主人公のダメ男を演じた阿部寛さんとその母を演じた樹木希林さんがこれまで以上に役にハマっていて、本人と役柄の境目がわからなくなってしまったというかまるで“俳優阿部寛”“俳優樹木希林”のドキュメンタリー映画を観ているようだった。
ひたすら会話劇に終始するのに、こんなはずじゃなかった感や、なりたい大人になれなかった思い、母の思いの深さなど伝わるものがたくさんあって、特に樹木希林さんの台詞のひとつひとつが印象的。
原作ものが多い中で、オリジナル脚本で勝負の是枝裕和監督の職人技に拍手、ほとんどアドリブみたいな自然な会話のキャッチボールも心地よかった。
ストーリー
探偵事務所に勤めるバツイチの売れない作家・良多は、息子の養育費も満足に払えないくせに元妻・響子に未練たらたらだった。ある日、団地でひとりで暮らす良多の母・淑子のもとに集まった3人は台風のため帰れなくなり、ひとつ屋根の下で一晩を過ごすことに …。
監督
是枝裕和
出演
阿部寛
真木よう子
小林聡美
リリー・フランキー
池松壮亮
吉澤太陽
橋爪功
樹木希林
T・ジョイPRINCE品川6 18:40~観客3割程/219席
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