さて、LEDライト、FENIX L2D CEである。
羽田からの帰り、まずフロントハブにL2Dを取り付け、まだあまり暗くなっていなかったので、Generalモード(上から2番目の明るさのモード)で走りはじめる。
すると、路面のギャップのショックで勝手にモードが変わってしまう。マイナス極を押さえてるスプリングが一瞬浮くんだろうな。これは遺憾。ちょっと問題アリだな。
そこで、フロントハブからハンドルバーへライトを移設してみる。こちらでは同じ問題は起こらない。微妙だねぇ。
取り付けには、Nite Izeのライト・ライドを使った。ハンドルバーに取り付けると、手元にあるので微妙に向きを変えたり、明るさを変えたりすることが容易で、使いやすい。クルマのライトでハイビームとロービームの切り換えができるようなものといえばわかるだろうか。これがいい。だからナイト・ライドが気に入っている。
時間がたち、夕闇が深まって、L2D CEをTurboモード(一番明るいモード)にする。本領が発揮されてくる。いい。明るい。スゴクいい。
前日、L2D CEはランタイムテストをやっていて、サンヨーNiMH2700mAh使用でTurboモード、2時間10分ほどは十分あかるい。いい。
ヘルメットに取り付けたP1D CEも点灯してみる。Primaryモード(上から2番目の明るさのモード)。これもいい。スゴクいい。
L2Dと重ねて照らすとさらに明るくなっていいし、当然ながらアタマを振った方向を照らせるので、特にアンダーパスへ降りるときのヘアピンカーブで行く先を照らせるのが、いい。
この明るさ、CR123Aが1本で4時間もつなら、コストも許容範囲だ。
この組み合わせ、ツインCreeはサイコウだぜ!(笑) ってな感じでご機嫌で走っていたら、トラブル発生。
しばらく順調に走っていたのだが、なんとなくL2Dの明るさが落ちてきたように感じだす。Turboモードなのに、ヘルメットのP1D CE、Primaryと同じか、少し暗く感じる。
モードが勝手に変わってるのか?と思って確認するがそうじゃない。
おかしいな、と思ってよく見ると、スイッチのゴムが膨らんでパンパンになっている↓。びっくり。

内部でガスが発生して、L2Dのボディが防水仕様で密封性が高いため、こんなことになってるようだ。スイッチモジュールを緩め、Oリングが露出するところまで回すと、ぷしゅぅぅ~とガスが抜ける。なんだこれは。
そして同じ症状が何度も再現する。
高温になって内部の空気が膨張しているのか? しかし、前日にランタイムテストをやったときはこんなことはなかった。おかしい。
破裂すると怖いので、L2D CEは使用を中止。
ヘルメットに装着したP1D CEだけで走る。これでも十分。Primaryモードでも、それまで使っていたSuperfire SF-301と同等の明るさと安心感がある。狛江ダートではHighに切り替えてみる。とてもよい。
さて、帰宅後。
・同じ不具合が再現する。
・事象発生時、明るさは落ちていて、ボディは熱くない。
・別の電池に交換すると、発熱は増すが、事象は再現しない。
・単なる空気の膨張ではない。電池が原因だ。
・おかしかった時の電池に1本づつ替えてみて、問題の1本を絞り込めた。
・問題の1本を、サンヨー純正充電器のバッテリーチェッカー機能で確認する。問題なさそうにみえる。
・問題の1本を、純正の放電機能付充電器を使って放電・充電にかかる。
・資料を検索する。
サンヨー
http://www.orient-technology.com/Sanyo/technote/twicell_J.pdf
http://www.orient-technology.com/Sanyo/catalog/twicell_J.pdf
パナソニック
http://industrial.panasonic.com/www-data/pdf/ACG4000/ACG4000PJ2.pdf
・過充電時の安全のためにガス排出弁がある。これが作動してるようだ。ガスは水素か酸素か。水素はイヤだなぁ。
・翌朝、再度再現確認を試みたところ、再現しない。
・放電・充電すれば直るんだな~と一度は納得。
・今日、職場で休憩時間に点けたり消したり遊んでいると、また暗くなった。
