●句集出版● 2012-09-22 03:32:20 | Weblog ■句集『遠い日』 □平成25年3月29日発行 ●句集原稿 ○本文: http://kakan.info/kusyu2/tooihi1.doc ○略歴: http://kakan.info/kusyu2/tooihi2.doc ▼句集『遠い日』についての感想は、下の<コメント欄>にお書きください。 | トップ |
17 コメント コメント日が 古い順 | 新しい順 御礼 (小口泰與) 2013-04-12 09:14:55 迫田和代様昨日、迫田様の素晴らしい句集「遠い日」を頂きました。有難う御座いました。早速拝読させて頂きました。以下に私の好きな句をあげさせて頂き、御礼とさせていただきます。好きな句◎春白梅の香りとともに明るさも陽をあびて桜の蕾まるまると花影を水面に映し川流る春の日をあびる窪みはさみどりに◎夏広々とここより海まで麦の秋上げ潮の水面にゆれる葉桜よ青空をゆつたり泳ぐ鯉のぼりD51の走る線路に月見草岩に立ち紺碧の海へ日焼けの子◎秋朝早く咲いた朝顔空の色白萩を見しより楽しき散歩かな底なしの空の青から雁の列野にありし姿のままを吾亦紅陽を浴びてひらひらひらと秋の蝶呼ぶ声も返るこだまも冬近し◎冬行き暮れて冬の野にある道祖神白波の寄せる島々冬紅葉冬薔薇の海風弾く強さ見る星の夜の枯野を過ぎる貨車の音どこまでも丸く大きな冬野原有難う御座いました。 返信する Unknown (渋谷洋介) 2013-04-12 10:55:37 テスト 返信する 句集「遠い日」 (渋谷洋介) 2013-04-12 11:18:46 迫田 和代様句集「遠い日」出版おめでとうございます。句集昨日頂戴いたしました、ありがとうございます。さっそく読ませていただきました。好きな句>菜の花に明るさ残し夕日落つ対岸の土手に咲きいて犬ふぐり窓からの風切り燕が子のもとへ派手な傘さして行きたい梅雨続き岩にたち紺碧の海へ日焼けの子湧水のふちの露草汚れなし暮れ初めて鹿の鳴き声宮島に膝掛けに紅葉一枚舞い落ちて行き暮れて冬の野にある道祖神島影が明るくなって春隣 返信する 句集のお礼と感想 (平田 弘) 2013-04-12 12:15:51 迫田和代さん 句集「遠い日」の発刊おめでとうございます。平坦でない人生を乗り越えて俳句の道を歩まれ、明るく生活される句楽しく拝見いたしました。好きな句として四季一句として 満開の桜の下の車椅子 派手な傘さして行きたい梅雨続き 何処までも歩きたい夜や星月夜 過ぎし日を明るく語る年の暮れまだまだ俳句とともに長生きをしてご活躍を祈ります 返信する 句集のお礼と感想 (河野啓一) 2013-04-12 21:28:52 迫田和代さま句集「遠い日」を本日頂戴しました。有り難うございました。ともに戦禍を経験した同年代のお仲間として今後ともどうぞ宜しくお願い致します。素敵な御句をたくさん拝見させて頂いた中で、”私の好きな句”を以下に列挙させていただきますと。 白梅の香りとともに明るさも 満開の桜の下の車椅子 一本の続く道あり朧月 遠山に緑の冴えて梅雨に入る D51の走る線路に月見草 散りてなお地にいきいきと萩の花 吾子の住むドナウの川面に十五夜を 国引きの大山全山紅葉かな 過ぎし日を明るく語る年の暮 初茜大きな海のその先に星の夜の枯野を過ぐる貨車の音車椅子の吾が肩に冬日がぬくし一層のご健吟をお祈り致します。 返信する 句集のお礼 (藤田裕子) 2013-04-12 22:46:04 迫田和代様、句集「遠い日」ご出版おめでとうございます。お送りいただきまして有難うございます。過去の悲しい出来事を受け入れ、現在充実した生き方をされているお姿に、尊敬の念でいっぱいです。今を大切に、まわりの人や物や自然をいとおしまれ、優しい眼差しで、明るく俳句を作られています。