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『教導機動大隊』【黒い三連星・戦前設定再編】

今日は、以前『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を考慮し検証した『黒い三連星』絡みの設定を、以前の検証よりもっとファーストガンダム既存設定の黒歴史化を減らさず生かした解釈をできないか、再編してみました。

まず、黒い三連星が絡む『教導機動大隊~突撃機動軍へ編入』について、以前の記事『国家総動員令』で以下の内容に検証付けました。
(*過去ブログ・タイトルをクリックすると、当時の記事へ飛びます。)

・モビルスーツ運用はギレンの承認を得て、ドズルが推進。
・「教導機動大隊」もドズル発案で編成。
・「独立戦争」開戦。ドズルのモビルスーツ運用の功績で、ジオンは初戦で大勝。
・連邦に対し有利な条件を通し終戦とする見込みだったが、ギレンとキシリアの目論見で継戦となる。
・「地球侵攻作戦」の軍編成も、当初から継戦を目論んでいたキシリア主導で運用される。
・主戦場が地球となり、軍の主力も「宇宙」から「地上」へ移行。軍内派閥もドズル「宇宙攻撃軍」よりキシリア「突撃機動軍」に重点がおかれる。
・ジオン軍全体の運営を考慮し「教導機動大隊」管轄もドズルから、より重要なポジションのキシリアへ移行される。
・黒い三連星も『宇宙攻撃軍』から、『突撃機動軍』に転籍する。

ただ、この検証だと『教導機動大隊』設立を(本来設定の)キシリアでは無くドズルがした事にしています。
本来は『ドズルは兵器としてのモビルスーツを軽視し、キシリアが積極的。そのキシリアにより教導機動大隊が創設された。』です。
ここで、本来の設定を踏まえた内容に変更してみます。

まず、ドズルが「兵器としてのモビルスーツを軽視」した点を分析してみます。
ドズルといえば、有名なセリフに「戦いは数だよ」があります。
このセリフから考えるに、開戦前のドズルは、
「地球連邦より艦船数・兵士数が圧倒的に少ないジオン。
戦いは数なのに、圧倒的に少ない=このまま開戦しては敗北する」
と考えていたのではないでしょうか。
つまりドズルにとって、「艦船数・兵士数で連邦を上回る」のが勝利への戦術論。
しかし国力差から、現状で努力しても
「艦船数・兵指数で連邦に迫る事はできても、上回る事は不可能。
普通に戦えば勝てない戦をしなけらばならない。」
そう考え、彼が導き出した結論が、
「普通では無い戦術で局地的勝利を収め、早期に終戦交渉し独立を勝ち取る」
だったと考えられます。
恐らくドズルは「ギレンも(自分が考えつくのだから当然に)同じ考え」と信じ、
「小が大を喰う新兵器としてのモビルスーツ開発」
を推進したといえます。
この時点でのドズルは
「短期決戦の局地的勝利にモビルスーツは必要だが、戦争が長期化すればモビルスーツのイニシアティブだけでは、数で劣るジオンはどうにもならない。」
そう考えていたのではないでしょうか。
対するキシリアは、
「若くして政治的な野心を持ち、長兄ギレンに対抗するため軍事力や政治ルートなどを独力で確立せんと試みるが、自身よりも年上で、すでに政治に身を投じていたギレンに対し、正攻法では困難と気づいていた。
そのためか、モビルスーツやニュータイプなど新しいものに目をつける傾向が見られた。(Wikipediaより)」
その為、ドズルが推進する「モビルスーツ」の可能性を高く評価。
戦争長期化を見据え、当初よりモビルスーツテスト運用に参加していた黒い三連星を招聘し「教導機動大隊」を設立、パイロット養成に注力し影からドズルの「モビルスーツ運用」を支援。
「教導機動大隊」は「突撃機動軍」「宇宙攻撃軍」の籍を問わず、軍全体のパイロット養成機関として機能したが、開戦後は「突撃機動軍へ優秀なパイロットを転籍させる」情報源となった。

