続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「長崎の郵便配達」(2021/ロングライド)

《名作映画「ローマの休日」のモデルになったと言われるイギリスのタウンゼンド大佐と、長崎で被ばくした少年との交流を描いたドキュメンタリー。監督は「あめつちの日々」の川瀬美香。》

「ローマの休日」のモデルになったと言われるタウンゼンド大佐の著書をその娘であるイザベル・タウンゼンドさんが朗読したり現場を訪れたりする形のドキュメンタリーなんだけど、まずは語り手となるイザベルさんの美しいこと!

ラルフ・ローレンとモデル契約もしたことがあるというだけあって身のこなしも様になっているだけでなく、心の美しさも滲み出ていて、内容的には重いのに、彼女と一緒に長崎の街や海を訪れながら本を読み聞かせてもらっているような心地よさで、街映画としても、親子の絆の話としても見ごたえがあった。

父であるピーター・タウンゼンド大佐の著書というのは、長崎で16歳の時に郵便配達中に被曝してその後核廃絶を訴え続けた谷口さんを取材して1984年に発表したノンフィクション小説「THE POSTMAN OF NAGASAKI」のことで、その著書と残っていた父のボイスメモを頼りに長崎を訪れて、当時の軌跡を辿りながら谷口さんへの思いや、父親への思いを語りながらの、被曝当時のフイルムなども生々しくて、改めて決して風化させてはいけないと思った。

この前観た「島守の塔」と同じく、少しでも多くの、特に若い人たち観て欲しい、観るべきかも。

☆あらすじ☆
戦時中にイギリス空軍の英雄となり、退官後は英国王室に仕えたピーター・タウンゼンド大佐。1950年代にはマーガレット王女との恋が報じられ、世界中から注目を浴びた。その後ジャーナリストとなった彼は、長崎で被ばくした男性・谷口稜曄さんを取材し、1984年にノンフィクション小説「THE POSTMAN OF NAGASAKI」を発表する。谷口さんは16歳の時に郵便配達中に被ばくし、その後生涯をかけて核廃絶を世界に訴え続けた。映画ではタウンゼンド大佐の娘で女優のイザベル・タウンゼントが2018年に長崎を訪れ、著書とボイスメモを頼りに父と谷口さんの思いをひも解いていく姿を追う。
※映画.comより

キャスト
イザベル・タウンゼンド
谷口稜曄
ピーター・タウンゼンド

監督
川瀬美香

97分

T・ジョイPRINCE品川10 15:50〜観客20人程/124席







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