人生の先輩として、とても教えられることが多く、明るさの中にもしみじみとした深みを感じました。俳句に向われるお気持ちがとても真摯ですばらしく、学ばせていただきました。次に、好きな句を揚げさせていただきます。白梅の香りとともに明るさも吾子よりのプレゼントにも春の色道端に咲ける菫よ空の青広々とここより海まで麦の秋新緑の燃える強さに身を正しほととぎす何もない夜を高らかにコロコロと胸に響いてラムネ飲む底なしの空の青から雁の列湧水のふちの露草汚れなし過ぎし日を明るく語る年の暮れ初茜大きな海のその先にどこまでも丸く大きな冬野原これからも、お体を大切に、俳句を作る喜びを持ち続けられますようお祈り申し上げます。句集を読ませていただきまして有難うございました。 返信する お礼 (小西 宏) 2013-04-13 11:57:00 迫田和代様句集「遠い日」のご上梓、たいへんおめでとうございます。また、このすばらしい句集をお送りくださり、とても嬉しく感謝いたしております。清清しい気持をもって楽しく拝読させていただきました。いくつもの困難に出会いながらも、人々に感謝し、何事にも前向きに生きておられるお姿に感動を覚えました。この句集にはそうした生活、思いが、決して力むことなく、明るく詠われています。迫田様は今俳句に夢中になっておられるとのことですね。いつも様々なことに熱中し、楽しんで生きてゆくことの喜びを、私も少しでも見習わせていただきたいと思っております。高橋信之先生、高橋正子先生が共に迫田様の代表作として挙げておられる 白梅の香りとともに明るさも 白色が全てを結び雛あられは私にとっても最も感銘深い作品ですが、他にも四季それぞれに、たくさんの秀句と巡り会うことができました。どうもありがとうございました。 如月の土手に遊べる子の叫び迫田様の句にはしばしばお子さまのお姿が拝見でき、ご家族に対する深い愛情が見て取れます。この句がお子さまを題材とされたものかどうか必ずしも定かではありませんが、早春の土手に春の芽生えを見つけ、自らの躍動感を叫びに発して遊ぶ子供の姿がいきいきと描かれています。 D51の走る線路に月見草静かに咲く月見草に対し、重く力強いD51の動きを配して夏の夕べの情景が鮮明です。アルファベットとアラビア数字の表記も効果的と思います。 上げ潮にのりし風なり花野まで瀬戸内海に面する情景だろうと推察いたします。上げ潮の膨らみが風を呼んで花野を揺らす。これもまた、美しくも力強い風景の取り上げ方です。 牡蠣打ちの小屋の屋根にも朝日さし周りには牡蠣舟が停泊し、網、貝殻などが置かれているのかもしれません。広島といえども冬の朝の寒さは厳しいはずです。そこに朝日が昇り、牡蠣打ち小屋の屋根を輝かす。郷土色溢れた風景であり、希望の一日の始まりでもあります。 返信する 句集のお礼 (藤田洋子) 2013-04-14 01:18:53 迫田和代様、このたびは句集「遠い日」のご出版おめでとうございます。お贈りいただき心よりお礼申し上げます。優しく爽やかな色合いの表紙を開き、同じ瀬戸内に住む嬉しさを感じながら読ませていただきました。一読して、これだけのリスクをお持ちながら、常に明るく前向きなお姿に驚かされました。ともすれば、リスクなど忘れさせてしまう、俳句のみずみずしさや明るさです。苦難を乗り越えられた精神力の強さに深い感銘を受けます。また、ときに少女のような純粋な眼差しにほっと心安らぎます。春、夏、秋、冬、四季をこよなく愉しむ情景に、生きる喜びがあふれます。明日への明るい希望がもてる素晴らしい句集を読ませていただきありがとうございました。これからも、どうぞお体大切にご健吟ください。特に心に残る句をあげさせていただきます。