人間の父よUターン

「人間の約束」
1986年　吉田喜重

人間の寿命がどんどん伸び続ける裏で、一体どれだけの人たちが悩み苦しんでるだろう。
老いた本人もその家族も、どれだけつらいだろう。
名優三國連太郎（あまりの老け役に、エンドクレジットを見るまで彼とは思わなんだ。すごい変身っぷりだ）が良い。何げに親子共演してたりもする映画。

「父よ」
2001年　フランス　ジョゼ・ジョヴァンニ

監督の体験を基にした映画だそう。
美しい話だ。
あくまでも陰ながら、ってのが泣かせるじゃないか。
息子役のヴァンサン・ルクールが美。

「Uターン」
1997年　アメリカ　オリヴァー・ストーン

都会人が垣間見た閉塞的な田舎の不条理を、とーっても大袈裟にデフォルメしてあるけれど、実に鋭く突いていると思った。
実際わたしも10年ぶりに帰郷した佐渡島での生活は、驚きの連続だったもの。
基本的に中央の標準とは正反対の事が当たり前とされている世界で、道交法は機能してないし、日本語（標準語）を喋ってるのに言いたい事が通じない…。
どうして頼んでもない家具を取り付けるのよっ！この映画と違ってサーヴィスって事だったけどさ…要らないから頼んでないのよ、と強く言えない嫁の立場が悲しかったとです。

この映画、初々しいJ.Loが良かった。