I'M KING without your voice

誰と何して生きるかね?そんなもん決まってらぁ

明日の朝はきっときっと雨上がり

2006-01-02 15:03:53 | パンク
今年もどうぞごひいきに。

そんなわけで窓の外は雨降り。
オレが出した人よりも割りと意外なところから年賀状がきたので今はその制作をしてるわけです。
今日はスーパーに買い物にいくくらいかね。あとはたまにはゆっくり読書しようかなと。本がたまっていく一方なのでね。あとギター、もちろん練習しますよ。


えー話しは全く変わりまして。
昨日ミクシーのほうに書いたんだけど、しばらくこっちの小説のほうはお休みです。なぜって?映画の脚本のお仕事があるから。やっぱコメディータッチのほうがいいかなって考えてます。
かつて、大学入る前から大学入学当時はいわゆるサブカルものの映画たくさんみましたよ。洋・邦問わずにね。でもやっぱりね、分かる人には分かる的なスタンスはオレには合わないですね。
たいして分かりもしないのに分かったフリしたこともありました。これを分かることがカッコイイ、オシャレ、クールなんだと思って。
でも、個人的な意見としてはそれはちょっと違う。やっぱり娯楽として多くの人を楽しませないとね。
あと、これこそものすごく個人的な意見なんだけど、悲しいのはちょっと書けません。セカチューみたいなのね。周りの人はイイ!っていうけど、悲しくて見てられなさそうなんです。
そんな理由で分かりやすくて笑いあり、ホロリありのハートウォーミングな作品にしたいなと。和製ロビンウィリアムズ目指すから。

と、まぁ最近は映画のことを考えてるわけですが、でもねぇ、やっぱ新年一発目くらいはね。いくぞマッシュ・ポテト!


ワンレン・りりむキッス・・・いろいろ問題は大盛りだが、今日はミワコと会うんだった。オレは待ち合わせの公園に向かった。
ベンチに腰掛けとりあえずプクイチ。タバコなんてウマイと思ったことないんだけどなホントは。
待ち合わせ時間にはまだちょっと早い。座っててもヒマだからションベンでもしにいくか。
相変わらずコキタネー便所だぜ。キタネー字で落書きばっかり。
オレもよくつかうけど‘上等’って実際どんな意味なんだ?それに‘ぶっ殺す’ってのは誰をだ?
たぶん、というか自分では分かってるんだけど、オレはヤンキーじゃない。ヤンキーになりきれない。父ちゃんと母ちゃん、ぶん殴ってやりたい時もそりゃあるけど、絶対そんなことできない。シャクレガーがオレと母ちゃんがたくさん話しをするなんて知ったらどう思うかな?
大人はそりゃキライだ。特にセンコーなんて言われてる奴らは。でもよく考えれば父ちゃん母ちゃん以外の大人ってセンコーしか知らねぇんだよな。あとは、‘大陸’のオヤジか。あの店もうちょっとラーメンうまくなんねぇかな。しょう油にお湯入れたみたいな味してやがる。あのオヤジ、愛想ねぇし店は汚ねぇけど結構優しいんだよな。
ってことはオレがキライなのってセンコーだけじゃん!センコーなんてみんなエバリくさりやがって。あ、でもゴク(ミ)センはちょっと違うかな。

・・・なんてボケーッとしてる間にションベンなんかとっくに止まってる。いけねいけね。よく振ってな。パンツの中にしまう時に「よいしょ」とかちょっと大げさにしてみたりして。へヘッ。

便所からでて公園を見渡したがミワコのスガタはない。ま、いっか。オレはまたベンチに座りプクイチキメる。

・・・・オイオイ、もうかれこれ1時間くらい待ってるぞ。ミワコのやつ何やってんだよ。とりあえず家に電話してみっか。
・・PURURU・・PURURURURU・・・
「ハイ、もしもし?」
ガチャ。
何でこんな時間にオヤジが家にいるんだよ。
仕方ないもうちょい待ってみるか。

するとそこにシャクレガーが走ってきた。
「バギー!ようやく見つけた!」
「ど、どうしたんだよシャクレガー」
「大変だ!ミワちゃんがワンレンにラチラレタぞ!」


♪「兄さん!僕は君と姉さんを 脳髄は人間の中の迷宮であるという観点からあえて許そう だから兄さん どんなにたくさんのヒトが馬鹿にしても キミたちはフェティシストであり続けてほしい。兄さん聞いているのか?」いくじなし/筋肉少女帯

