FM桐生「吹奏楽の調べ」特設ステージ777

吹奏楽専門ラジオ番組「吹奏楽の調べ」毎週月曜10時~10時30分(再)月曜16時~16時30分 日曜8時~8時30分

今週のON AIR 3月25日分

2009年03月27日 | Weblog
みなさん、こんにちは~
今週の放送を聴いて頂いたでしょうか。
2月1日に行われた桐生・みどり地区アンサンブルコンサートの模様をお送り致しました。
まだまだほんの一部なんです、全9回に渡って放送しますのでお聴き逃しがないようにね。
それと、アンサンブルコンサートの合い間に、リクエスト特集やスペシャル企画を放送します。例えば、05~07年吹奏楽コンクール全国大会3年連続出場で昨年はコンクール不出場だった(連続3回規定で)、あの名門高校の今年初めての演奏をFM桐生が独占収録!今年度吹奏楽コンクール自由曲候補も演奏したかも・・・
などなど、色々と企画してます。
詳しい内容は後ほど、このブログとバンドジャーナル誌にて発表しますのでお楽しみに。
さて、「今週の1曲」はヘンリー・フィルモア作曲「アメリカンズ・ウィ」でしたので、フィルモアについて少しお話したいと思います。
ヘンリー・フィルモアは数々のサーカスマーチを作ったアメリカの作曲家です。
父が楽譜商を営んでいたので、幼少の頃から恵まれた音楽環境で育ち、13歳の頃には日曜学校で独唱をしたそうです。トロンボーンと作曲を学んだ後、サーカスバンドのトロンボーン奏者を経て、父が営む会社へ従事しました。
その頃のフィルモアの楽しみは、スーザバンドのライブ演奏を聴く事で、夏休みにはスーザバンドの「追っかけ」をしてた事は有名です。フィルモアが22歳ころでした。
フィルモアはサーカズバンドの経験は1年くらいしかありません、それゆえに従来のサーカスマーチにはない、独創性に溢れた作品が多く、さらに自らがトロンボーン奏者なので、この楽器特有のグリッサンド奏法を活用した曲が多いのも特徴です。
彼の出世作となったのが「ラッサストロンボーン」で、これは後にスーザバンドの愛好曲となり、さらに「ミリタリーエスコート」を作曲した時にはスーザがスコアを見て「この作曲者名が私だったら・・・」とフィルモアを絶賛したそうです。
後に「ヒズ・オナー」「サーカス・ビー」「ローリングサンダー」などの名曲を世に送り出しました。これらの作品は全て中低音楽器が大活躍する高難度の曲ですが、楽しく爽やかで伸び伸びとして、今でも人気が高く演奏会のアンコールなどで演奏されてます。
フィルモアは楽譜の出版権(FILLMORE MUSIC HOUSE)をカールフィッシャー社へ年1ドルで売却し、マイアミで余生を送りました。
このブログをご覧になってるみなさんも是非、フィルモア作品に挑戦して下さい。
きっと素晴らしいサーカスマーチの世界を堪能できると思います。
これからも番組中でフィルモア作品を紹介します、どうぞお楽しみにしてください。

「桐生市立広沢中学校第8回定期演奏会」を収録してきました。

2009年03月22日 | Weblog
みなさんこんにちは~
もうすっかり春めいて、甲子園では選抜高校野球が始まりました。
甲子園でも応援で各校のブラスサウンドが、アルプス席に響いている事でしょうね。
さて今回はこのブログでも紹介した、桐生市立広沢中学校第8回定期演奏会の収録をしてきましたので、このお話をしましょう。
演奏会は2部構成で、1部では昨年の吹奏楽コンクールで演奏した曲やソロアンサンブル曲がメインで、後半では広沢小学校音楽クラブの金管バンドがゲスト出演をし、小学生とは思えない様な、ブリテッシュスタイルの立派な演奏を披露してくれました。
2部では年輩の方も楽しめる様なプログラムで、ナツメロ、唱歌、羞恥心、矢島美容室など、バラエティーにとんだ演出でした。
演奏を聴いた私の感想ですが、
やはり曲の仕上がりが一番なのは、ヤコブ・デ=ハーンの「ロスロイ」です。
昨年の吹奏楽コンクールで演奏し金賞を獲得したのはうなずけます。
金管の明るいサウンドと木管低音の厚いサウンド、そしてパーカッションのアインザッツの良さが光り決めるところは「ビシッ!」と決まり、曲全体が引き締まったとても良い演奏でした。
マーチングでは関東大会へ出場した自信が満ち溢れていて、フォーメーションも動きもキビキビして、客席のお客さんに感動を与られる素晴らしい演技でした。
ただ会場が体育館という事で、先生や生徒さんも音のコントロールが大変だったのではないでしょうか。
マーチング以外の演奏では、後ろにパーティーション(つい立)を何枚か置くだけで、音の特性が変わり演奏しやすくお客さんも聴きやすいと思いました。
3年生の皆さんへ
広中でやった吹奏楽をこれから高校、大学、社会人になっても夢をもって続けてください。
私は広中吹奏楽部からスタートして11年掛かり23歳で、全日本吹奏楽コンクール全国大会のステージに立ちました。みなさんも続けてがんばれば、きっと良い事があります。
1年2年生の皆さん、横手先生、そして3年生の皆さん、大変お疲れさまでした。

