子供たちと進化したデジモンたちは闇の空間でアポカリモンと相対した。
DNAの螺旋構造を持った触手が彼らを破滅させんと伸びてくるのをズドモンがトールハンマーで粉砕。
「触手は僕達に任せてくれ。太一とヤマトは本体に専念するんだ!」
丈が言った。突撃するウォーグレイモンとメタルガルルモン。触手は彼らの侵攻を阻むように出現するが、六人のデジモンたちがそれをなぎ払い突破口を作る!
そして――
「ガイアフォース!!」「コキュートスブレス!!」
正十二面対に生えていた人型のすべての元凶は消滅した。
『やったぁ!!』
子供たちは喜ぶ。しかし、
「フハハハ。まだ終わらんぞ。我が究極の秘技を見せてやる」
十二面体が回転する。そして歪んでゆく。そして収縮していく。
「グランデス・ビッグバン!!!」
「な!?自爆したァ!!」
丈が叫ぶ。このままでは自分達は消滅してしまう。今までのダークマスターズの攻撃だって危険だったのに、今度の自爆攻撃はその比では無い。
全てを滅ぼす呪詛に満ちた衝撃。生きられなかったことへの恨み。楽しく生きるものへの妬み。自分達を置いて先に歩んで言ったものへの憎しみ。それら負の感情が内包された爆発。彼らはおろか、あらゆるデジモンにも耐えられるはずは無い。
「自爆しやがった!」(ヤマト)
「ぼくたち、これで終わりか!?」(丈)
「そんなのイヤー!」(ミミ)
「終わりじゃない…!」(タケル)
「終わりなもんですか…!」(光子郎)
「終わらせない…!」(ヤマト)
「終わってたまるか……!!」(太一)
「絶対に…!」(丈)
「だって…!」(空)
「わたしたちには…!」(ヒカリ)
『明日があるから!!!』
各デジヴァイスが三本の光条を放った。それはアポカリモンを中心に、互いのデジヴァイスと連なり直方体の檻を生成する。そして収縮し始めた。
膨張する『死のビッグバン』と収縮する『生の直方体』。一瞬のせめぎ会いの末勝ったのはデジヴァイスだった。アポカリモンはあっけなく消滅してしまった。
――◆◆◆――
「下を見てみんしゃい。デジタルワールドが創生されておる。――始めに島が出来た。そしてその島を元に数々の大陸が出来た。――ダイノ古代境の碑文にも書かれておる」
子ども達の足元には・・・・・・ファイル島が再構築されていた。この島がデジタルワールドの島々の始祖的存在なのだ。全てはここから始まった。デジタルワールドも。子ども達の冒険も。
――◆◆◆――
子供たちはファイル島に降り立った。数ヶ月ぶりの懐かしい風景。この世界にやってきてから間もなく訪れた場所。思い起こされる思いでもあるが・・・・・・今彼らの中に在るのは別れについてのことだけだった。
「なあ」
ヤマトがみんなに呼びかける。場所はシードラモンがいた湖のほとり・・・・・・
「オレ夏休みが終わるまでこっちの世界にいようと思うんだ」
子供たちはその一言に賛同し、この世界にしばらく滞在しようと決意したのだが・・・・・・
「子供たちよ。おぬし達に知らせがある。どちらかというと悪い知らせじゃ」
ゲンナイがやってきた。
「アポカリモンがこの世界をゆがめたせいで時間の流れがおぬし達の世界と同じになってしもうた。ほれあれをみてみぃ」
ゲンナイは頭上の太陽を指す。それは日食のように掛け始めていた。
太陽。それは元々この世界に存在しないものだった。それがある。それ自体がこの世界の歪み・・・・・・。
「あれがゲートじゃ」
――◆◆◆――
子供たちはそれぞれにパートナーと語り合った。別れに泣くものもいれば抱き合う者、ハーモニカを吹く者、握手をする者もいた。
そしてミミは・・・・・・
「パルモーン!」
「どうしたゲコか?」
「パルモンがいないのよ」
パルモンの姿を捜していた。しかし・・・・・・見つからない。このままでは・・・・・・別れの言葉を交わさずに分かれなければならない。必死に捜す。だが、見つからなかった。
――◆◆◆――
湖に浮かぶ島にある電車に乗り込む。言葉を交わす時間は過ぎたのだ。パルモンはいまだ見つかっていない。ミミは電車の中で泣いていた。
テイルモンが――ヒカリからもらったホイッスルを吹いた。電車が走り出す。空中に浮かび、見えないレールに沿って太陽の方へ進んでいく。
そのとき――パルモンの足音が聞こえた。顔を輝かせる。ミミが外を見ると
「ミミ、ミミ~!」
「パルモーン!」
「ミミー! ごめんなさーい!」
「いいの、いいのパルモン! さよなら! ホントにありがとう!!」
「さよなら、ミミっ! あっ…!」
強い風が吹いた。ミミのテンガロハットが宙を舞った。
――◆◆◆――
『8人の子供たちの夏休みの冒険は終わった。
しかし、ゲートは閉じたままというわけではない。なぜなら選ばれし子供たちの冒険はこれが最初でもなければ、終わりでもないからだ。
デジモンワールドへのゲートはきっとまた開かれる。デジモンたちのことを忘れていなければ、それを望んだとき、心の中に。
…いや。ひょっとすると……』
感無量!!!いうことなし!!!!!