しょぼい町もにぎやかになるぜ

2005-12-29 12:15:28 | パンク
テメコラー!やっとこっちも更新。


いやいや長いこと更新できなかったY。まぁ休みの日なんかは更新できたんだけども酒呑んでることが多かったからね。年末にかけてずいぶんと飲んだ気がするわい。

クリスマスイヴには男3人。一応名誉のために名を伏せますね。偽名で。
イブにはオレと肉と野菜の3人。3人でニコタマのデパートで肉や野菜を買い込み高級鍋をやった。
子どものころからステーキよりもハンバーグ派だったこともあり、あんなに厚い肉を見たのは初めてだったのでドキドキした。
肉が肉をどんどん買い、野菜が野菜を堅実に買う。
調味料もわざわざ普通のスーパーにゃ売ってないものを買って、結果うまかった。
肉の米の食いっぷりに感動した。肉が肉を米にのせて肉ごと食う、みたいな。

で、そんなクリスマスを終え、昨日で今年の仕事も終わり。今日はこれから髪を切りに行く。
全然関係ないけど、今テレビ観てたら『B型の彼氏』っていう映画がやるらしい。
何かと評判の悪いB型。これからは血液型を聞かれたら、「オレ、わかんないんだよねー」と、「そういうこという女いるわぁ」みたいな返答をしよう。

今年を終わる前に何か忘れてる気がするな。そう、始まりと終わりの交差点の真ん中で立ち尽くすケツの青いガキとネンネちゃんへ。


「シッ!しずかにしろ!」
急に男に言われてビックリしちゃったけど、顔中バンソーコーだらけのその子を見たら何だか協力してあげようって気になったの。

しばらく前を向いてコーヒーを飲むフリをしてたらガラの悪そうな男たちが4人で走っていったわ。
「・・・・オイ、・・オイ、奴ら行ったか?」
「奴らって言われても誰だか分からないけどヤクザ屋さんみたいな格好した男の人たちが4人、向こうの方へ走って行ったわ。」

それを聞くと男の子は草むらの中から這い出てきて私の隣にドカっと座ったの。
(なぁーにこの子。助けてあげたのにずいぶん態度が大きいんじゃない?)と思った途端、男の子は、
「ふぅー、お姉さんのおかげで助かっちゃったよ。サンキュドーモです。」だって。
「アレ、どうしたんだよ。ハトがマメデッポー撃たれたみたいな顔しちゃってよ?何かオレ気に障ること行ったかい?」
「・・・・フフ・・フフフフ・・アハハ」
「何だよ、人の顔見て笑うことねーじゃねーかよ!へヘッ、でも何か、アンタいい人そうだな」


この後、アタシたちは何回か会ったわ。年が同じだってこと、どこの高校に通ってるか、誕生日、血液型、パパやママのこと、色んなことを話したわ。

そんなある日、パパに車に乗せられたわ。アタシを会社のお偉いさんに紹介するんだって。偉い人たちの息子たちもたくさん来るから、だって。
車の窓には強い雨が降りつけてる。アタシはそんなRAIN-DANCEを打ち消すようにステレオのボリュームを上げたの。
するとパパはすぐにステレオを消してしまったわ。「こんなやかましいロックだかなんだかの何がいいんだ?!」そしてこうも言ったわ。
「これからは役員のご子息と釣合うようにクラシックを聴きなさい」
なにそれ?もしかしてアタシを出世の種につかおうって気なの?イヤになっちゃうわ。
「おろして」
「何を言うんだミワコ。もうじき約束場所に着くぞ。それにこんな雨の中でどこに行こうって言うんだ」

アタシはムスっとしながら窓の外を見る。アレ、あの後ろ姿・・・?もしかして?
こんな海岸線沿いを傘もささないで何してるのかしら?何かキョロキョロしてし、何か探してるのかしら?

アタシは車が信号待ちなのをいいことにドアを開け、「ゴメンネ、パパ」とだけ言って飛び出した。パパが何か怒鳴ってたけどよく聞こえなかったわ。


「バギー!?」アタシが呼ぶとバギーは振り向いた。
「こんなところで何してるの?風邪ひいちゃうよ?ねぇ傘は?あっアタシも傘もってないわ。ちょっと待ってねハンカチが・・・」
なぜだか混乱して話しすぎなアタシにバギーは子どもみたいな笑顔でニッコリ笑って、「こうしてたらミワコさんに会えるかなって思って」だって。
「もうバカ!何考えてるの!?もう・・・ゴメン、アタシ変だよね。怒ってるハズなのに涙が出ちゃうなんて・・バギー」


この日からアタシたちは付き合い始めたの。ねぇ、ステキだと思わない?
そしてあれからだいたい一年たって今日はアタシの誕生日。バギー、どこへ連れて行ってくれるのかしら?
学校が終わって、バギーとの待ち合わせ場所に行こうと校門をでたとき、アタシは急に呼び止められた。
「アンタ、バギーの彼女のミワコさんだね」
見ると、そこには髪をワンレンにした大人っぽい女の人が立ってたわ。