この演奏会の模様は6月中旬頃、FM桐生「吹奏楽の調べ」で放送します。
どうぞおたのしみに。


お気に入りの1枚

2009年03月19日 | Weblog
今回の放送はどうでしたか?
POPSは聴いても演奏しても楽しいですね。
「ゲバゲバ90分」や「スタートレック」などは珍しかったのではないでしょうか。
スタートレックでのエリック宮城のトランペット!!最高でしょう。
実はON AIRした6曲中、4曲はエリック宮城さんがトップを吹いていたのです。
お気づきになった方が居たかも。
私のお気に入りは、ニューサウンズインブラスのシリーズで、1991年に発売された「ユーミン・ブラス」(東芝EMI TOCZ-9176廃盤)の中で「翳りゆく部屋」という曲があるのですが、フュリゲールホルンとトランペットのソロがエリック宮城さんで最高なのです。近い将来この番組の中でご紹介しますので楽しみにして下さい。
さて、来週からの放送は2月1日に行われた、「桐生・みどり地区アンサンブルコンサート」を全9回に渡り放送します。
今週の1曲は、ヘンリー・フィルモア作曲の「アメリカンズ・ウィ」です。
サーカスマーチの真髄をお楽しみ下さい。

今週のON AIRはPOPS特集です!!

2009年03月16日 | Weblog
先週の放送はいかがでしたか?
バンドジャーナル誌に番組案内が掲載されてからは、色々と問い合わせが着ております。
さぁ今週のプログラムは、みなさんお待ちかねのPOPS特集です。
放送内容をご紹介しましょう。

「ツァラトゥストラはかく語りき」 Rシュトラウス作曲 岩井直溥編曲
演奏 シエナ・ウィンド・オーケストラ 指揮 岩井直溥

「アフリカンシンフォニー」 ヴァン・マッコイ作曲 岩井直溥編曲
演奏 東京佼成ウィンドオーケストラ 指揮 岩井直溥

「崖の上のポニョ」 久石譲作曲 渡辺哲也編曲
演奏 福岡工業大学付属城東高校吹奏楽部 指揮 若林義人

「ゲバゲバ90分」 宮川泰作曲 宮川彬良編曲
演奏 大阪市音楽団 指揮 宮川彬良

「スタートレック」 アレクサンダー・コーラージ&ジーン・ロッテンベリー作曲
岩井直溥編曲
演奏 大阪府立淀川工業高校吹奏楽部 ソロTP エリック宮城 指揮 丸谷明夫

「オーメンズ・オブ・ラブ」 和泉宏隆作曲 真島俊夫編曲
演奏 東京佼成ウィンドオーケストラ 指揮 岩井直溥

以上6曲を一挙ON AIRします。

吹奏楽でPOPSと言えば「ニューサウンズインブラス」(NB)シリーズと思うでしょう、
しかしFM桐生ではあえてNBシリーズは2曲のみで構成、「ゲバゲバ90分」と「スタートレック」はライブ盤でお届けします。
今回の一番のおすすめは「スタートレック」です。
淀工をバックにエリック宮城の、超音波スーパートランペットが鳴り響きます。
私もエリック宮城さんと2回ほど同じステージで演奏しましたが、生エリックの音はド肝を抜きますね。
吹奏楽ファンの皆様、どうぞお聴き逃しなく!!

