久しぶりの貸切酒場営業。身内以外の貸切は緊急事態が解除されてから初めてかもしれない。ご利用ありがとうございました。
宴が終わり、片付けをしている頃、ご寄付の食材を持った来訪者あり。毎晩無料弁当をやっていた頃に、何度か持ってきてくれた方。名のりはしないが、恐らくは和菓子屋さん。今夜はきな粉の串団子数本と、炊いたもち米3合ほどを寄付して下さった。「今日中に食べて下さい」と言って帰られたが、既に22:40。
雨の中を持ってきてくれたのはありがたいが、路上生活者は既に寝ているし、今夜の弁当配達はお休みの予定。どうしようかと思いながら、片付けの続きをしていたところへもう一人来訪者あり。無料弁当活動時に知り合った方。求職中だったが、とある会社の清掃業に就いた。「自分は働いているので弁当は必要無いです」と3ヶ月ほど前に言っていた。
ところがこの2ヶ月間、会社都合で自宅待機を言い渡され、給料の支払いも無く辞めることもできずに飼い殺し状態だったらしい。先日、共産党の区議と共に生保の申請に行き、今は審査結果待ち。「ダメだったらホームレス決定です」と話す。所持金もほとんど無い。明らかにやつれた顔をしている。いったいどんな気持ちで月末を迎えたのだろうか。
頂いたばかりの和菓子と、残っていたお惣菜を、急いでパックに詰めて持たせた。「ホームレスになったら弁当をお願いするかも」と笑いながら話すが、収入の無い2ヶ月は心細く、辛かっただろう。「必ず何とかなるから。また顔を見せてね」と激励した。彼は、雨の中を、いつ追い出されるか分からない家賃2万円のアパートへと帰って行った。
必ず助かる道はある。おやすみなさい。
(12/1のTweetより 一部修正)
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