♪「ぶっぱなしたくなったら呼んでくれよ 横から見ていたいおまえが それをやる時 メリーゴーランドのロバに向かって 両手を広げて話しかける」D.I.Jのピストル/ブランキージェットシティ

朝のこない夜が欲しかったの

2005-12-13 21:55:58 | パンク
いつの間にやら26でやんの

この度、ワタクシめでたく26歳になりました。まぁ気分的には21くらいの頃から変わってないつもりではいるのですが、おそらく変わってる。

大学3年の春休み、オレとEDPとharadaiの3人で毎週呑むという企画をやってたときのキャッチフレーズは「童貞であることってとってもステキ」というものだった。確かにマヂでこの年までチェリオだったらオレの場合、社交性のかけらもないどこ行っても通用しない男になっていただろう。教師なんて仕事は論外だ。
でも、「童貞感」というものを持ち続けたいというのは賛成しちゃう。
オレはあの当時、例の『童貞ソー・ヤング』を聴いて、「こんなん童貞じゃない」と感じた。今は銀杏なんて聞いてますけどね。
ヤリテーサカリなのは一発やってからなるもんであって、童貞は超がつくほどロマンティックでナルシストなのです。だから「ヤリテー」にも関わらず、セックスなんざしたくねぇという矛盾を抱えたもんだとオレは思うわけです。
なのでゴイステは童貞ソーヤングよりも他の曲のほうが恥ずかしいほどロマンティックで童貞感があるように感じるのです。

この童貞感、26の今も持ち続けてるような気がする。まぁだからモテないんでしょうけど。
変わったところといったら、・・・・正直自分じゃよくわからねぇな。良くなったのかもしれないし悪くなったのかもしれない。変えたいところはある。変えたくないところもある。もしかしたら変えたいところはそのまんまで変えたくないところは変わっちまったのかもしれない。ま、それは他の人が判断することだな。

と、こういうところが変わったところかもしれない。以前だったら「オレって一体なんなんだろう・・」なんて悩んでた。でも今は「オレって一人で生きてく強さなんてない!!」ってことを正々堂々とムネはって前面に押し出すことができてるから一人でウジウジ悩まない。慣れないことは出来ない。だから人に助けを求める、人を頼る。こういうこと、全然恥ずかしくない。
こういう考えは大学時代にやってた勉強の中から生まれたように思う。「個」で生きる、自分で自己責任で何でも決めて生きていく強さばっかりがクローズアップされる現代でそこから落ちこぼれる超小市民たち、いつの間にやら階層化の底辺に位置せざるをえない人たち、こういう現代では「隠された」人たちのことを考えたら、オレはそんな強さを放棄する。そして言いたい。人を頼ることってすげぇ強さなんだぜ。まぁ、文脈によっては「人に強いも弱いもない」なんて断言しますがね。
これがオレっていう26のリアルな姿。

そして、話しは戻って変えたくないところだが、これだぜ?トンガリコーンズたち。


アレは今から一年ほど前。アタシがまだ麗女に入学したバッカのとき。
女子高の華やかさにアコガレてたアタシは麗女の空気にゲンナリしてた。パンツ見せるなんて当たり前。下着姿でウロチョロ、ナプキンが飛び交うなんてのも日常茶飯事。
そんな雰囲気に染まることが恐かったアタシは友達も作らないでいつも一人で過ごしてたっけ。
アレは10月?いや11月だったっけ?日曜日に目覚ましがわりのテレビで起きたアタシはいつものジーパンに足をとおす。もう11時だわ。
ボサボサの髪の毛をかきながらリビングに下りて行くともう誰もいなかった。いつものこと。パパは接待ゴルフ、ママはお料理教室。二人ともそれがホントならね。

しばらくはパインジュースを飲みながらサラダをムシャムシャほおばってたんだけど、なんだか家にいるのがイヤになっちゃったアタシはとりあえずシャワーを浴びて着替えることにしたの。
ちょっと大きめの白いセーターにクリーム色のキュロット。細いシルバーのブレスをして、お気に入りのテニスシューズを履く。リップクリームは必需品ね。

キメキメで外にでちゃったけど、行くとこなんてないわ。誘うお友達もいないし。あ、そうだ。髪の毛脱色しちゃおっかな。パパとママ、どんな顔するかしら?でも、これくらいいよね?ささやかなハンコーってやつ?

