続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」(2014仏/シンカ)

《ひとりの教師による“ある授業“によって、落ちこぼれクラスの生徒たちが変化していく様を描いた人間ドラマ。出演も果たしたアハメッド・ドゥラメが、自身の体験を書いた一通のメールを、マリー・カスティーユ・マンシオン・シャール監督に送ったことから映画化された実話に基づくストーリーで、カンヌ映画祭をはじめ各国で絶賛された感動作。》

落ちこぼれ教室の生徒たちが変わっていく様子といえば、最近ではTBSドラマの「仰げば尊し」と被るものがあるけど、舞台が多民族のフランス、しかも貧困層が暮らすパリ郊外の高校ということで、学校や社会に対する怒りや民族や宗教の違いなど、生徒たちが抱える問題の深刻さは比べようのないほどで、どうやって克服していくのだろうという思いに引きずられながら観ているうちに、ホロコーストというテーに取り組みながら少しずつ変化していく生徒たちの様子に観ているこちらも何かが変わったような気持ちになる作品だった。
演技経験のない生徒たちも起用したことで殆どドキュメンタリーとも思えるような“今”を切り取ったリアルさを感じられたのもよかった。
ナチス映画はこれまでも色々あったけど、変化球のナチス映画としてこの作品も記憶しておきたいかも。

ストーリー
貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校。様々な人種の生徒が集められた落ちこぼれクラスに、歴史教師アンヌが赴任してくる。アンヌは生徒たちに全国歴史コンクールに参加するように促すが、“アウシュヴィッツ“という難しいテーマに彼らは反発する。


原題 LES HERITIERS

105分

監督
マリー・カスティーユ・マンシオン・シャール

出演
アリアンヌ・アスカリッド
アハメッド・ドゥラメ
ノエミ・メルラン
ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ
ステファン・バック

YEBISU GARDEN CINEMA1 17:30~観客20人程/187席





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