鯨工場

静岡鉄道の古い車両をメインに作ってます

静岡鉄道 109-110制作

2020-05-19 18:30:00 | 日記





静岡鉄道100形109編成
 
100形シリーズの中でパンタ配置等、最も特徴のあるクセの強い編成です。
そんな編成の昭和48年の姿を作ります。

ベースはいつも通り鉄コレです。
ただし今回は2両+1両の側面と屋根が必要なので3両用意します。
更にもう1両用意して両運転台車を制作すればムダなく効率よく素材を生かせます。



まず、100形の後期車はドアが前期車の1100mmから1260mmに変更されている為、ドアを全てくり抜き交換します。
これが面倒で半年ほど放置しました。
ドアはトレジャーの新性能国電側扉(hゴム表現済み)を使用しました。


次に他の100形の側面から窓1つ分移植してきます。
このとき使用する窓は戸袋窓に近い方の窓を使用します。


全長を整えます。




109-110の1番の特徴でもある中央に寄った2つのパンタを再現するために屋根板を反対にします。
反対にした事でベンチレーターの配列と向きに注意しましょう。


妻面は適当なbトレのあまりパーツを加工し貫通路部分は切除した100形の貫通路を貼り合わせました。
妻面雨樋は側面から見ると車体とツライチ隠蔽されているタイプです。ワンマン化後の何処かのタイミングで一般的な直線タイプに交換されているので注意が必要です。


側面雨樋の位置も前期車が上なのに対して後期車は下です。



前面窓も前期車に対して後期車は少し上方向が狭いです。
0.5のプラ板を貼り付けパテなどて角を丸くして表現しました。
同時にガラスパーツも上方向を小さくし、hゴムは塗料で表現しました。



左が105-106の櫓(写真は104号)
中央が109-110の櫓
右が103-104の櫓
1番難儀したのがパンタグラフ周り
資料がほとんど無いのです。
櫓は日立電鉄譲渡後の写真、配管は300形の写真からヒントを得たりしながら最終的には配管の意味を自分で考えて辻褄が合うように作りました。
大体合ってるとは思う。(思いたい)



109 110で違う台車を履いているのでそこも再現しました。

塗装はいつも通りクリーム10号にミスターカラーのあずき色を吹いてからつや消しホワイトで退職表現をすることによって落ち着いた静鉄カラーとなります。


最後に連結器周りを賑やかにしていきます。

ブレーキ配管ボックス、警笛を付け更に後期車のみ付けられていた全面ステップ、全面手すり、サボ受け、ミュージックフォンを付けます。






完成です〜!
静鉄100形シリーズの中で最も施策難易度が高く最も特徴的な編成である109-110
皆さんも是非作ってみませんか😃?








静岡鉄道1001 1006号LAST RUN

2020-03-09 14:01:00 | 日記
個人的に静鉄1000形の中で最も好きな編成である1001号が3/7日、引退しました。

元々3/7日はお別れイベントやA3000形の出発イベントが予定されていましたが、新型コロナウイルの影響で中止や延期となってしまい、若干寂しいものとなってしまいました。



2020/3/6 1001号最終急行運用





2020/3/6日撮影分
全てEOS70D+SIGMA HSM70-200f2.8 APOで撮影

この日は沿線に数名の撮影者がいて久しぶりに静鉄撮影してる人見た気がしました。

ラストラン当日


1001f出区前点検 新清水駅

同上

狐ヶ崎~桜橋走行中





柚木駅

長沼車庫

この日は始発より追いかけてきました。
1001fは新清水停泊だったので出区前点検をバルブとスナップ。
真正面にキツめのハイビでフレアが心配だったのですが一週間前に導入したSIGMAの旧ナナニッパのおかげで回避できました。





鉄コレ 静岡鉄道100形製作記

2020-02-28 19:06:00 | 日記


今日は鉄コレ静鉄100形の加工内容についてまとめてみました。

主な加工内容としては
・雨樋移設
・再塗装
・手すり等各種精密化
                              等です。





左 加工後 加工前 右

主な加工内容としては
・雨樋の移設
・屋根上機器の適正化
・各種精密化
・再塗装
           等です。



雨樋は製品より1mmほど上に移設してあります。
静鉄100の雨樋は両運転台で登場した初期車と2両固定で登場した後期車で雨樋の高さが異なり、鉄コレのタイプは後者となります。
しかし妻面は両運転台から改造されたタイプ、エラーとなってしまいます。

両運転台制作についてはまた気が向いたら書きます。

またパンタグラフの前に付いているボックス

これは運転室内用のベンチレーターで長沼工場製車両特有の装備となります。
100形も貫通扉閉塞固定窓化後に取り付けられました。

しかしこのベンチレーター、製品は客室上に取り付けられてしまっています。

これでは運転士からクレームが来てしまいます。笑

長沼工場製の車両はよく運転室の熱問題に悩まされていたそうでこのままではいけない!と思い雨樋移設のついでにこちらも移設

あと鉄コレはパンダ横のハンガラも再現されていなかったのでこれも別途追加
ボナの私鉄用ハーフガーランドベンチレーター(p-119)を使用しました。



塗装はクリーム部分がGMクリーム10号
赤部分がミスターカラーのあずき色の上に軽く白を吹いて退色表現としました。
我が家の静鉄色レシピです。


とても地方私鉄の工場から生まれたとは思えないモダンなデザイン
当時の長沼工場の技術力の高さが伺えます。



100形のワンマンプレートとパチリ📸










鉄コレ 静岡鉄道 1000形製作紀

2020-02-23 19:28:00 | 日記
私の模型作品の中でも特にお気に入りの静岡鉄道1000形の制作過程をまとめてみました。
 



右 加工前
左 加工後






主な加工内容としては
・手摺、ドアノブ配管等の別パーツ化
・塗装の塗り直し
・屋根の非冷房化改造
・運転室内の精密化 
                            等です

40年以上前の地方私鉄の資料は数も多くなく、制作よりも実写考証や時代考証等にとても手間と時間がかかりましたが、様々な方々の資料や証言のおかげで何とか完成させられました。

特に屋根上の資料は皆無に等しく、現在の姿から想像して制作しました。




非冷房編成パンタ周り

架線に優しいカーボンスライダーを再現する為、パンタ擦り板を黒に塗装。
パンタから伸びるボックスも黒色に塗装。





全面下部の手摺
製品のままだと内側に寄りすぎているんですよね。

少し外にずらすといい顔になります。





運転室内機器

窓の大きい車両なのでいいアクセントになります。




ステンレス塗装

サフを吹きヤスリスティックフィニッシュでよく表面を磨いた上でガイアのスーパーステンレスをガイアのツールクリーナーで希釈、垂れないギリギリくらいの加減でよく吹くと綺麗なステンレスの質感が再現できます。

ポイントは研磨段階で手を抜かない事と希釈です。
ツールクリーナー多めが個人的には好みです。



今年の3月に引退が発表され最後の走りを見せてくれている1000形第一編成

自分の大好きな車両の1番輝いてた時代をいつまでも手元に置いておけるのはいいですね!