でも、どうやって脱色するんだろ?美容院行くのも何だか本気モードでカッコわるいし、コーラかけるのも髪の毛痛んじゃいそう。
オキシドールでやってる娘、結構いるし、やってみようかな。でも、髪がクスリ臭くなるのは耐えられないわ。やっぱりブリーチ買ってくるのが一番マトモね。

そうと決まったら薬局へレッツラゴーよ。でも、近所の薬局でブリーチ買ってスグ帰って来るなんて、オシャレした意味がないわ。
そうだ!確か新地の海浜公園の近くに、安いって有名な薬局があるって聞いたことがあるわ。ちょっと遠いけどそこまで行ってみよっと。

電車を乗り継いで3駅。結局家から1時間くらいかかちゃったわ。ここに来るのは久しぶり。あっ!あのドーナツショップまだあったのね。
しばらく歩くと潮の匂いがしてくる。海浜公園が近いわ。
ちょっとコーヒーでも買って公園のベンチで休憩しようかしら。
アタシは自動販売機に100円を入れて思いっきり甘い缶コーヒーのボタンを押す。あったか~い。思わずプルトップをとる前にほっぺたにあてちゃう。

ベンチに座って一休みすると、何だか後ろの茂みのあたりがガサゴソする。誰かいるのかしら。でも、たぶん猫か何かね。フフフ、ちょっとからかっちゃお。
「お~い、カワイイドロボーさん、でておいで。」

「シーっ!しずかにしろ!!」
出てきたのは猫さんでもドロボーさんでもなくて、同い年くらいの男の子。何だかムリしてつっぱっちゃってるみたいなカワイイコだったわ。

これがアタシ(ミワコ)とバギーの出会いだったわ。


♪「将来に君がやがて ツエをついたときにわかる そんな事を心配してまでは生きて行けない」全部このままで /jun sky walker(s)

悲しみに振り向いたら明日が見えないよ

2005-12-07 21:43:00 | パンク
みんな卒論がんばれよぅ!!

オレも卒論ってやつを2年位前に書いていたのだ。オレが卒論出したのはいつだっけかな?誕生日だったかな?いや、それよりも前だったような。
卒論を出したその足でHaradaiとトタンヤに直行して酒を呑んだ記憶はある。あの時奴は言ってた。「卒論出したのに、全然スッキリもしねぇし、終わった気もしない」と。オレはその意見に激しく同意したのだった。
これは、あんまり真剣にやらなかったから充足感も満足感もないのだっていう意味ではない。後悔ではない。
オレは哲学科に行く予定じゃなかったにしても、オレもHaradaiもそれなりに人生を送ってきて、後悔して、ミジメな思いして、自分や他人や社会に怒って、でもどうしていいかなんて分からなくて、そしてそんな中でも平穏な人生を願って、平和な世の中を願って哲学科に入った。そして4年で卒業する時、卒論というものにそれらの思いを全部ぶつけて、自分の思いで自分が一番理解できてないところを言葉にして卒論にぶつければ、何かスッキリした感じ、生きやすさのようなものを感じるハズだと思い込んでいた。でも、卒論を出した時、そんな感じはオレのもとにはやってこなかった。これは何だ?これから先の人生がもっと辛そうだって感じてたからか?もしそうだとしても、大学入学時のオレの想像、自分で書いた絵とは全然ちゃうな、と二人とも感じてた。
あの時は真剣にそのことを話した。今から学部の窓口ぶち割って取り戻すか、なんて言ってた。ヒロポン4杯目の時。

今卒論と闘っている人はマジメに、そしてコレが大事なのだが「誠実に」やっていると思う。オレらは確かに自分の予想通りには卒論はかけなかった。でも、そんなこと言いながら酒を呑んだってこと、オレの誕生日には祝ってくれた奴らがいるってことがやっぱり何よりの大学で得た財産だと思う。うまい酒のもうぜ!!デキがよくたって悪くたってそんなん構うもんか!!待ってるぜブラザー!!


と、卒論のことを書きましたが、今週の俺は個人面談でクラッシュバンディグーなわけです。来週はマラソン大会で、ウチの生徒たちは迷子になったりしそうなので、明日の午前中は引率してコースを下見。午後はまた面談なわけです。教育心理やってるモロトミさんって学者が『子どもよりも親が恐い』という本を書いてたが、アレはどうやら本当なのです。オレなんてまだまだガキだしね。キッツイのよ。そしてこの寒さ。ガマンならん!!今朝は外に出た瞬間にあまりの寒さにくしゃみしたら「ガナハッ!」と声がでてちょっと笑った。ター坊の友達だ。

まぁそれはよか。今日は割りと早く帰ってきたので、行くぞコラー!ルックだポパイ少年にオリーブ少女!!