・・・これなら、
「ドズルはモビルスーツ開発・テスト運用を積極的導入したが、数の劣勢挽回図る「短期決戦の局地的勝利」を目指した為で、あくまで宇宙艦隊の「数」が戦いの趨勢を決定する考えだった。
キシリアはモビルスーツ運用に積極的で戦争長期化にも耐えうる主幹兵器として推進していた。」
と、ファーストガンダムの設定を損なわず、ORIGINの物語を繋げられます。
そして、これら一連の事から「ドズルは兵器としてのモビルスーツを軽視し、キシリアが積極的。」と評された、と従来の設定となり「教導機動大隊」もキシリア設立とできます。

以前の記事「まとめ」も以下のようにできます。

・モビルスーツ運用はギレンの承認を得て、ドズルが推進。
・ドズル主導でモビルスーツのテスト運用が盛んに行われる。
・モビルスーツ運用に可能性を見たキシリアにより、「教導機動大隊」編成。
・「教導機動大隊」は「突撃機動軍」「宇宙攻撃軍」の籍を問わず、軍全体のパイロット養成機関として機能した。
・「独立戦争」開戦。モビルスーツ運用の功績で、ジオンは初戦で大勝。
・連邦に対し有利な条件を通し終戦とする見込みだったが、ギレンとキシリアの目論見で継戦となる。
・「地球侵攻作戦」の軍編成も、当初から継戦を目論んでいたキシリア主導で運用される。
・主戦場が地球となり、軍の主力も「宇宙」から「地上」へ移行。軍内派閥もドズル「宇宙攻撃軍」よりキシリア「突撃機動軍」に重点がおかれる。
・黒い三連星も『突撃機動軍』に転籍する。

要するに、

①ドズルにとって戦争の趨勢を担うのは「宇宙艦隊(の数)」。「モビルスーツ」は「戦争を短期決戦で終結する為の切り札」。しかし、ルウム戦役の大勝から、戦いの主力が宇宙艦隊からモビルスーツに移った事を実感した。

②キシリアは「モビルスーツ」は、開戦前の早い段階から「宇宙艦隊に代わり、戦争の次期・主力となる兵器」と考えていた。

というところでしょう。

さて、いよいよ「黒い三連星」についてです。

ORIGINの物語を踏まえれば、「黒い三連星」はドズルがスカウトした事になります。
ORIGIN設定では「黒い三連星」は『モビルワーカーMW-01式』の最初のテストパイロット。
そこにランバ・ラルも合流します。
同機は『HG 1/144 モビルワーカーMW-01 01式後期型(マッシュ機)』として、プラモデル商品化してます。


【HG 1/144 モビルワーカーMW-01 01式後期型(マッシュ機)】
*商品名をクリックするとメーカーHPへ飛びます。

その後『雨の海会戦(スミス海の虐殺)』で、MS-05「ザクⅠ」にて出撃。
このMS-05は、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN ホームページ』
『ガイア、マッシュ、オルテガの3人のテストパイロットも、ダークグレーで塗装された初期量産型のMS-05 ザクⅠで参戦している。』
とあり、『初期量産型=MS-05A』と推察されます。
コチラもガンプラ商品化してます。


『HG 1/144 MS-05 ザクI(黒い三連星機)』
*商品名をクリックするとメーカーHPへ飛びます。
(プレミアムバンダイ限定商品で、令和4年2月19日・現在は中古以外の入手は困難です。)

この『雨の海海戦』時の出撃指示はキシリアが出しており、出撃パイロットがシャア、ラル、黒い三連星とファーストガンダム設定上「突撃機動軍」「宇宙攻撃軍」所属員が入り乱れており、軍籍の区分けがされていないと判断できます。
まあファーストガンダム公式でも国家総動員により「突撃機動軍」「宇宙攻撃軍」に軍が区分けされたのも、宇宙世紀0078年10月と「雨の海海戦」より後なんで、何ら問題ないですが。