フランツ・レハールとオペレッタ「メリー・ウィドウ」

2009年03月14日 | Weblog
今回のオンエアーは如何でしたか?
「今週の1曲」のコーナーで紹介した「メリー・ウィドウ」セレクションはとても人気のある曲で、演奏会やコンクールなどでもしばしば取り上げられています。
オペレッタとは喜劇でウィーンでは市内各所にある「フォルクスオパー」と呼ばれるこじんまりとした小さな劇場で上演され、ウィーン市民や観光客にたいへん楽しまれています。
そんなオペレッタ「メリー・ウィドウ」ですが作曲者のレハールと共に、数奇な運命を辿た事はあまり知られておりません。
ここで少し、レハールとメリー・ウィドウについてお話しましょう。
フランツ・レハールはドイツ人の両親の元に生まれ、プラハ音楽院でドヴォルジャークから音楽を学んだのち、軍楽隊長を経てウィーンでオペレッタの作曲家としてデビューを果たし「銀の時代」または、「白銀時代」と呼ばれるオペレッタ黄金期の代表する作曲家となりました。
その中でも代表作品が「メリーウィドウ」と「微笑みの国」です。
さて時代は第二次世界大戦へと突入し、ウィーンもナチスドイツ軍に支配されました。レハール夫人はユダヤ人なのですが、それにも関わらずナチスからの強制収容は逃れられレハール夫妻はナチスから庇護されたのです。それはヒトラーが「メリー・ウィドウ」を好きだったからと言う個人的な理由のためです。レハール自身も「メリー・ウィドウ」のスコアをヒトラーへ贈りナチスとの関係を深めました。
「微笑みの国」の台本を担当したユダヤ人作詞家フリッツ・レーナー・ベーターはナチスとレハールの関係を知りレハールを頼り強制収容所送りを逃れようとしましたが、レハールは妻の事をナチスから指摘された以後、この件に関しては一切口出しができませんでした。その結果ベーターは強制収容所で亡くなりました。以後レハールは終戦まで何も語らず、沈黙のままでした。
レハールはナチスの庇護の下では全く作曲はしておりません。
彼自身は政治には全く関心がなかったのですが、戦後ベーターの件で「ナチスへの協力者」として非難されました。
レハールの夢を見る様な美しい旋律は、今でもドイツ語圏のみではなく世界中の歌劇場で上演され人々に愛され続けています。
レハールの作品に触れた際には、このブログの事を思い出して下さい。私たちが今生きてる時代が平穏で幸せである事が、レハールの作品を通じて感じられると思います。

祝!!バンドジャーナル誌に番組が掲載されました

2009年03月11日 | Weblog
FM桐生をお聴きのみなさま~
昨日発売のバンドジャーナル4月号から「吹奏楽番組案内」のコーナーに「吹奏楽の調べ」が掲載されました。
FM桐生「吹奏楽の調べ」が全国デビューです。
これも一重に、リスナーの皆様、桐生市内吹奏楽関係者の皆様のおかげと思います。
いやぁ~某国営放送と肩を並べて掲載される事は、番組制作に関わる者にとっては光栄です。
ほかの放送局に負けず劣らずに、内容が充実した番組をお届け出来るようがんばります。

今週のON AIR

2009年03月06日 | Weblog
いや~諸事情でブログが更新出来なくてすみませんでした。
今週も先週に引き続き、秋季市民音楽会の模様をお送りします。
今週の1曲では、レックス・ミッチェルの「海の歌」を放送しました。
1980年に発表されたこの曲は中学校や高校の吹奏楽部で、根強い人気があります。
ミッチェルの曲の特徴は、自分自身でイメージして曲を書く事でしょう。
「序奏とファンタジア」「大草原の歌」などこれらも彼のイメージで書き上げた曲です。美しく流れるメロディが聴いてる人の想像力を膨らまさせてくれます。
中間部ではAsaxの美しく歌い上げるソロが聴きどころでしょうか。
それとあまり知られていませんが、吹奏楽オリジナル曲には珍しいエレキベースのパートが有る事です。
ストリングベースの楽譜の中に表記してありました。
曲の速い部分だけなのですが、エレキベースが入るとまた一味違ってカッコ良くなりますよ。この曲を演奏する機会がありましたら是非、試してくださいね。
アメリカではレックス・ミッチェルの曲は殆ど演奏されませんし、彼の存在を知る人も少ないそうです。全体の曲の雰囲気が日本人好みなんでしょうね。
放送を聞き逃した人は再放送を、日曜朝8:30~9:00に放送します。

ここで来週の予告!!を少し
今週の1曲では今一番人気作編曲者の鈴木英史編曲の「メリーウィドウセレクション」です。どうぞお楽しみに。