九品仏って？

皆様、稽古場日誌楽しんで頂けておりますでしょうか。

さて、今回は、荒井麻里さんにご指名頂いた小原洋一が担当致します。

今日の稽古場は世田谷区の九品仏。
九品仏って・・・。
恥ずかしながら、地理に疎い私には、九品仏がどこにあるのか分からない。
ネットで調べると、東急大井町線。・・・、東急線って、東横線くらいしか乗ったこと無い・・・。
仕事先の大崎から目黒に行き、東急目黒線にも初めて乗った私は、少々興奮を覚えながらも、地下を走る電車に落胆を覚えつつ、大岡山で大井町線に乗り換え九品仏駅へ。

改札を抜けるとそこは、踏み切りの中。
何故？
電車が来ると踏み切りの中に取り残されるこの景色。
何かがおかしい。そんな違和感を覚えつつ稽古場へ。

仕事の時間の関係で、少々時間に遅れながら稽古に合流。
しかし、・・・。今日は稽古に参加出来ない役者が多く少人数での稽古。
それでも、本番に向かい貴重な稽古時間を無駄にすることは出来ません。
稽古に参加した役者で出来るシーンや代役を立て稽古を進めます。

演出の多々良さんのイメージを確認しつつ、そのイメージを超えてやろう！と参加した役者は試行錯誤を繰り返します。
何と言っても、この過程が稽古の醍醐味です。
本番を観に来て頂くお客様には申し訳ないのですが、実は、稽古場の芝居が一番面白かったりすることもあるのです。
もちろん、多々良さんが一番良いと判断した演技をお客様に観せすることになるのですが。

そんな充実した稽古を終えると、悲しいかな、経済的に豊かでない役者達は、居酒屋に入ることも無く、コンビニでアルコールを調達し、路上で今日の稽古の反省会をします。
反省会の名のもとに、ただ、アルコールを摂取しているとも言えますが・・・。
今日の稽古を振り返りつつ、何故か、３０歳を過ぎた役者が集まり、恋話に盛り上がる。
何故？？？

しかし、こんなコミュニケーションが、結構、芝居に影響するので、侮れません。
そんな呑みニケーションをしながらも、これからの稽古を重ねて行きます。

さて、どんな舞台を皆様にお観せできるか？
それは、劇場に足をお運び頂かなくては分かりません。
是非！劇場に足をお運び下さい！！

次回は、九品仏と聞き、Ｗｉｋｉペディアで九品仏の由来を確認しつつ、稽古時間以外に、九品仏をお参りしたいと興味津々の高橋治さんの稽古場日誌です。
皆に『キモイ～！？」と言われながらも、何故か嬉しそうな高橋治さん。

今後の動向に注目です。