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偽りの海に身体委ねて

2020-01-24 00:00:04 | 統合
柔かな心を持った はじめて君と出会った 

ここのところ、スピッツのフェイクファーという唄が頭に何度もリピートしている

分かち合う物は何も無いけど 恋のよろこびにあふれてる

恋というのは正直、遠い記憶の彼方にしかないけれど、内なる自分と繋がるときというのは、想像できるところでいえば 恋のよろこびのような感じなのかな。
何でもない時間が特別な時間になるような。世界中が輝いて見えるような。何にもなくても心が弾むような。ここにいるだけで陽だまりにいるような。楽しくて嬉しくていろんなことに感謝の気持がわいてくるような。

今繰り返し聴いていると(脳内だけではなく、実際のスピッツの音源で)、そんな感覚を思い出して、ああ(いつもではないけれど)そうだ、内なる自分に繋がっているときと似ている、と感じた。
後者のほうは、もっとふんわり、じんわり、ぐーっと染み入る感じが強くてそして、誰かがいなくても、何かがなくても、それがあるというところが大きな違いなんだけど。

今日、ふっと「人間ドラマがまだ懐かしいのかな?」って思う瞬間があった。で、前は「そんなことないない!」と否定していたけど、今日はしみじみ「そうだよねぇ、少し懐かしいかなぁ。だって結構楽しんでたよなぁ。よくあんなことを経験させてくれたなぁ」とほんとに登場人物たちに、愛しい気持ちでいっぱいになった。

でも当時はもう必死で、なんとかしなくちゃ、なんとかしなくちゃと、楽しんでいるつもりはなかったけれど、振り返ればすべてが宝物みたいに思える。すべてが泣けてくるほど今は愛しい。

受験生とその親御さんには心からエールを。
うちの子はどんなにどうにかしようとしても、なんとか早めに抜け出せるようになんて私がやっても、彼女の経験すると決めていることは体験しつくしていくものなんだといまは感じるけれど、私が泣いたり悩んだりして彼女に寄り添っていたことやしていたことは、それは人をどうすることもできなかったけれど決して無駄な事ではないんだよね。
私は私の体験したかったことを体験した。そして、なんなら一筋の光にもなれた。

いまはあの日々を心から愛しく大事に思う。そして娘は大学生になって少しずつ少しずつ自立してきてびっくりする。

「私はこんなに変わっているのに〇〇(家族)は変わらないんです!」っていう人がよくいるけど、そうじゃない、あなたが変ってないんです(笑)
と並木さんが言ってたのはほんと。これはほんとにほんとだった。

『フェイクファー』唄 スピッツ
作詞 作曲 草野正宗 

柔かな心を持った はじめて君と出会った
少しだけで変わると思っていた 夢のような唇を
すり抜けるくすぐったい言葉のたとえ全てがウソであっても
それでいいと 憧れだけ引きずって でたらめに道歩いた
君の名前探し求めていた たどり着いて 分かち合う物は
何も無いけど恋のよろこびにあふれてる
偽りの海に身体委ねて恋のよろこびにあふれてる
今から箱の外へ二人は箱の外へ未来と別の世界
見つけた そんな気がした