ファーストガンダム公式でも今回の検証でも、「突撃機動軍」「宇宙攻撃軍」が区分けされる以前(宇宙世紀0075年10月)からキシリアにより『教導機動大隊』が設立され、黒い三連星が編入されています。

この『教導機動大隊』での『黒い三連星』の機体は『ザクⅠ後期生産型=MS-05B』とされています。

*****************************************

【ザクI(後期生産型)】 *Wikipediaより転載

A型とともに『MSV』で設定された。
実戦型とも呼ばれ、一般的に「ザクI」と呼ばれる機体はこのタイプである(型式番号:MS-05B)。
A型の実働データをもとに各部を改修したタイプ。
コックピットや装甲材質などが改善されている。
外観に変更はないが、胸部装甲が完全な曲面のものに変更されているとも言われる。
ザクIIの量産開始までに793機が生産されている。
A型で構成されたと言われる教導機動大隊において、後に「黒い三連星」と呼ばれる第2中隊D小隊の機体はB型であるとされる。
カラーリングはダーク・シー・ブルーとされるが、ライト・グレーと黒の塗り分けとする資料もある。

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ただ、この機体が黒い三連星に配備され実戦にも参加したのでは「雨の海海戦(宇宙世紀0078年初頭)」以降でないと、ORIGINとの辻褄があいません。
教導機動大隊は「黒い三連星」以外、「MS-05A ザクⅠ初期量産型」だったという設定であり、実際は以下だったんじゃないでしょうか。
「教導機動大隊に配備されたモビルスーツは当初「MS-05A ザクⅠ初期量産型」ばかりだった。
教導機動大隊の隊員は「MS-05B ザクⅠ後期量産型」開発(宇宙世紀0075年中旬)されていても、好んで「MS-05A ザクⅠ初期量産型」を運用し続け、実戦参加時にも同機が使用された。
これは大量生産用にコストダウンされた「MS-05B ザクⅠ後期量産型」よりも「MS-05A ザクⅠ初期量産型」の方が性能が上だった為である。
しかし、宇宙世紀0078年初頭「雨の海海戦」の功績もあり、実戦参加の多い「黒い三連星」にだけは実戦参加用の「MS-05A ザクⅠ初期量産型」とは別に、「教導機動大隊の教導専用機体」として「MS-05B ザクⅠ後期量産型」が配備された。」

この時の『MS-05B 黒い三連星ザクⅠ』も立体化されています。


【ROBOT魂 <SIDE MS> MS-05B 旧ザク ver. A.N.I.M.E. ~黒い三連星~】
*商品名をクリックするとメーカーHPへ飛びます。
(プレミアムバンダイ限定商品で、令和4年2月19日・現在は中古以外の入手は困難です。)

デザインが、ファーストガンダムでガデムが搭乗した「旧ザク」準拠。
個人的に「黒い三連星がMS-05A(ORIGIN版)→MS-06B(ファーストガンダム版)」と乗り継いだとする今回のこの解釈は、ORIGINとファーストガンダムの親和性がとれていて良いのかな・・・思います。

ORIGINでは、

[シャアの搭乗機]
①「雨の海海戦」・・・「MS-05AザクⅠ初期量産型
②「フォンブラウン戦」・・・「MS-05SザクⅠシャア専用機」
③「ルウム戦役」・・・「MS-06SザクⅡシャア専用機(MS-06Cベース)」

[黒い三連星の搭乗機]
①「雨の海海戦」・・・「MS-05AザクⅠ初期量産型」
③「ルウム戦役」・・・「MS-06SザクⅡシャア専用機(MS-06Cベース)」

とシャアに比べ黒い三連星のモビルスーツ搭乗種類の描写が少ない。
その意味で、黒い三連星はORIGINアニメ劇中では描写が省略されているものの、本当はもっと多数のモビルスーツに乗り継いでいると考えられます。