白梅の香りとともに明るさも陽をあびて桜の蕾まるまると満開の桜の下の車椅子花祭空晴々と稚児の列まっすぐに代田をつなぐ道のあり光りつつ若葉あふれる平和通り松蝉鳴き遠い日のこと懐かしきすっきりと伸びた青田を揺らす風朝早く咲いた朝顔空の色底なしの空の青から雁の列湧水のふちの露草汚れなし車椅子吾が膝の上の濃竜胆初茜大きな海のその先に晴れた朝七草粥の野の香り雪明かり総てをつつむ夜の雪車椅子のわが肩に冬日がぬくし 返信する 句集のお礼 (祝恵子) 2013-04-15 21:59:15 迫田和代様、句集「遠い日」の発刊おめでとうございます。お送り頂きましてありがとうございます。人生の先輩である迫田様の明るさ、強さ、優しさに感動すら覚えます。益々のご健吟をお祈りします。好きな句を挙げさせていただきます。きらきらと木々の芽吹きのいっせいに菜の花に明るさ残し夕日落つ花祭空晴々と稚児の列広々とここより海まで麦の秋まっすぐに代田をつなぐ道のあり瀬音たて流れる川に鮎の影海風に揺れる棚田の田植えかな山影を背負う棚田に夏日さす車椅子吾が膝の上の濃竜胆朝日射し旅ゆく楽しさ菊日和冬の虹土手道駆ける児の上に過ぎし日を明るく語る年の暮冬薔薇の海風弾く強さ見る初雪や原爆ドームの空に舞う音たてて夜行列車が枯野行く 返信する 御礼と御祝い (佃 康水) 2013-04-16 09:55:03 迫田和代様 この度は句集「遠い日」のご出版誠におめでとうございます。素晴らしい句集をご恵送賜りありがとうございました。和代様とはお住まいが広島で有る事、そして花冠俳句初心者添削教室で席を並べて勉強させて頂いたと言う事も有り、大変親しくして頂き本当にありがとうございます。お身体がご不自由とは言っても恵まれた環境の中に有ってちっともその暗さは無く、何時お会いしても明るく自分のお考えをはっきり持って居られる所からあの様に「はっ!」とさせる大胆で明るい句が出来るのだなと教えられるものが沢山有りました。一番嬉しい事は花冠俳句のご縁で初めて平和公園の青々と成長した被爆青桐を訪ねられた事です。そして原爆ドームを詠まれた事も花冠俳句のお蔭と私自身も嬉しく思っています。この立派な句集を最愛のご子息様もさぞお喜びになられたことでしょうね。信之先生の序分そして正子先生の跋分を含め何度も読み返し、つくづく「いい句集だな!」と度々鑑賞させて頂いております。次に私の好きな句を挙げて句集「遠い日」の出版のお祝いとさせて頂きます。春白梅の香りとともに明るさも白色が全てを結び雛あられ満開の桜の下の車椅子吾子よりのプレゼントにも春の色ホームにもバレンタインの贈り物夏松蝉鳴き遠い日のこと懐かしき光りつつ若葉あふれる平和通り新緑の燃える強さに身を正し派手な傘さして行きたい梅雨続きすっきりと伸びた青田をゆらす風秋朝早く咲いた朝顔空の色底なしの空の青から雁の列吾子の住むドナウの川面に十五夜を湧水のふちの露草汚れなしふるさとの山を偲んで栗を焼く冬初冬の沖より汽笛尾をひけりパープルのレインコートに初時雨過ぎし日を明るく語る年の暮れ初雪や原爆ドームの空に舞う車椅子のわが肩に冬日がぬくしこれからも御身体にはくれぐれもお気を付けになられご健吟を願って居ます。 返信する 句集のお礼 (井上治代) 2013-04-18 15:48:10 迫田和代様この度は句集「遠い日」の上梓おめでとうございます。素晴らしい句集をお送り頂きましてありがとうございます。どの句からも透明な美しさと明るさが伝わりました。一日一日を大切に過ごし、自然や物事をよく見つめ、少しの変化も見逃すことなく心にとめ、俳句として表現されていることが素晴らしいと思いました。また、自然や人に温かい愛情を注ぎ、小さなことにも感謝の気持ちをもたれる心優しいお人柄が分かります。そして、何ものにも負けない強さと若若しさも感じることができました。ありがとうございます。以下に好きな句十句を選ばせて頂きました。