大学と私立中高の連携は、そんなに珍しい話題ではなくなってきました。
昨日も、京都新聞電子版に以下のような記事がありました。
一部、抜粋の上、要約して掲載します。
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立命大、育英西中高に進学枠
立命館は、育英西中高が立大理系学部に付属校並みに進学できる「立命館コース」を設置する、と発表。
同コースの設置は、平安女学院中高などに次いで3校目。
立命館コースは、同大学の理工、情報理工学部のほか来春開設の薬、生命科学部への進学が主な対象。
立大が、中高のカリキュラムづくり、教員の派遣や大学の基礎科目の履修も検討する。
来春は、中学2クラス、高校1クラスに設置。
将来は中学3クラスのうち2クラス、高校4クラスのうち3クラスに設置するという。
育英西中高は、関西大とパイロット校協定を結んでいるが、関大との協力関係は今後も続けるという。
立命館の林堅太郎常務理事は「学校法人が別でも、付属校のように早い段階から教育にかかわることができる。今後も地域にこだわることなく同様のコース設置を進めたい」と話している。
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当Blogでも4月の下旬に、立命館大学の動きをお知らせしましたが、今回の記事の最後の部分を読むと、まだまだ、同様のコースが生まれる可能性があります。
さて、この動きですが、少子化=学生数の減少が予想される中、大学の自衛策でもあると思いますが、「量の確保」がそのまま「質の確保」につながるのかどうか。
今回の記事を見ていると、入学生徒の「質の維持」というようりは、「質の向上」を考えて、大学が手をさしのべるようです。
ここ数年、私立高校へ予備校の講師を招き、講座を開いたり、予備校と提携して進学指導をしたりする動きがあります。
実際、そういった講師を派遣したり、仲介を専門にする業者もあるらしい。
こういった現実を考えると、外部に援助を求める高校の、指導力なり、魅力なり、「何のための」高校なのかということを考えざるを得ません。
大学進学だけが高校の果たす役割ではないにしても、「?」です。
これまで、大学と高校の提携や連携といえば、大学が、高校の教育力・指導力の高さを評価してのものでした。
また、高校も、大学を選ぶ側に立っており、両者は、良い意味での緊張関係にあったように思います。
それが、提携で、人数の確保に傾きかけたかと見えた後、今度は大学が手をさしのべての「質の向上」です。
「提携」というよりは「共生」と呼ぶほうがよいかもしれない関係ですが、ぜひ進学したい対象としての「大学の魅力」や、「力(もちろん進学だけでなく)をつける高校」のあり方も、ぜひ、検討・実現していただきたいと思います。
〔参考リンク〕
京都新聞電子版の記事はこちらから…
昨日も、京都新聞電子版に以下のような記事がありました。
一部、抜粋の上、要約して掲載します。
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立命大、育英西中高に進学枠
立命館は、育英西中高が立大理系学部に付属校並みに進学できる「立命館コース」を設置する、と発表。
同コースの設置は、平安女学院中高などに次いで3校目。
立命館コースは、同大学の理工、情報理工学部のほか来春開設の薬、生命科学部への進学が主な対象。
立大が、中高のカリキュラムづくり、教員の派遣や大学の基礎科目の履修も検討する。
来春は、中学2クラス、高校1クラスに設置。
将来は中学3クラスのうち2クラス、高校4クラスのうち3クラスに設置するという。
育英西中高は、関西大とパイロット校協定を結んでいるが、関大との協力関係は今後も続けるという。
立命館の林堅太郎常務理事は「学校法人が別でも、付属校のように早い段階から教育にかかわることができる。今後も地域にこだわることなく同様のコース設置を進めたい」と話している。
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当Blogでも4月の下旬に、立命館大学の動きをお知らせしましたが、今回の記事の最後の部分を読むと、まだまだ、同様のコースが生まれる可能性があります。
さて、この動きですが、少子化=学生数の減少が予想される中、大学の自衛策でもあると思いますが、「量の確保」がそのまま「質の確保」につながるのかどうか。
今回の記事を見ていると、入学生徒の「質の維持」というようりは、「質の向上」を考えて、大学が手をさしのべるようです。
ここ数年、私立高校へ予備校の講師を招き、講座を開いたり、予備校と提携して進学指導をしたりする動きがあります。
実際、そういった講師を派遣したり、仲介を専門にする業者もあるらしい。
こういった現実を考えると、外部に援助を求める高校の、指導力なり、魅力なり、「何のための」高校なのかということを考えざるを得ません。
大学進学だけが高校の果たす役割ではないにしても、「?」です。
これまで、大学と高校の提携や連携といえば、大学が、高校の教育力・指導力の高さを評価してのものでした。
また、高校も、大学を選ぶ側に立っており、両者は、良い意味での緊張関係にあったように思います。
それが、提携で、人数の確保に傾きかけたかと見えた後、今度は大学が手をさしのべての「質の向上」です。
「提携」というよりは「共生」と呼ぶほうがよいかもしれない関係ですが、ぜひ進学したい対象としての「大学の魅力」や、「力(もちろん進学だけでなく)をつける高校」のあり方も、ぜひ、検討・実現していただきたいと思います。
〔参考リンク〕
京都新聞電子版の記事はこちらから…