ゴク(ミ)センはオレにこう言った。
「なんか面倒なことに巻き込まれてそうだなバギー。困ったことがあったらいつでもアタシに言え、なんてことはアタシは言わないよ。でもね、大人をうまく使うってこと、覚えときな」

オレはゴク(ミ)センが何を言いたいのかよく分からなかった。大人を使うってオヤジ狩りとかか?なんてオレはその時思ってた。でも、この意味はもっと先になってすごくよくわかるのだった。

ゴク(ミ)センを頼ってるわけでもない。でも何か何でもお見通しみたいな目で見られて、不思議とオレはハラをくくった。
こうなりゃこっちから攻めてやろうじゃねぇか。ワンレンだかワンタンだか知らねぇが、ミワコのポニーテールに勝てるオンナなんているわけがねぇ。
まずはシャクレガーとポーキーを呼びだす。集合は酒屋の前の平安ってサ店だ。

「何かあったかシャクレガー?オレ、さっき起きたばっかなんだよ」とシャクレガー。
寝起きでもオレの心配をしてくれる。コイツを巻き込むワケにゃいかないが、シャクレガーとポーキーしか情報提供してくれる奴がいないのだ。

「あのサ、例の仲間由紀恵withダウンローズのことなんだけど、ポン女のワンレンのことじゃなくてワンレンを囲んでる3人のことでナンか知ってることってあるかなポーキー?」
「そうっすね、一人は高校入ったけどスグに暴力事件で退学になったマキバオーって奴ッスネ。もう一人はマキバオーとオナ中だったマイボ。中学時代サッカーのキーパーで結構有名だったんスけど知りませんか?この人が「マイボ!」って言えばボールを譲らなきゃいけないって話し。試合後に相手チームのマネージャーに手出して退部した男ッス。」
「‘白テープ’のマキバオーに‘若島津くん’のマイボか。どっちもこの辺じゃギンギンに鳴らしてるやつらだな。で、最後の一人は?」
「聞いて驚かないで下さいよ。あの‘りりむキッス’ですよ。中学時代に単車に竹槍マフラーつけて、布袋ヘッドで『ティーンズ・ロード』に載ったり、アイツの前を貞操帯付けないで通ったオンナはヤラレても文句言えないってあのりりむキッスですよ。ちなみにアイツにやられたオンナたちはみんな『りりむは早かった』って言ってて、陰ではアイツのこと‘So long(早漏)’って呼んでるんスよ。でもりりむキッスの前でそのあだ名を呼んで生きて帰ってきた奴はいないって話ッス。」
「マジかよ?あのりりむキッスかよ。こいつはマズイな。でもアイツには確かポン女シメてる彼女がいただろ?ホラ、あのソーとかランとか・・・」
「送風・アスカ・蘭グレですよ。そういやなんでですかね。なんであのワンレンとつるんでるんですかね?」

ポーキーから情報を聞いた俺は、かなり自信をなくしたが、なぜかオレはやれるんだ、オレは男なんだ、という気持ちを捨てることができなかった。

シャクレガーらと別れ家路に着く時、俺はこれからのことに不安は隠せなかったが、なるようになるさ、やったるぜ!と気合を入れて夜空に向かって歌うのだった。
「♪ホーミタイ!♪」
これがhold me tightと言ってるなんて知るのは10年以上先の話だ。
「ん?まてよ。そういや今はワンレンがポン女をシメてるんだったな。ってことはあの蘭グレはタイマンで負けたかなんかして今はワンレン・・・でも何か変だよな。一年前あのワンレン、どこかカゲはあったが、仲間もいなくて一人でポン女のアタマを張れるようなオンナじゃない。何があったんだ・・・?


♪「いいないいな人間っていいな おいしいご飯にプチャプチャお風呂 あったかい布団で眠るんだろな 僕も帰ろおうちに帰ろ でんでんでんぐりがえしでバイバイバイ」日本昔話のエンディングテーマ

王子様はオレじゃない

2005-12-04 22:48:15 | パンク
ついに決めたぜこのタイトル。

今日は家で仕事だったんだが、前日のZIMAとの約束を守って映画『隠し剣鬼の爪』を観た。すんごく良い!!『学校』シリーズとか『吊バカ』もそうだけど、何気にオレは山田洋二が好きだ。そして山田洋二作品にはたくさん出てくる神戸浩が好きだ。役者の演技のウマさとか良し悪しは素人のオレには分からないが、神戸浩は素直にスゴイと思う。
で、映画自体もすごく良かった!!ZIMAZO、やっぱ時代物(一くくりにするわけじゃないけど)はたまらないよさがありますな。
今はオレと一緒に『狼少女』という映画を観に行ってくれる人を募集中。

今日はビデオ屋に行ったあと、本屋に行った。哲学書コーナーにヒゲモジャの男が立ち読みしていたので、バレないように、ピタリと背後につく。何を読んでるかこっそり見る。くっくっく、ビックリするだろうなKOVめ。

別人だった。メガネしてくりゃよかった。

そしてオレは前から探してた雑誌『プレジデントファミリー』を立ち読み。この雑誌、電車のつり革広告で見たのだが、「アタマのいい子の親の収入・学歴」とかが特集で、「なんて悪趣味な雑誌だ。一回見てやろうじゃねぇか」と思っていたのだ。
読んだらコレマジで悪趣味。都内の公立中学校・高校で東大生を多く輩出してる学校を並べて、そこの生徒の親の平均年収ごとに並べてある。親の乗ってる車とか。ホント最悪。こういうのが何故最悪なのかというのは今度書く。久々にマジメなことも書きたいのでね。