好きな句十句きらきらと木々の芽吹きのいっせいに満開の桜の下の車椅子まっすぐに代田をつなぐ道のあり梅雨晴れに弾んだ子等の声に笑む朝早く咲いた朝顔空の色底なしの空の青から雁の列野にありし姿のままを吾亦紅湧水のふちの露草汚れなし初茜大きな海のその先に冬薔薇の海風弾く強さ見るこれからも、お身体に気をつけて、ご健吟されますことをお祈り致します。 返信する お礼 (多田有花) 2013-04-20 14:19:44 迫田和代さま、句集『遠い日』の出版おめでとうございます。句集をお贈り頂き、誠にありがとうございました。好きな句をあげさせていただきます。和代の御句の魅力は、御句の明るさとともに、他の人には思いつかない意表を突いた言葉の組み合わせです。こういう言葉の選び方、組み立て方は自分にはできないなあと驚きました。【春】白色がすべてを結び雛あられ・色とりどりの雛あられ、その中でも白いものが光って見えました。その白さが盛られた雛あられ全体を結んでいるととらえられた感覚が新鮮です。野焼きの火眩しく光りあちこちに坂の上の花の間に海青き空からの風きり燕が子のもとへ【夏】コロコロと胸に響いてラムネ飲む・ラムネの瓶に入ったビー玉、飲むたびに動き音をたてます。「コロコロと胸に響く」確かにその通りです。広々とここより海まで麦の秋車から炎にも似た新緑を芍薬のたった二本で庭眩し派手な傘さして行きたい梅雨続きほととぎす何もない夜を高らかに【秋】裏木戸の外はすっきり十三夜・何ということもないのですが、十三夜のころの裏木戸の外はきっとすっきりしているだろう、と感じます。情景、空気が伝わってきます。底なしの空の青から雁の列遠く来て白いりんどう目の中に潮早く秋風の吹く壇ノ浦揺れている秋の入日を浜で見る呼ぶ声も返るこだまも冬近し【冬】すぐそこの角を曲がって冬紅葉・まるで紅葉が角を曲がってこちらにやってくるようです。「やあ」なんて挨拶しながら。庭師去りどっしり残った冬の庭初雪や原爆ドームの空に舞う島影が明るくなって春隣 返信する お礼 (迫田和代) 2013-05-03 15:07:09 小口 泰興様 渋谷 洋介様 平田 弘様河野 啓一様 小西 宏様藤田 裕子様 藤田 洋子様 祝 恵子様佃 康水様 井上 治代様 多田 有花様私の拙句を暖かい御心でお読み頂き、嬉しくて嬉しくてうるうるでした。有り難う御座いました。いい励みになります。 返信する 句集のお礼 (黒谷光子) 2013-05-09 21:28:16 迫田和代様、この度は句集「遠い日」のご出版おめでとうございます。早速お送り下さいましたのに御礼を申しあげるのが大変遅くなりお詫び申し上げます。迫田様の明るくて晴々とした詠みのお句に感動いたしました。特に好きな句を書かせていただきます。 菜の花に明るさ残し夕日落つ 満開の桜のトンネル又くぐり 三月の山はつぎつぎ鮮やかに 広々とここより海まで麦の秋 派手な傘さして行きたい梅雨続き すっきりと伸びた青田を揺らす風 七変化膝で抱える車椅子 吾子の住むドナウの川面に十五夜を 膝掛に紅葉一枚舞い落ちて 初茜大きな海のその先に 初雪や原爆ドームの空に舞う 星の夜の枯野を過ぎる貨車の音 車椅子のわが肩に冬日がぬくしこれからもお体を大切に、毎月の迫田さまの俳句を楽しみにしております。こんなに遅くなりましたのでお礼など返信はどうかご放念ください。 返信する お礼 (迫田和代) 2013-05-10 15:20:47 黒谷 光子様この度の句集(遠い日)をお読み戴き 有り難う御座いました。黒谷様にはお礼は書かないようにと ありましたが、テレビで琵琶湖を見るたび 紺碧の北琵琶湖と土手と御能のお好きな黒谷様を想っております。お元気で素敵な御句で励ましてくださいませ。 返信する 句集のお礼 (上島祥子) 2013-05-10 23:19:44 句集『遠い日』の出版おめでとうございます。