・連続して点灯させると、見事に事象が再現した。
こいつは面白い(笑)。楽しくなってきた。こういうトラブルシュート大好き。データをまとめて、サンヨーに送ってやろう。
-----------------------
(2007.3.6 追記)
サンヨーの技術資料、
http://www.orient-technology.com/Sanyo/technote/twicell_J.pdf
の6ページ、「2-2-4 転極」に以下のような記述がありました。
「複数個の電池を直列に接続して放電する場合、深い放電を行うと、個々の電池の容量差により、容量の低い電池が過放電され転極することがあります。(中略)
このような転極に至る深い放電では、電池内部ガス圧力が上昇し、正極端子に内蔵しているガス排出弁が作動して、液もれし、電池に大きなダメージを与えます。」
すなわち、上記の現象は想定されているもので、L2D CEの昇圧回路が優秀過ぎて(笑)ニッケル水素電池を働かせ過ぎているためである可能性が高いです。
過放電には注意が必要なようです。
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(2007.3.9 追記)
続編書きました。
こちらです。
羽田からの帰り、まずフロントハブにL2Dを取り付け、まだあまり暗くなっていなかったので、Generalモード(上から2番目の明るさのモード)で走りはじめる。
すると、路面のギャップのショックで勝手にモードが変わってしまう。マイナス極を押さえてるスプリングが一瞬浮くんだろうな。これは遺憾。ちょっと問題アリだな。
そこで、フロントハブからハンドルバーへライトを移設してみる。こちらでは同じ問題は起こらない。微妙だねぇ。
取り付けには、Nite Izeのライト・ライドを使った。ハンドルバーに取り付けると、手元にあるので微妙に向きを変えたり、明るさを変えたりすることが容易で、使いやすい。クルマのライトでハイビームとロービームの切り換えができるようなものといえばわかるだろうか。これがいい。だからナイト・ライドが気に入っている。
時間がたち、夕闇が深まって、L2D CEをTurboモード(一番明るいモード)にする。本領が発揮されてくる。いい。明るい。スゴクいい。
前日、L2D CEはランタイムテストをやっていて、サンヨーNiMH2700mAh使用でTurboモード、2時間10分ほどは十分あかるい。いい。
ヘルメットに取り付けたP1D CEも点灯してみる。Primaryモード(上から2番目の明るさのモード)。これもいい。スゴクいい。
L2Dと重ねて照らすとさらに明るくなっていいし、当然ながらアタマを振った方向を照らせるので、特にアンダーパスへ降りるときのヘアピンカーブで行く先を照らせるのが、いい。
この明るさ、CR123Aが1本で4時間もつなら、コストも許容範囲だ。
この組み合わせ、ツインCreeはサイコウだぜ!(笑) ってな感じでご機嫌で走っていたら、トラブル発生。
しばらく順調に走っていたのだが、なんとなくL2Dの明るさが落ちてきたように感じだす。Turboモードなのに、ヘルメットのP1D CE、Primaryと同じか、少し暗く感じる。
モードが勝手に変わってるのか?と思って確認するがそうじゃない。
おかしいな、と思ってよく見ると、スイッチのゴムが膨らんでパンパンになっている↓。びっくり。

内部でガスが発生して、L2Dのボディが防水仕様で密封性が高いため、こんなことになってるようだ。スイッチモジュールを緩め、Oリングが露出するところまで回すと、ぷしゅぅぅ~とガスが抜ける。なんだこれは。
そして同じ症状が何度も再現する。
高温になって内部の空気が膨張しているのか? しかし、前日にランタイムテストをやったときはこんなことはなかった。おかしい。
破裂すると怖いので、L2D CEは使用を中止。
ヘルメットに装着したP1D CEだけで走る。これでも十分。Primaryモードでも、それまで使っていたSuperfire SF-301と同等の明るさと安心感がある。狛江ダートではHighに切り替えてみる。とてもよい。
さて、帰宅後。
・同じ不具合が再現する。
・事象発生時、明るさは落ちていて、ボディは熱くない。
・別の電池に交換すると、発熱は増すが、事象は再現しない。