そういうわけで「男の三代記」シリーズとして始めた俺の小説も、その名の通り3話で終わらそうと思ったのだが、全く終わらない。
では、ジングルベルに浮かれた町をうつむいて歩くしかねぇYOUNG PUNKSたちに贈ります。


受話器の向こうのミワコはオレにうんざりしているのだろうか、それとも優しくいつもの微笑を浮かべていてくれているのだろうか。寝ている両親にバレないように小声で話す声からはミワコの顔は見えてこない。

「今日サ、すげぇことがあったんだよ!!実はサ・・・・」
「ねぇ、何かあったの?何かムリして元気にしゃべってるように聞こえるよ」
ミワコの顔は微笑をうかべている。たぶん。

「ワタシに何か隠してるでしょ?バギーが浮気してるとは思えないけど、私には言えないこと?」
「いや、そんなんじゃねぇよ。でもサ、ちょっといろんなことがあってさ。何から話していいか分からないんだ。全部終わったらちゃんと話すよ。うん・・・ちゃんと・・」
「どうしたの?」
「たださ、ちょっとオレに何もかも解決できんのかなぁってちょっと自信なくてサ」
「ふぅ~。あ~ぁこんな時は品のないキメセリフ、言わなきゃいけないのかぁ。・・・・・アンタ、キンタマついてんの?!」
ミワコの顔は微笑んでない。でも怒ってもない。たぶん。

「な~んちゃって。バギーなら大丈夫よ。でも明日の約束忘れないでよ。あっ、大きな声出しちゃったからパパが起きてきちゃうわ。それじゃね。寝不足でチコクなんて許さないわよ。バーイ」
「バイ」

女の一言で元気がでたり、何でもやれちゃう気がするなんて、周りの奴らが聞いたらバカにされるだろうか。情けない奴だって思われるだろうか。
でも、今のオレにとって一番うれしいのはミワコに褒められることで、一番悲しいのはミワコに裏切られることだ。

「ワリィワリィ。ションベンが靴にかかっちまってよ」
オレはシャクレガーたちのもとに何もなかったように戻った。
「バギーもホント汚ねぇなぁ。まぁいいけどよ。そういやバギー、マジでポン女の女のこと、どうすんだ?」
「そうだな、実をいうとさ、ナンも考えてないんだよ。なるよーになるかなって」
「オイオイ大丈夫かよソレで。また明日からもあの女たちバギーのこと狙ってくるぞ」
「確かにそうだよね。どうすっかな」
「さっきポーキーに聞いたんだけどよ。あの女、ウチのガッコの3年ともつながってるらしいぜ」
「マジかよ?まさかジャンボさんじゃねぇだろうな」
ジャンボさんはウチのガッコをシメてる3年で、駅前の便所でチンピラにバックドロップをキメたところからその名がついたマジでオッカネー先輩だ。

「そのまさかよ。ジャンボさんが出てきたら余計ワケワカメちゃんだぜ?」
「あぁもうマジかよ?!!何だかもうやってらんねぇな。考えるのめんどくさいぜ。とにかく今日はもう帰ろうぜ」
「そうすっか。気をつけて帰れよ。何があっかわかんねぇから。」
「サンキュ。また何か分かったら教えてくれよ。」


次の日、ガッコに行くと案の定呼び出しをくらった。教室にいるところをジャンボさんの腰ぎんちゃく、パンイチが迎えにきやがった。

「オイバギー、ちょっとツラ貸せや」
パンイチは以前はずっとパシリで一年の時、ジャンボさんにパンツ一丁でフルーツ・オレを買いに行かされたことがあるらしい。

パンイチについて屋上につくと、ジャンボさんが金網に寄りかかってこちらをニラミつけていた。
「おぉバギー。テメチトこっちこいや」
「・・・・・ハイ」
「オメェよぉ。仲間由紀恵withダウンローズ知ってんだろ?オメーアイツラと何があったんだよ。オレはダウンローズの一人でよ、南中出て今プータローやってるマキバオー知ってからよ、アイツにいろいろ聞かれて困ってんだよ。なぁ?」
「いや、実はオレにもワケがわかんねぇんス。スンマセン。」
「スンマセンじゃねんだよコラ。テメー知らねぇわけねぇだろが。テメェゼッテーなんか知ってんな?コラ、テメェチトサイフだせよ。モチモノ検査だ」