句集をお贈り頂き、ありがとうございました。お礼が遅くなり申し訳ございません。好きな句★すっきりと伸びた青田を揺らす風さわやかな空気に満たされて一時の幸福感を味わっている様子が伝わります。 返信する お礼 (迫田和代) 2013-05-11 09:44:35 上島 祥子様句集をお読みいただき有り難う御座いました。お互い良い句会にお入れ戴き これまで通り 花冠で両先生の御指導のもと 伸びましょう。 返信する コメントをもっと見る 規約違反等の連絡
昨日、迫田様の素晴らしい句集「遠い日」を頂きました。
有難う御座いました。
早速拝読させて頂きました。
以下に私の好きな句をあげさせて頂き、御礼とさせていただきます。
好きな句
◎春
白梅の香りとともに明るさも
陽をあびて桜の蕾まるまると
花影を水面に映し川流る
春の日をあびる窪みはさみどりに
◎夏
広々とここより海まで麦の秋
上げ潮の水面にゆれる葉桜よ
青空をゆつたり泳ぐ鯉のぼり
D51の走る線路に月見草
岩に立ち紺碧の海へ日焼けの子
◎秋
朝早く咲いた朝顔空の色
白萩を見しより楽しき散歩かな
底なしの空の青から雁の列
野にありし姿のままを吾亦紅
陽を浴びてひらひらひらと秋の蝶
呼ぶ声も返るこだまも冬近し
◎冬
行き暮れて冬の野にある道祖神
白波の寄せる島々冬紅葉
冬薔薇の海風弾く強さ見る
星の夜の枯野を過ぎる貨車の音
どこまでも丸く大きな冬野原
有難う御座いました。
句集「遠い日」出版おめでとうございます。
句集昨日頂戴いたしました、ありがとうございます。
さっそく読ませていただきました。
好きな句>
菜の花に明るさ残し夕日落つ
対岸の土手に咲きいて犬ふぐり
窓からの風切り燕が子のもとへ
派手な傘さして行きたい梅雨続き
岩にたち紺碧の海へ日焼けの子
湧水のふちの露草汚れなし
暮れ初めて鹿の鳴き声宮島に
膝掛けに紅葉一枚舞い落ちて
行き暮れて冬の野にある道祖神
島影が明るくなって春隣
平坦でない人生を乗り越えて俳句の道を歩まれ、明るく生活
される句楽しく拝見いたしました。好きな句として四季一句
として
満開の桜の下の車椅子
派手な傘さして行きたい梅雨続き
何処までも歩きたい夜や星月夜
過ぎし日を明るく語る年の暮れ
まだまだ俳句とともに長生きをしてご活躍を祈ります
句集「遠い日」を本日頂戴しました。有り難うございました。
ともに戦禍を経験した同年代のお仲間として今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
素敵な御句をたくさん拝見させて頂いた中で、”私の好きな句”を以下に列挙させていただきますと。
白梅の香りとともに明るさも
満開の桜の下の車椅子
一本の続く道あり朧月
遠山に緑の冴えて梅雨に入る
D51の走る線路に月見草
散りてなお地にいきいきと萩の花
吾子の住むドナウの川面に十五夜を
国引きの大山全山紅葉かな
過ぎし日を明るく語る年の暮
初茜大きな海のその先に
星の夜の枯野を過ぐる貨車の音
車椅子の吾が肩に冬日がぬくし
一層のご健吟をお祈り致します。
次に、好きな句を揚げさせていただきます。
白梅の香りとともに明るさも
吾子よりのプレゼントにも春の色
道端に咲ける菫よ空の青
広々とここより海まで麦の秋
新緑の燃える強さに身を正し
ほととぎす何もない夜を高らかに
コロコロと胸に響いてラムネ飲む
底なしの空の青から雁の列
湧水のふちの露草汚れなし
過ぎし日を明るく語る年の暮れ
初茜大きな海のその先に
どこまでも丸く大きな冬野原
これからも、お体を大切に、俳句を作る喜びを持ち続けられますようお祈り申し上げます。句集を読ませていただきまして有難うございました。