DNAの螺旋構造を持った触手が彼らを破滅させんと伸びてくるのをズドモンがトールハンマーで粉砕。
「触手は僕達に任せてくれ。太一とヤマトは本体に専念するんだ!」
丈が言った。突撃するウォーグレイモンとメタルガルルモン。触手は彼らの侵攻を阻むように出現するが、六人のデジモンたちがそれをなぎ払い突破口を作る!
そして――
「ガイアフォース!!」「コキュートスブレス!!」
正十二面対に生えていた人型のすべての元凶は消滅した。
『やったぁ!!』
子供たちは喜ぶ。しかし、
「フハハハ。まだ終わらんぞ。我が究極の秘技を見せてやる」
十二面体が回転する。そして歪んでゆく。そして収縮していく。
「グランデス・ビッグバン!!!」
「な!?自爆したァ!!」
丈が叫ぶ。このままでは自分達は消滅してしまう。今までのダークマスターズの攻撃だって危険だったのに、今度の自爆攻撃はその比では無い。
全てを滅ぼす呪詛に満ちた衝撃。生きられなかったことへの恨み。楽しく生きるものへの妬み。自分達を置いて先に歩んで言ったものへの憎しみ。それら負の感情が内包された爆発。彼らはおろか、あらゆるデジモンにも耐えられるはずは無い。
「自爆しやがった!」(ヤマト)
「ぼくたち、これで終わりか!?」(丈)
「そんなのイヤー!」(ミミ)
「終わりじゃない…!」(タケル)
「終わりなもんですか…!」(光子郎)
「終わらせない…!」(ヤマト)
「終わってたまるか……!!」(太一)
「絶対に…!」(丈)
「だって…!」(空)
「わたしたちには…!」(ヒカリ)
『明日があるから!!!』
各デジヴァイスが三本の光条を放った。それはアポカリモンを中心に、互いのデジヴァイスと連なり直方体の檻を生成する。そして収縮し始めた。
膨張する『死のビッグバン』と収縮する『生の直方体』。一瞬のせめぎ会いの末勝ったのはデジヴァイスだった。アポカリモンはあっけなく消滅してしまった。
――◆◆◆――
「下を見てみんしゃい。デジタルワールドが創生されておる。――始めに島が出来た。そしてその島を元に数々の大陸が出来た。――ダイノ古代境の碑文にも書かれておる」
子ども達の足元には・・・・・・ファイル島が再構築されていた。この島がデジタルワールドの島々の始祖的存在なのだ。全てはここから始まった。デジタルワールドも。子ども達の冒険も。
――◆◆◆――
子供たちはファイル島に降り立った。数ヶ月ぶりの懐かしい風景。この世界にやってきてから間もなく訪れた場所。思い起こされる思いでもあるが・・・・・・今彼らの中に在るのは別れについてのことだけだった。
「なあ」
ヤマトがみんなに呼びかける。場所はシードラモンがいた湖のほとり・・・・・・
「オレ夏休みが終わるまでこっちの世界にいようと思うんだ」
子供たちはその一言に賛同し、この世界にしばらく滞在しようと決意したのだが・・・・・・
「子供たちよ。おぬし達に知らせがある。どちらかというと悪い知らせじゃ」
ゲンナイがやってきた。
「アポカリモンがこの世界をゆがめたせいで時間の流れがおぬし達の世界と同じになってしもうた。ほれあれをみてみぃ」
ゲンナイは頭上の太陽を指す。それは日食のように掛け始めていた。
太陽。それは元々この世界に存在しないものだった。それがある。それ自体がこの世界の歪み・・・・・・。
「あれがゲートじゃ」
――◆◆◆――
子供たちはそれぞれにパートナーと語り合った。別れに泣くものもいれば抱き合う者、ハーモニカを吹く者、握手をする者もいた。
そしてミミは・・・・・・
「パルモーン!」
「どうしたゲコか?」
「パルモンがいないのよ」
パルモンの姿を捜していた。しかし・・・・・・見つからない。このままでは・・・・・・別れの言葉を交わさずに分かれなければならない。必死に捜す。だが、見つからなかった。
――◆◆◆――
湖に浮かぶ島にある電車に乗り込む。言葉を交わす時間は過ぎたのだ。パルモンはいまだ見つかっていない。ミミは電車の中で泣いていた。
テイルモンが――ヒカリからもらったホイッスルを吹いた。電車が走り出す。空中に浮かび、見えないレールに沿って太陽の方へ進んでいく。
そのとき――パルモンの足音が聞こえた。顔を輝かせる。ミミが外を見ると
「ミミ、ミミ~!」
「パルモーン!」
「ミミー! ごめんなさーい!」
「いいの、いいのパルモン! さよなら! ホントにありがとう!!」
「さよなら、ミミっ! あっ…!」
強い風が吹いた。ミミのテンガロハットが宙を舞った。
――◆◆◆――
『8人の子供たちの夏休みの冒険は終わった。
しかし、ゲートは閉じたままというわけではない。なぜなら選ばれし子供たちの冒険はこれが最初でもなければ、終わりでもないからだ。
デジモンワールドへのゲートはきっとまた開かれる。デジモンたちのことを忘れていなければ、それを望んだとき、心の中に。
…いや。ひょっとすると……』
感無量!!!いうことなし!!!!!