エンジェル税制における寄附金控除
カテゴリ:02.所得税, 15.税制改正 トピック
作成日:2008/01/28 提供元:21C・TFフォーラム
--------------------------------------------------------------------------------
ベンチャー企業に資金を提供する個人投資家が日本には少ないと言われているが、その一つの原因となっているのが、脆弱なエンジェル(個人投資家)税制だ。
エンジェル税制とは、個人投資家によるベンチャー企業への投資を促進するために設けられた優遇税制だが、現行のエンジェル税制では、投資時点において他に株式譲渡益があった場合のみ、その譲渡益から投資額を控除する仕組みになっている。このため、仮に株式投資が上手くいかず、譲渡益がゼロの場合には、課税上何のメリットもないことになる。
こうした中、平成20年度税制改正では、「1000万円」を限度として、これを寄附金控除の対象とする旨の改正が行われる。これにより、ベンチャー企業に投資した個人投資家は、1000万円を限度に投資額を他の所得から差し引けることになる。仮にほかに譲渡益がなくても、節税効果を享受できるわけだ。
ただし、寄附金控除の適用を受けた個人投資家は、投資した会社の株を売却する際、株の取得価額から寄附金控除の適用を受けた額を控除することが求められる(その分、譲渡益が大きくなる)ので留意したい。
カテゴリ:02.所得税, 15.税制改正 トピック
作成日:2008/01/28 提供元:21C・TFフォーラム
--------------------------------------------------------------------------------
ベンチャー企業に資金を提供する個人投資家が日本には少ないと言われているが、その一つの原因となっているのが、脆弱なエンジェル(個人投資家)税制だ。
エンジェル税制とは、個人投資家によるベンチャー企業への投資を促進するために設けられた優遇税制だが、現行のエンジェル税制では、投資時点において他に株式譲渡益があった場合のみ、その譲渡益から投資額を控除する仕組みになっている。このため、仮に株式投資が上手くいかず、譲渡益がゼロの場合には、課税上何のメリットもないことになる。
こうした中、平成20年度税制改正では、「1000万円」を限度として、これを寄附金控除の対象とする旨の改正が行われる。これにより、ベンチャー企業に投資した個人投資家は、1000万円を限度に投資額を他の所得から差し引けることになる。仮にほかに譲渡益がなくても、節税効果を享受できるわけだ。
ただし、寄附金控除の適用を受けた個人投資家は、投資した会社の株を売却する際、株の取得価額から寄附金控除の適用を受けた額を控除することが求められる(その分、譲渡益が大きくなる)ので留意したい。