ドズル目線で開戦前のシャアと黒い三連星の評価は以下と見えます。

①シャア・・・ガルマを「暁の蜂起」にそそのかした原因の人間だが、『自治共和国国防軍士官学校』の成績は主席。能力の高い若者。
②黒い三連星・・・自身がスカウトし古くはモビルスーツ開発からパイロットを任せた、モビルスーツにおいて最も信頼できる連中。

その為、開戦前のモビルスーツ操縦評価は、シャアより黒い三連星の方が高かったと言えます。
「③ルウム戦役の搭乗モビルスーツ』が、黒い三連星にはシャアにあてがった『MS-06SザクⅡS型』より高性能な『MS-06R-1A高機動型ザクⅡ』を支給している点からも明らかです。
とすれば、シャアに支給しなかったであろう『MS-05BザクⅠ後期生産型』を『教導機動大隊の教導専用機体』として黒い三連星に支給していても道理ですよね。
コミック『機動戦士ガンダム ククルスドアンの島』によれば、「黒い三連星」は『雨の海海戦』以降は試作モビルスーツのテストパイロットはしなかったようです。
「黒い三連星」は「雨の海海戦」の実績からテストパイロットを免除され、代わりに開戦に向けて「教導専用の機体まで配備され、教導機動大隊で他パイロット達の教導任務」に注力させられていたのではないでしょうか。

更に注目したいのは、
『シャアが「MS-05SザクⅠS型」を支給され、フォンブラウン戦に参加している頃、黒い三連星は何を支給され、何をしていたか。』
という事です。
まず、『黒い三連星は何を支給されたか』ですが、これはカトキハジメ氏の『MS-05SザクⅠシャア専用機』コメントにヒントがあります。
氏のコメントを要約すると
「シャアのフォンブラウン戦での乗機はMSV的にはツノの無いザクⅡC型ですが、ORIGINらしさとインパクトの強さからMS-05Sシャア専用ザクⅠを設定」
のようです。
とすれば、黒い三連星には「シャアに支給されたザクⅠS型の上位互換」ともいえる『(ツノの無い)ザクⅡC型』が先行して支給されたのではないでしょうか。

ザクⅡC型はプラモデル商品化してます。


【HG 1/144 ザクII C型/C-5型】
*商品名をクリックするとメーカーHPへ飛びます。

プラモデルは量産機なので量産カラーですが、黒い三連星の搭乗機はダーク・シー・ブルー(robot魂・旧ザク黒い三連星カラー)か、ライト・グレーと黒の塗り分け(MS-05AザクⅠORIGIN版カラー)
かもしれません。

次に何をしていたか、ですが、今回の再検証を踏まえ再びドズル目線でみると、1つの可能性が見えてきます。
『フォンブラウン戦』は、連邦主力と直接対決する直前。いわば「目前に天下分け目の戦が控えた状態」といったところ。
先の検証どおりドズルは、
『「天下分け目の戦」に負けは許されないが、正面から連邦の主力と戦えばジオンは負ける。』
と考えていたでしょう。
その為、ルウム戦役では以下の行動をします。

①ティアンム艦隊の正面からぶつかり敗走すると見せかけ、艦隊の機能停止し慣性移動でレビル艦隊へ秘密裏に接近。
②レビル艦隊へモビルスーツで横合いから奇襲。レビル艦隊を混乱に陥れる。
③混乱中のレビル艦隊を充分に接近し、艦隊本体で強襲。