この手で今まで何人ものヤツラが金を取られてきた。でも出さねぇとバックドロップくらうかもしれねぇし・・・シブシブ出した財布をジャンボさんは強引に奪い取った。

「何だテメーシケてやがんな。これっぽっちしかもってねぇのかよ。まだ隠してんじゃねぇのか?チトポケット引っ張って見せてみろや」
オレのガクランのムネポケットにはどうしてもジャンボさんに見られたくないものが入っている。だがフト視線をムネに落としたところをジャンボさんに見られてしまった。
「テメー、そこに金隠してやがんだろ?さっさと出せや」
「いや、これは・・」
オレの言葉に聞く耳など持たないジャンボさんはオレの胸ポケットから定期入れを引っ張り出した。

「何だよ金なんか入ってねぇじゃねぇえか。ん?何だこの写真?女じゃねぇか。ほぉ、このスケ、オマエのレコか?」
小指を立てながらジャンボさんは薄笑いを浮かべた。
「いや、その・・・」
「マブイじゃねぇか。オマエにはもったいねぇな。よし、しょうがねぇ、オレがもらってやるよ。な?やったじゃねぇか。名前、なんてんだよ?」

誰がテメーなんかにミワコをやるか。オレは自分の拳に力が入るのが分かった。

「アンタたち、何やってんの?!」
フト、ドアのところに目をやると去年赴任してきたばかりの若いオンナ教師、後藤久美子が立っていた。
「ちッ!ゴク(ミ)センかよ。テメーにゃ関係ねぇよ。オイ、バギーまたお・は・な・ししましょうね」
ジャンボさんはゴク(ミ)センに一瞥くれて校舎の中に消えて行った。
「ふぅまったく。バギー、何があったの?」

オレはこのガッコを卒業したあともこのゴク(ミ)センと連絡をとりあうほどの仲になるのだが、それはまた別の機会に。


♪「プラモデルのジオラマで兵隊にパンを渡す 翼を持って生まれるよりも 僕はこの両手が好き」バームクーヘン/ザ・ハイロウズ

僕はまだ若さを裏切ることができずに

2005-11-27 22:51:52 | パンク
天気よし&予定なしの日曜日

昨日の夜は早く寝たので今朝は9時に起きて部屋の掃除などなどをした。
でもそんなもん午前中には終わっちゃうわけです。
この土日は絶対仕事しないことに決めていたので、どっか出かける計画を立ててみる。

だけども。暖房を3回払いで買うことになっちゃったからあんまし無駄づかいもできない。あと、引っ越してきたときのインターネットの工事費がなぜか今月になって請求されたので使用料プラスしてそんだけでも12000円。

そんなわけで、我が家から歩いて10分くらいで着いて、時間が潰せるところ、そうトイザラスに行ってきた。

この街のどこにこんなに子どもがいたんだ?ってくらい子どもばっかり。でも広い店だからキュウクツってわけじゃない。
そこでゾイドのトリケラトプスみたいなデカイやつ、あれ昔持ってたんだけど、あれが本気で欲しくなる。タイガーもカッコイイ。箱を抱えたまま10分くらい悩む。買わなかったんですけども。
あと、70センチくらいあるガチャピンが売ってた。12000円。なんだか手の甲にピンポン玉くらいのボツボツがいっぱいついてて気持ち悪い。

あとは、ちょっと最近の仕事の関係でガンプラを見る。ストライクガンダムとエールストライクガンダムの違いがよく分からない。あと、ストライクフリーダムガンダム。お前らスリーストライクでOUT!そしてグフイグナイテッド。最初グフかどうか分からなかった。
基本となる名前にアレコレつければいいってもんじゃないだろう。それだったエブリディハッポウシュゴールドでもソレスッタラマジハイガンエコーでもいいじゃん。いやちょっと違う。「高いの?安いの?峰」いやもっと違うな。

で途中のめがね屋でメガネ洗って帰宅して結局仕事をしちゃうオレ。まぁそれはいいや。

そういえばですね。最近ブログで小説のようなものを書いてるわけですがね。あんまり長いのを連発するとですね、なかなか言いにくいのですが、その発想の枯渇というかね、簡単に言うとネタ切れですかね。その、それがありますので、たまにちょっとづづ書くことにした。ストーリーが大事なのではなく細かい描写こそが大事ですので。では今夜もDon't miss it!!


