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声は魔法の絵の具箱

〜 音読・朗読で毎日に彩りを 〜

名作『ごんぎつね』。その後どうなった?

2020-04-26 16:27:01 | 習い事

国立駅近くのNHK学園オープンスクールの講座「心を伝える話し方と日本語」に、昨年秋より通っています。

(以前は”チベット体操”のクラスに行ってました)3月から新型コロナ感染への懸念で全講座が休講。先生やクラスの

方々にお会いできず残念です。

講座は、近況報告、発声の後、その回のテーマで一人ずつ話します(「おススメの本」「健康上気をつけていること」

など)。中でも面白かったのは、『ごんぎつね』(新美南吉)の物語の続きを創作して発表しよう!という課題。

「ごんを打った兵十の火縄銃の口からまだ煙が出ていた・・」の続きを、各自が自宅で考えてきて発表し合いました。

ちなみに私の『ごんぎつね』の続きのあらすじは・・「兵十は死んだ”ごん”を、母親のお墓がある寺の敷地に埋めてもら

い、墓参り三昧の日々。友人の加助が心配するほど落ち込んじゃう。でも、その寺に手伝いに来ていた娘と恋仲になっ

って結婚。その後も二人は、母親と”ごん”の墓参りを欠かしませんでした。めでたし、めでたし。」・・・わはは^^;

ベタですね〜。実際はもっと長くて、描写やセリフにもこだわったんですよ〜。兵十に幸せになってほしくて、”ごん”の

死が良縁を運ぶ筋書きにしたかった。あと、加助をどこかで登場させたかった(わりと気に入っているキャラなの)。

発表で興味深かったのは、「”ごん”は回復して兵十と仲良く暮らした」という「ごん・不死の巻」を創作した方が複数

おられたこと。確かに、この物語の最後のどこにも「死んだ」とは書かれていない!ひゃあ。降参です。脱帽です。

私の発想の貧困なこと。小説家を改めて尊敬しました。人物の人間関係、時代背景、情景、空気感など、何も無いところ

からどのように言葉で構築するのか。朗読させていただく私は、その何万分の一も、言葉を紡ぐ厳しさをわかっていない

んじゃないか・・なんて、皆様の発表の後にちょっぴり厳粛な気持ちになって帰りました。

でも、とっても楽しい時間でしたよ。講座の再開が待ち遠しいです〜。

 


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