ペルー地震:大陸縦断ハイウエーも大被害 観光にも影響か
地震で大きな亀裂ができたパンアメリカン・ハイウェー=ペルー南西部ピスコ近郊で18日午前、庭田学撮影 【リマ庭田学】15日発生したペルー地震の最大の被災地ピスコ付近などで南米大陸を南北に走るパンアメリカン・ハイウエーが大きな被害を受けている。路面に亀裂が走ったり、橋脚にヒビが入るなど危険な状態だ。片側通行が可能だが、数キロ行くのに1時間前後かかる大渋滞が続いている。観光産業などにも影響を与えそうだ。
ピスコ川にかかる橋は南行き車線のみの通行が許可され、北行き車線を行く車は河原に降りて水深30センチ、幅10メートルの川を渡る。車が川の真ん中で立ち往生すると、現場担当者がタイヤの下に大きな石を投げ入れたり、車を押したりして渡り切らせる。地元タクシー運転手は「川の水量は今は少ないが、増水すれば車で渡ることは不可能だ」と話す。
ピスコから約200キロ南東には地上絵で有名なナスカがある。リマから古都クスコへの陸路ルートの一つでもあり、ハイウエー被害は観光業に打撃を与える可能性がある。被災地への物資輸送にも悪影響を与えている。
ペルー政府は国民に被災地付近のハイウエー利用を自粛するよう要請、18日にはインフラ再建に1億ソル(約38億円)の追加予算を計上したが、ハイウエーの損傷は激しく、完全復旧には時間がかかりそうだ。
地震で大きな亀裂ができたパンアメリカン・ハイウェー=ペルー南西部ピスコ近郊で18日午前、庭田学撮影 【リマ庭田学】15日発生したペルー地震の最大の被災地ピスコ付近などで南米大陸を南北に走るパンアメリカン・ハイウエーが大きな被害を受けている。路面に亀裂が走ったり、橋脚にヒビが入るなど危険な状態だ。片側通行が可能だが、数キロ行くのに1時間前後かかる大渋滞が続いている。観光産業などにも影響を与えそうだ。
ピスコ川にかかる橋は南行き車線のみの通行が許可され、北行き車線を行く車は河原に降りて水深30センチ、幅10メートルの川を渡る。車が川の真ん中で立ち往生すると、現場担当者がタイヤの下に大きな石を投げ入れたり、車を押したりして渡り切らせる。地元タクシー運転手は「川の水量は今は少ないが、増水すれば車で渡ることは不可能だ」と話す。
ピスコから約200キロ南東には地上絵で有名なナスカがある。リマから古都クスコへの陸路ルートの一つでもあり、ハイウエー被害は観光業に打撃を与える可能性がある。被災地への物資輸送にも悪影響を与えている。
ペルー政府は国民に被災地付近のハイウエー利用を自粛するよう要請、18日にはインフラ再建に1億ソル(約38億円)の追加予算を計上したが、ハイウエーの損傷は激しく、完全復旧には時間がかかりそうだ。