佐村河内氏のことはそれほど関心があったわけではないけど、ゴーストライター絡みの一連の報道はひところずっと流れていたので興味津々で観てみたけど、これは意外な展開だったというか、ドキュメンタリーというものは撮る人次第で白にも黒にもなるのだと思ったその先に訪れた“作曲家”佐村河内氏の姿に感動に近いものを覚えたというか、そのドキュメンタリーを観た者だけが味わえるご褒美を貰えたようで得した気分だった。
佐村河内氏以上に印象的だったのが彼を支える妻と、絶妙なタイミングで登場する飼い猫の姿。
最後の方で、森達也監督が撮りたかったのは佐村河内氏と奥さんの2人だったのかもというようなことを言われていたけど、2人と猫だったのではないかと思うくらいで、来客があるたびに奥さんが用意されていたケーキも美味しそうだった。
取材を断られたという新垣氏のドキュメンタリーも、是非撮ってもらいたい。
ストーリー
聴覚障がいを持ちながら数々の曲を発表し、“現代のベートーベン“とも称された佐村河内。しかし2014年、新垣隆の告白により、彼の主要な楽曲が自身だけの作曲ではないことが明らかになる。現在は沈黙を続けている彼の自宅に向かい、その素顔に迫っていく。
109分
監督
森達也
出演
佐村河内守
キネカ大森1 18:30~観客40人程/134席
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