句集「遠い日」のご上梓、たいへんおめでとうございます。また、このすばらしい句集をお送りくださり、とても嬉しく感謝いたしております。清清しい気持をもって楽しく拝読させていただきました。
いくつもの困難に出会いながらも、人々に感謝し、何事にも前向きに生きておられるお姿に感動を覚えました。この句集にはそうした生活、思いが、決して力むことなく、明るく詠われています。迫田様は今俳句に夢中になっておられるとのことですね。いつも様々なことに熱中し、楽しんで生きてゆくことの喜びを、私も少しでも見習わせていただきたいと思っております。
高橋信之先生、高橋正子先生が共に迫田様の代表作として挙げておられる
白梅の香りとともに明るさも
白色が全てを結び雛あられ
は私にとっても最も感銘深い作品ですが、他にも四季それぞれに、たくさんの秀句と巡り会うことができました。どうもありがとうございました。
如月の土手に遊べる子の叫び
迫田様の句にはしばしばお子さまのお姿が拝見でき、ご家族に対する深い愛情が見て取れます。この句がお子さまを題材とされたものかどうか必ずしも定かではありませんが、早春の土手に春の芽生えを見つけ、自らの躍動感を叫びに発して遊ぶ子供の姿がいきいきと描かれています。
D51の走る線路に月見草
静かに咲く月見草に対し、重く力強いD51の動きを配して夏の夕べの情景が鮮明です。アルファベットとアラビア数字の表記も効果的と思います。
上げ潮にのりし風なり花野まで
瀬戸内海に面する情景だろうと推察いたします。上げ潮の膨らみが風を呼んで花野を揺らす。これもまた、美しくも力強い風景の取り上げ方です。
牡蠣打ちの小屋の屋根にも朝日さし
周りには牡蠣舟が停泊し、網、貝殻などが置かれているのかもしれません。広島といえども冬の朝の寒さは厳しいはずです。そこに朝日が昇り、牡蠣打ち小屋の屋根を輝かす。郷土色溢れた風景であり、希望の一日の始まりでもあります。
特に心に残る句をあげさせていただきます。
白梅の香りとともに明るさも
陽をあびて桜の蕾まるまると
満開の桜の下の車椅子
花祭空晴々と稚児の列
まっすぐに代田をつなぐ道のあり
光りつつ若葉あふれる平和通り
松蝉鳴き遠い日のこと懐かしき
すっきりと伸びた青田を揺らす風
朝早く咲いた朝顔空の色
底なしの空の青から雁の列
湧水のふちの露草汚れなし
車椅子吾が膝の上の濃竜胆
初茜大きな海のその先に
晴れた朝七草粥の野の香り
雪明かり総てをつつむ夜の雪
車椅子のわが肩に冬日がぬくし
きらきらと木々の芽吹きのいっせいに
菜の花に明るさ残し夕日落つ
花祭空晴々と稚児の列
広々とここより海まで麦の秋
まっすぐに代田をつなぐ道のあり
瀬音たて流れる川に鮎の影
海風に揺れる棚田の田植えかな
山影を背負う棚田に夏日さす
車椅子吾が膝の上の濃竜胆
朝日射し旅ゆく楽しさ菊日和
冬の虹土手道駆ける児の上に
過ぎし日を明るく語る年の暮
冬薔薇の海風弾く強さ見る
初雪や原爆ドームの空に舞う
音たてて夜行列車が枯野行く
次に私の好きな句を挙げて句集「遠い日」の出版のお祝いとさせて頂きます。
春
白梅の香りとともに明るさも
白色が全てを結び雛あられ
満開の桜の下の車椅子
吾子よりのプレゼントにも春の色
ホームにもバレンタインの贈り物
夏
松蝉鳴き遠い日のこと懐かしき
光りつつ若葉あふれる平和通り
新緑の燃える強さに身を正し
派手な傘さして行きたい梅雨続き
すっきりと伸びた青田をゆらす風
秋
朝早く咲いた朝顔空の色
底なしの空の青から雁の列
吾子の住むドナウの川面に十五夜を
湧水のふちの露草汚れなし
ふるさとの山を偲んで栗を焼く
冬
初冬の沖より汽笛尾をひけり
パープルのレインコートに初時雨
過ぎし日を明るく語る年の暮れ
初雪や原爆ドームの空に舞う
車椅子のわが肩に冬日がぬくし
これからも御身体にはくれぐれもお気を付けになられご健吟を願って居ます。