「やめて!!デトックス兄さん!!」
俺は正直、ヤベェと思っていた。見ろよアイツの腕、まるで丸太だぜ?!
まったくツイてねぇぜ。明日はミワコの誕生日だってのに。これじゃ「ちょっと転んでよ」じゃ言い訳にならねぇ顔にされちまうかもな。

「テメー、上等じゃねぇか!や、や、ややってやるよ!オレの兄ちゃんの友達はな、龍神会に知り合いがいるんだぞ!!」
ビン田が明らかにビビりながらいきがってやがる。と、急に横からシンデレラマンが出てきた。

「おいビン田、しゃしゃるなよ。こいつはオレにまかせろよ」
そう言うと、シンデレラマンはマリーンの前に立つと何やらボソボソと会話をしはじめた。どうやら英語のようだ。俺らにはなんて言ってんのか分かりゃしねぇ。
俺らがボーッとその姿を見てると、マリーンはスィーリーに向かってアゴをしゃくり、一緒に店から出て行った。

「オイ!シンデレラマン!オマエすげぇな!アイツと何話してたんだよ?!」
「ん?まぁな」
「なんだよ教えてくれたっていいじゃねーかよー」

「まぁ、それはあとで聞くとしてよ。見ろよ。店の空気冷え切っちまったぜ。あっちのヤツラもチラチラ見てるしよ。ここはひとまず外にでようぜ」とシャクレガー。

「そうっすね。でもオレ、なんかホッしたら何だかハラの調子が。ちょ、ちょっと待っててください!」とトイレに駆け込む酎PAC。
「オイオイまたクソかよ酎PAC。マンモスゲリピーってかぁ?」
「ハハハ!」

そしてオレラはとりあえず近くの海岸まで行ってみた。ここはあんまり人がこない場所でシルヒトゾシルってカンジだ。

「ちかれたび~。しっかし危なかったよな。シンデレラマンがいなかったらどうなってだろうな。オイ、シンデレラマン!一体アイツとどんな話しをしたんだよ?」
「ん?うん、まぁな。」
「なんだよもったいつけんなよー」
俺たちは結局この夜、シンデレラマンから詳しい話を聞くことはできなかった。でも、10年後のオレタチは酒を呑むたびにこの話しをして、毎回大笑いするんだ。

「なぁ、酎PACって彼女いんの?」
5人いるのに全部で4本しかないタバコを回し吸いしてる時、突然ポーキーが口を開いた。こいつ、今までどこに行ってたんだ?
「なんだよ突然?・・・いねぇよ。悪かったな。オマエはどうなんだよポーキー。」
「オレもいねぇけどよ。好きなオンナならいるんだ。トビキリのカワイコちゃんよ!オラァアタマ悪いからよ、アイだとかコイだとかよくワカンネーけどよ、あの娘のこと考えるとよ、なんかこう胸が苦しくてよ、でもなんかあったかくなるんだよ。」
「すげぇなポーキー、テツガクシャみてぇなこと言うな。でもさ、オレもよ、好きな女がいる時はさ、毎日星占いとか見ちゃってよ。へへへ、ガラじゃねぇだろ?酎PACの言ってること分かる気がするよ。」

オレはコイツラとは違って女性経験はある。でも、それでもやっぱりコイツラの気持ちがよく分かる。女の子ってのはよくわからん。
オンナのコもあぐらかいて足の爪を切ったりするんだろうか?
オンナのコの髪はなんであんなにキラキラしてるんだろう?
オンナのコはスニーカーを何度履いたら洗濯するんだろう?

「シャクレガー先輩は彼女いるんスカ?」とポーキーが尋ねた。するとシャクレガーよりも先に酎PACが口を開いた。
「バッカ。シャクレガー先輩にはすげぇマブイ彼女さんがいるのよ。ね、そうすよね?目はねぇ、そうだなぁ財前直美似でよ。口はおっきくて今井美樹似なんだよ。で、ナンノみたいなホクロがすげぇ色っぺぇの。あのヒト、北高のコっすよね?」
「バッカ。そんなんじゃねぇよ。なんでオマエそれ知ってんだよ。」
「この前、新地のドムドムバーガーでお二人がいるトコ見ちゃったんスヨ。ホラ、土曜ってドムドムの日だから安いじゃないっすか。俺もアレ狙って行ったんですよ。で、ついこの間、バイク乗ってたら、あ、オレ小僧寿しの配達のバイトやってんスけどね、配達の途中で北高の制服着た彼女さん見かけたんスよ。」

もう夜中の2時だ。こんな時間に・・と思いつつ、俺はどうしてもミワコの声が聞きたくなった。みんなには「ちょっとションベン」と言って抜け出し、近くの公衆電話に走った。

親がでたら切ろう。そう思いながらオレはダイヤルを回す。RURURU・・・
「・・・・・モシモシ?」でた。ミワコだ。
「あ・・・・オレ。バギー」
「バギー?どうしたのこんな時間に?お父さん起きてきちゃうじゃない」
「ゴメン、でも声が聞きたくて・・・」
「そっか。で、今どこにいるの?」
「ウン、伊藤岬。」


というわけで今回はダジャレで終わり。また長くなったな。ってこれ評判どうなの?まぁ、これ書くのがオレ、楽しいから。

♪「僕らの子どもたちが大人になったとき ‘パパの時代ってステキだったね’と言うだろうか?」目覚めのLOVE SONG/ シアターブルック