相馬市九条の会

憲法九条、今こそ旬

ソマリア派兵の謎

2009-03-15 06:33:31 | Weblog
昨日、2隻の護衛艦が海上警備行動として、ソマリアに派遣された。
派遣後に「海賊対処法案」を国会で成立させ派遣の法的根拠をこれに変えるという。
派兵を先に行なって、軍事的合理性が不充分という世論を作り出し(手足を縛ったまま海外に自衛隊を派遣するのはかわいそう。解いてあげようのような)、武器使用、集団的自衛権を認めることにつながる法案を成立させようとしている。

 しかし、これは憲法に関る国内的な問題だけではないことを
ブログ「マスコミに載らない海外記事」の一連の記事が教えている。
NATOの拡大ベクトルは、グローバル?」とその記事下にあるリンクが興味深い。
要は、日本がNATOの一員となる動き(アメリカの新たな世界戦略)という見方である。
              by 蝋人

沖縄の流弾

2009-02-09 03:22:14 | Weblog
沖縄タイムスの6日の記事に

「伊芸流弾 M33通常弾と断定/県警 米軍提供弾が一致」がある。

昨年、十二月に発見された駐車場の車のバンパーに突き刺さっていた弾丸がどこから撃たれたものであるかの調査が、やっと、県警により米軍が使用しているの弾丸であることが特定される段階まで来た。当初から当時、実弾射撃訓練を米軍がやっており、その流弾に違いないというのはごく常識的に考えられていた。しかし、沖縄県知事は、推測の段階では…という理屈で、米軍に実弾射撃の中止も求めることもしないできた。今回、その弾丸が何であるかが特定されたが、どこから撃たれたものかは特定できていない。この記事の中で米軍は次のように語っている。

(引用ここから)

在沖海兵隊報道部は、50口径通常弾について「第二次世界大戦前から米軍が保有しており、第三海兵遠征軍(ⅢMEF)の各部隊や世界中の軍隊で幅広く使われている」と説明。その上で「最近の海兵隊の訓練活動とのつながりを示す証拠は何もない。関連があるかを判断するため、県警への捜査協力を続け、情報交換を行っていく」としている。

(引用ここまで)

証拠があるなら出してみろという態度である。挙証責任は沖縄にあるとの発言である。実弾射撃訓練の実態を知るのは米軍しかない。米軍が自ら認めない限り、藪の中になってしまうことは明らかである。「世界中の軍隊が使っている」という。しかし、沖縄の駐車場の近くにいる軍隊はそう多くはない。自衛隊が訓練していた事実はない。残るのは米軍だけ。米軍ではない証拠を出すのが米軍の義務でしょうに。米軍ではない証拠が出せないのなら黒でしょう。
こういう米軍の理屈が堂々と日本で通っていることの恐ろしさ。

関連してこの記事
『基地から「長年投石」北谷の女性宅被害 町が抗議検討』

基地のそばの住宅に基地内から米軍の子供達が投石をすることが長年続いて、今回はガラスを割られたとのこと。
常態化した入植地状態を実感させられる。

                投稿者 蝋人

「オバマ大統領、イスラエル支持鮮明に」

2009-01-23 23:24:20 | Weblog

Dangers remain for Gazans - more than 36 hours after Israeli leaders declared a unilateral ceasefire, a suspected lump of Israeli-fired white phosphorus is ignited in a street in Beit Lahiya.

この写真はBBCの「In pictures: Devastation in Gaza」の4つ目の写真です。
白リン弾らしきものの残骸が燃えている。有害なはずなのですが子どもたちは大丈夫なのでしょうか。

TBSは
オバマ大統領、イスラエル支持鮮明に」の動画ニュースを載せています。

(引用ここから)

オバマ大統領は、就任後初めて中東情勢に言及し、多くの死者を出したパレスチナ自治区ガザへの攻撃を批判することなく、イスラエルを支持する姿勢を鮮明にしました。

 「はっきり言います。アメリカはイスラエルの安全にコミットします。脅威に対するイスラエルの自衛権を支持します」(オバマ大統領)

(引用ここまで)

*イスラエルの理屈があと何年、世界中を大手を振って通り続けるのか!!
ガザの人々の暮らしを「チェンジ」する気はオバマにはないらしい。

●TBSのガザ関係動画ニュースの一覧は以下に。
停戦5日目、ガザの市民は」に掲載されているリンクからどうぞ。

ガザへ支援物資、第一便出発(23日)

オバマ大統領、イスラエル支持鮮明に(23日)

停戦5日目、ガザの市民は(22日)

パレスチナ人死者1330人、最終集計(22日)