これはORIGINアニメの描写ですが、ドズルが
『モビルスーツはレビル艦隊を混乱させる乱波部隊で、戦いの趨勢は艦隊戦となる』
と考えている事が伺い知れます。

ただドズルは、より作戦を確実にする為に乱波=特殊部隊であるモビルスーツに「レビル艦隊の攪乱」以外に「レビル大将の捕獲」を初めから(もしくは、あわよくば)狙っていたのではないでしょうか。
艦隊の布陣からレビル旗艦「アナンケ」の位置もある程度は推測できるでしょうし、旗艦を狙う事は不可能では無いように感じます。
実際に「レビル旗艦の撃墜」だけで無く「レビル大将の捕獲」を試みれば、捕獲までの過程で連邦は司令塔であるレビルを守る為に近隣の遊軍に救援信号を出すでしょう。
近隣の遊軍は護衛・救助に向かい護衛・救助が失敗すれば、「司令塔であるレビル大将の捕獲」の事実はミノフスキー濃度が高いとはいえ、連邦軍の大半に広まります。
そうなれば戦いの雌雄は決したも同然です。
また戦後においても「レビル大将の捕獲」は終戦協定を優位に進める材料となるでしょう。
そして、この戦いの趨勢を決める「レビル大将の捕獲作戦」を秘密裏に黒い三連星のガイアに依頼していたのではないでしょうか。
但し、この「レビル大将の捕獲」は作戦と呼べる程の高い成功率のあるものでは無く、作戦のメインはあくまで「レビル艦隊の攪乱」で、黒い三連星はモビルスーツ大隊を率いて攪乱を作戦の主軸において行動していたと思われます。
本当に「あわよくば」レビル旗艦を発見した場合の作戦行動で、ある程度は艦隊の布陣から「あたり」をつけたとはいえ「たまたまレビル旗艦を発見」した為、「レビル大将の捕獲」に成功したのでしょう。
そして、この「レビル大将・捕獲作戦」の成功率を上げる為に、「黒い三連星」は「フォンブラウン戦」の時期に極秘に「ザクⅡC型を受領」し「レビル旗艦撃破と脱出艇捕獲の演習」をしていたのではないでしょうか。

さて、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の「ルウム戦役」では黒い三連星は「MS-06R-1A 高機動型ザクⅡ」に搭乗します。
シャア同様、ルウム戦役に最新鋭機のロールアウトが間に合ったのでしょう。
コミック『機動戦士ガンダム ククルスドアンの島』によれば、Y-02小隊のお陰で『黒い三連星の専用機として』調整が間に合ったとなってます。
この「高機動型ザクⅡ」はC型ベースでMSVのそれとは外見は酷似していても「別物」と以前のブログ記事『高機動型ザクⅡ【MS-06R-1A】』で検証しました。
この記事ではオリジン版「MS-06R-1A 高機動型ザクⅡ黒い三連星専用機」はMSVの「MS-06R-1A 高機動型ザクⅡ黒い三連星専用機」以前に開発された「C型ベースの高機動型ザク」で、南極条約以降にF型が再設計され、そのF型ベースに高機動型ザクも再設計されたと結論してます。
そのルーツから考えると、コミック『機動戦士ガンダム ククルスドアンの島』でY-02小隊がテストした時点の『MS-06R-1A 高機動型ザクⅡ黒い三連星専用機』は、C型ベースのMSV上のRP型的な立ち位置とみれます。

コミック『機動戦士ガンダム ククルスドアンの島』でY-02小隊がテストした時点の『MS-06R-1A 高機動型ザクⅡ黒い三連星専用機』はモノクロでトーン配色しかわかりませんが、胸とそれ以外の2色構成で『黒い三連星カラー』では無いようです。
もしかしたらオレンジ配色の「RPカラー」だったのかもしれません。
オリジンでは「一般機ブグがRPカラー」ですし。
一方で『R-2P』が量産機ザクカラー説(ジオノグラフィ等)もある事から、量産カラー(オリジンC型準拠の濃厚な緑・配色)もありえます。
ただ2色構成を考えると「胸が濃厚グレー、それ以外は淡色グリーン」でしょうか。
オリジンでは「一般機ブグがRPカラー」ですが、「ラル機が専用(パーソナル)カラー」。
とすれば、トーン配色の表現が違うように見えるだけで、(パーソナルエンブレムが無い)「黒い三連星カラー」という(この検証が無意味という)落ちもあったりして。

そんな「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の「MS-06R-1A 高機動型ザクⅡ黒い三連星専用機」はプラモデル商品化してます。


【HG 1/144 高機動型ザクII(ガイア/マッシュ専用機)】
*商品名をクリックするとメーカーHPへ飛びます。プレミアムバンダイのページですが一般販売しております。

