本日はたくさんのお客様に感謝の晩餐会にご参加頂きありがとうございました。田中料理長も大変喜んでおります。
それでは本日のメニューをご紹介します。
1.四拼盤 スーピンパン(四種前菜盛り合わせ)
白菜の甘酢漬け・くらげの酢のもの・山椒風味の鶏の蒸し物・蟹の卵巻きの四種類です。日本では四という数字はさけられたりする事がありますが中国では「喜ぶ」という漢字の
発音が同じようなスーである事から縁起が良いとして、よく
料理では四種盛がつわれています。
2.油淋喜魚 ユーリンキーユイ(キスの船揚げレモンソースがけ)
魚を背開きにして揚げる和食でいうところの船揚げという料理法です。見栄えが良く骨も取り除くため、食べやすく20cm前後の大きさの魚によく使われます。ソースは葱ソースやユーリンソースなど名前のある揚げ物でよく使う中華料理では一般的な甘酸っぱいソースですが酢のかわりにレモンを使いオリジナル感をだしてレモンソースをつけました。
3.扇貝青菜 センペイチンツァイ(ホタテ貝柱とチンゲン菜の塩味煮)
ホタテエキスと塩味だけで煮込むシンプルな料理ですがあっさりしてお口直しになると思います。上にのっているフレーク状のものは乾燥湯葉を揚げたものです。通常は揚げずに一緒に煮込んだりする方が多いのですが揚げたほうが香りがよく出るので今回は揚げ湯葉をを選択しました。
4.千焼蝦仁 ガンソーシャーレイ(海老のチリソース)
みな様もよくご存知の海老チリです。パイ生地の器で少し洋風にアレンジしてみました。辛いのが弱い方は一緒に食べられるといいと思います。
このチリソースは辛さに少しだけこだわりがあります。辛さを出している調味料が少し変っていて、企業秘密ではありますが今回だけ特別にお教えします。普通海老チリは豆板醤、ラー油や変わったところでタバスコなどを使い辛さを出しますが、このチリソースは最近ブームになっているハバネロ、世界一辛い唐辛子でお菓子などに使われているので知ってらしゃる方もおられるかもしれませんが、そのハバネロをベースに野菜と共に煮込んだハバネロペパーソースを使ってます。純粋な辛さでありながら、まろやかで変な刺激が無く大変気に入っています。過去に二人だけ「何で辛さを出しているのですか?」と聞かれたお客様がいらしゃいましたがよほど辛いものが好きなかたでしょう。市販されているかどうか分りませんが見かけたらお料理に是非試してみてください。
5.京都排骨 キントパイコー(豚スペアリブの甘酢炒め)
酢豚を少しひとひねりした料理とでもいいますか、タカの爪を入れて煮つめてタレを作り甘さを強調した料理です。フルーツなどを煮込んで味を変えたりも出来ますが今回は使用していません。
元々宮廷料理で名前は違いますが高級料理とされたそうです。骨付きなので食べづらくもあるかもしれませんが骨周りのお肉は脂身と赤身のバランスがよくとてもおいしくもありますのであえて使いましたどうぞご容赦くださいませ。
6.蟹肉魚 湯 ハイルーユーツータン(蟹とフカヒレのスープ)
ご存知高級料理の代表フカヒレです。味も香りもありませんがこの食感が独特で中国で大変好まれる食感です。中国料理は食感を大事にします。パリパリ、サクサク、ふわっとと食感で料理名がつけられる事も多いのが特徴でもあり特にこのつるっとした食感に高級なものが多く、大変手間暇のかかる食材でもありますが味のないものに味をつけ丁寧な下ごしらえで料理が決まってくるという大変面白みのある食材です。
7.竹粽 チクソー(ちまき)
残すとこデザートだけとなり最後の料理になりました。豆知識として「なんで料理と御飯が一緒に出てこないのか?」と疑問に思われたことはありませんか?
宴席(コース料理)や会席では御飯と物も一品と考えますし料理を楽しんだ後に御飯物でお腹一杯にという意味合いも兼ねて御飯物が最後に出てきます。通常成人で750~900gの料理を食べるとお腹一杯になるそうですが、コースの順番を逆から食べるとお腹に入らないそうです。そんな理由から最後に御飯物が出てきます。
8.杏仁豆腐 シンレントーフ(アンニンドーフ)
最近の流行としてゆるゆると作るのが好まれてるようです。シロップや黒蜜など色々な味付けもありますが今回は旬ということもありイチゴを使ってみました。果実をあまりつぶさずにジャムにしてソースとしています。色合いもきれいでこの時季には好んで作っています。
田中 純 料理長のプロフィール
昭和49年6月6日生まれ
ホテルニュー田川・カフェテラスマドンナ・
いけす料理 やまひさ をへて平成13年スターライト料理長就任
平成17年5月独立
レストバー★スターライトのURL http://www21.ocn.ne.jp/~starligh/