・単なる空気の膨張ではない。電池が原因だ。
・おかしかった時の電池に1本づつ替えてみて、問題の1本を絞り込めた。
・問題の1本を、サンヨー純正充電器のバッテリーチェッカー機能で確認する。問題なさそうにみえる。
・問題の1本を、純正の放電機能付充電器を使って放電・充電にかかる。
・資料を検索する。
サンヨー
http://www.orient-technology.com/Sanyo/technote/twicell_J.pdf
http://www.orient-technology.com/Sanyo/catalog/twicell_J.pdf
パナソニック
http://industrial.panasonic.com/www-data/pdf/ACG4000/ACG4000PJ2.pdf
・過充電時の安全のためにガス排出弁がある。これが作動してるようだ。ガスは水素か酸素か。水素はイヤだなぁ。
・翌朝、再度再現確認を試みたところ、再現しない。
・放電・充電すれば直るんだな~と一度は納得。
・今日、職場で休憩時間に点けたり消したり遊んでいると、また暗くなった。
・連続して点灯させると、見事に事象が再現した。
こいつは面白い(笑)。楽しくなってきた。こういうトラブルシュート大好き。データをまとめて、サンヨーに送ってやろう。
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(2007.3.6 追記)
サンヨーの技術資料、
http://www.orient-technology.com/Sanyo/technote/twicell_J.pdf
の6ページ、「2-2-4 転極」に以下のような記述がありました。
「複数個の電池を直列に接続して放電する場合、深い放電を行うと、個々の電池の容量差により、容量の低い電池が過放電され転極することがあります。(中略)
このような転極に至る深い放電では、電池内部ガス圧力が上昇し、正極端子に内蔵しているガス排出弁が作動して、液もれし、電池に大きなダメージを与えます。」
すなわち、上記の現象は想定されているもので、L2D CEの昇圧回路が優秀過ぎて(笑)ニッケル水素電池を働かせ過ぎているためである可能性が高いです。
過放電には注意が必要なようです。
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(2007.3.9 追記)
続編書きました。
こちらです。
わたしは俄然クレーマー魂が燃え滾ります(笑
4本のうちの2本だけ、容量が小さくなってしまったり、
充電しても、数日置いておくと、容量抜けをおこしてしまったりと。
充電時の爆発事例もあります。
2100mAを超えたあたりから、徐々に出てきたようですので、
2000mA付近が、ホントの容量の限界なのかもしれませんね。
で、きすかさんのは、そのセルだけ、容量が低下もしくは、
負荷に耐えられずに電圧が凄く下がってしまっているんだと
思います。(=電池一本もしくは、電池が無いような状態で駆動)
サンヨーの技術資料では、1.0V以下まで放電させることを過放電と呼んで、認めていないんですよね。そのときには問題が起こる可能性が高いことを認めている。
この考え、私はエンジニアとして理解できる。同じようなこと言ってたから(笑)。
ですので、問題ないと思ってます。
しかし、L2Dの気密性の高さから、こんなことが目に見えて、面白いです。
>ヒロさん
ははは(笑)
そんなわけで、私は納得しちゃいました(笑)。
私が使うライトは電池一本のライトがほとんどなんですが、
電池が二本だと片減りするみたいですね、
http://www.kansai-event.com/kinomayoi/light/light_time.html#SR30B
30分くらいで電池の前後を入れ替えるといいのでは?
いらっしゃいませ。
これは凄いサイトですね!
なるほど~。奥が深いですねぇ。
前後入れ替えとは手間がかかりますが、それで改善する手応えがあるのなら、私はその手間も楽しめそうです(笑)。
ありがとうございます。
寿命まで一緒の組み合わせで使うものですよ。
充電する都度組み合わせが変わっていませんか?