今日は時々パラパラ雨降りの日で、湿度は70越えでした。今年はよく雨降りしますね。本当に本当に暑くて今日の農作業中に、一瞬意識が遠のきました。
うちの畑は近年にないほど草が生えて木のように育ってしまいました。夏の間に今年は本当に本当に雨が多くて草が衰えるということが一度もありませんでした。暑いけど、蒸し暑くてすぐ雨が降るような悪循環で、人間はギブアップ状態でした。
今日も蜂に追いかけられながら草刈りして蔓を根から抜いての泥にもまみれる作業で本当にしんどかったです。こんな頑張っても、みかんは齧られて傷がある結局無農薬なんてこんな頑張っても報われないな。そんな風に思って作業しちゃいました。
タイトルにあります通りナギナタガヤを園内に導入しようと思います。少しでも夏場の作業が草刈り中心でなくなるようにしたいんです。夏に枝のチェックとか実こと害虫のことやりたいのに、草刈りに追われて日々が過ぎて中々その作物のケアが出来なかった後悔の多いシーズンとなったからです。このナギナタガヤは私たち神奈川だと9月中旬から11月にちょうど種まきの時期を迎えます。このナギナタガヤを導入することは数年前から検討していましたが、なかなか踏み切れずにいました。それは零れ種で、他の園から飛んできた種が発芽して根付いているんですが草刈機で刈ることがかなり困難な点です。あと、根が深い抜根しにくいという点で二の足を踏んでいました。でも気候的にこれからも梅雨がずれたような気候になる予想ができるので、夏に雨が多くなるんじゃないかなと思い導入を決めました。
とにかく仕事に追われて我が子の面倒が蔑ろになるような状況を解消したい。でも除草剤は無農薬栽培を続けている私たちは使用できない。そういうなかで検討してナギナタガヤ導入を決めました。
ご無沙汰です。
スズキねこ農園です。写真はバレンシアオレンジです。収穫まで一年かかる気の長い品種です。人気ありますが、私たちのような無農薬栽培に適しません。病気にめっぽう弱いです。今ある品種は大抵弱いけれどこういう昔からの品種の中でも特に弱い。弱いと感じるのは他の柑橘より半年ほど栽培期間が長いからかな?温州ミカンとさほど変わらぬ時期に花を咲かせ実をつけるけど、前年の実が収穫に至らぬまま結実するので剪定しにくいことこの上なく、欲があると一生剪定できない品種です。
昔は祖父らが「バレーシャ」と呼んでいたから子供心にジャガイモだと思っていた。「今年のバレイシャはー」なんて会話だから、馬鈴薯だと思って聞いていたがバレンシアオレンジのことだと後で知った。
Instagramのアカウントを持っているのだが、そこで知り合った愛媛の方の柑橘農家の方も嫁いだ先でバレイシャバレイシャと御姑さんたちが会話してジャガイモと勘違いしたそう。
バレンシアオレンジも日本にやってくるとバレイシャになってしまうらしい。こんなバレンシアオレンジだが、日本でも数十年前から栽培され現在では和歌山県が国内シェアトップである。私ども神奈川県も国内では5位くらい。本当に生産量として少ない。
多くのバレンシアオレンジは海外産である。主にアメリカで栽培され輸入されてくる。別に海外産を嫌うわけではないけれど、あの輸入されたオレンジのカビ臭い風味が本当に苦手。カビではなく収穫して日がだいぶ経った柑橘特有のアロマが私はどうしても苦手。国内産と海外産のバレンシアオレンジを食べ比べてほしい。全然風味が違う!どちらが好きか人それぞれだけれど、国内産は本当にレアだから見かけたらラッキーである。私どもも毎年販売しているので宜しくお願い致します。