この機体で黒い三連星はレビル大将を捕獲します。

ルウム戦役後、ジオンはレビル将軍捕獲成功と国民に向け喧伝したでしょう。

但し(F型ベースの)S型の設定にある『FS型とともに、新鋭機の秘密保持のためすべてジオン本国で生産され、F型として運用されるなどの情報操作もおこなわれている』と同様に、
『R型は、新鋭機の秘密保持のためすべてジオン本国で生産され、開戦初期までC型として運用されるなどの情報操作もおこなわれている』
と考えられます。
その為『レビル将軍捕獲成功』を国民に喧伝する際の参考映像も、実際の『高機動型ザクⅡ』の映像では無く、『ザクⅡC型によるレビル旗艦撃破と脱出艇捕獲の演習』の映像をマスコミに提供したのでしょう。
この『C型の演習映像』から、世間に広く『黒い三連星はザクⅡC型でレビル将軍捕獲成功した』と認知されたと考えられます。
でも、最終的にレビルは脱走し連邦に復帰してますから、R型の存在は連邦に伝わってしまったでしょうね。
しかし、連邦側も世間に大々的に「ジオンはR型のような新兵器を続々開発・投入している。」なんて公にしないでしょう(軍内部で研究したでしょうが)。
ジオン側も「レビル将軍捕獲時に黒い三連星はC型では無くR型を使ってました。国民の皆様にお見せしたのは、レビル将軍捕獲作戦・実施前の演習映像でした。情報操作してました。」なんて事をあらためて公にしないでしょうし。

ただ、これら一連の流れで『ガンダムレガシー(1巻)』著・夏元雅人(角川書店)・『episode 01(1巻record 01) ルウムの影と光』のルウム戦役の描写は、『C型の演習映像』部分だったとすれば、当作を『黒歴史』にしないで済むのではないでしょうか。
以下、ORIGINをファーストガンダム正史に組み込んだ場合の『ガンダムレガシー』の解釈。

・「ルウム戦役」黒い三連星を中心としたジオン側・描写は「レビル将軍捕獲作戦・演習時の実際の様子」。「ファルメル」もこの時点で完成していて、試運転を兼ねドズル座乗し演習に参加した。(ファルメルは試運転で「調整が必要」と判断され、ルウム戦役に参加しなかった。)
・「ルウム戦役」連邦側クルーの描写は、「演習時に使用した、連邦側の対応を想定したシミュレーション映像」。
・「S型受領」描写で「黒い三連星(マッシュ)が加速性能に驚く」=「対核装備・C型ベースのR-1Aより、対核装備の無い・F型ベースのS型の方が加速性能が高い」=「対核装備を外した空きスペースを利用しジェネレーターの高出力化・エネルギー伝達の効率化(=推力強化)に成功した」
・「S型受領」描写で「黒い三連星(ガイア)がボディカラーに違和感を持つ」=「ルウム戦役のR型時点で、ガイアだけは紫+黒のボディカラーに難色を示していて、あらためて呟いた。」
・「ルウム戦役」「S型受領」以外の描写は、「ORIGIN」と被っても大概は問題無いもの。


【『ガンダムレガシー(1巻)』著・夏元雅人(角川書店)】
*クリックすると角川HPへ飛びます。

この後の黒い三連星は、以前考察のとおり、

「南極条約による「ザクⅡC型」不要からザクⅡF型の新設計」
→「F型ザクをベースとしたザクⅡS型の新設計」
→「黒い三連星も、F型ザクをベースとしたザクⅡS型を支給される。」
→「一時的に教導機動大隊に戻る。その際は昔の乗機MS-05Bを最新のパーソナルカラーへ塗り替える。」
→「F型ザクをベースとしたザクⅡR型の完成により、黒い三連星にもR型ザクを支給される。」

となります。

ちょっとの見直しですが、ORIGIN導入した場合の過去のガンダムの黒歴史化を大分防げたんじゃないでしょうか。
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