イスラエル軍、「白リン弾」疑惑を調査(22日)

イスラエル、ガザ封鎖解除には応じず(21日)

ガザで医療支援の日本人、惨状を語る(21日)

●東京新聞の記事

ガザ激戦地ルポ 犠牲者 民間人ばかり

ガザ住民に見舞金支給へ ハマス、支配誇示狙う

(引用ここから)

ガザではイスラエルの通貨シェケルが流通しているが、ハマスは見舞金をユーロ払いとする理由は説明していない。ガザではイスラエルによる経済封鎖でシェケル紙幣が不足しているという。

(引用ここまで)

*イスラエルは通貨さえも支配していることが確認できる。


           投稿者 Avo

ガザの少女の動画

2009-01-22 23:28:34 | Weblog


「Gaza Talk」に
GAZA Palestinian Girl Victim of israeli crimes」の動画があります。
少女が一語、一語、語ります。

この写真はBBCに掲載されたガザのものです。

                投稿者 Avo

『ソマリア派遣:憲法上の疑義ない…小沢氏が一定の理解』

2009-01-20 23:20:48 | Weblog


この写真は「P-navi info」で紹介されているBBC掲載の写真です。
破壊されたガザの街を歩く一人の男性。
記事は「We can't have a dream.」です。
ここに関連のリンクが張ってあります。

●自公民、一体の動きが表面化。
ソマリア派遣:憲法上の疑義ない…小沢氏が一定の理解』 毎日新聞
武器使用と集団的自衛権を容認する世論を作り出すための
ソマリア派兵への動き急です。
民主党の長沼議員が国会質問でハシャイでました。
「派兵しろ」「民主党は安保理決議があれば大丈夫だ」などと。
「政権交代」の姿が公然と表に出てきました。
ソマリアでまた、ガザ・ファルージャが再現される危険性が
高い「対テロ戦争」に参戦するなんて馬鹿なことは止めるべきです。

           投稿者 Avo

『イスラエル:「一方的停戦」を宣言 ハマスも表明』

2009-01-18 23:12:18 | Weblog
毎日新聞に
イスラエル:「一方的停戦」を宣言 ハマスも表明』の記事がありました。

この「停戦」の意味については
「P-navi info」の
イスラエルの「一方的攻撃停止」はまやかしだ』の記事があり
封鎖はつづけたまま、イスラエル軍がガザに居座る状態になるだけとの指摘があります。多分その通り根本問題はなんら解決されないままでしょう。

ただ、「地球のステージ ブログ」に載っている
ガザに入っている日本人医師 桑山紀彦さんの報告が伝えている
空爆下の恐怖や怪我人の搬送などは少しは改善される環境になるのでしょう。
遺体の収容作業ができるようになるでしょう。
子供たちのオビエも緩和されるでしょう。

しかし、
食料・医薬品などの物資の搬入は? 外国人ジャーナリストはガザに入れるのか?
など当面の切実な問題を注視しなければならないと思います。

○「平和を望む人限定 スパイク通信員の軍事評論」に注目記事二つ
「ブッシュに靴を投げたゼイディの近況」
「私見:白リン弾の問題点」

●いよいよ「ソマリア派兵問題」緊迫

ソマリア沖派兵 麻生内閣 暴走 民間船撃沈も 「正当防衛」』 赤旗 1/18

○「マスコミに載らない海外記事」に

限りなき残虐行為-ソマリアをグローバルな自由発砲地帯にするのがアメリカの狙い
HRW、アメリカの介入がソマリアの危機を悪化させたと主張
の記事があります。

「海賊対策」として海上自衛隊を派兵することが、アメリカがイラクで、イスラエルがガザで行なったと同じ蛮行に加担することであることが理解できました。
集団的自衛権と武器使用解禁を「海賊対策」の口実で許すことは出来ません。

          投稿者 Avo




「2009年1月3日 (土) テルアビブで大規模反戦デモ」

2009-01-17 23:57:05 | Weblog
Day by day」によれば16日までに
パレスチナの死者は1132人にのぼる。

ネットでガザのますます悪化する状況をみると
ブログに書くことが辛くなってしまいます。

タイトルの記事は
TUP速報」に掲載されたものです。
地上戦に突入した日にイスラエルで行なわれた1万人規模のデモの様子と
集会後読まれるはずだった演説の原稿が紹介されています。

原稿を引用します。

(引用ここから)

私たちは
裏切り者だといわれる。
私たちは
イスラエルを破壊する者だといわれる。
私たちは
犯罪者だといわれる。

しかし私たちは言い返そう、
犯罪者とは
この犯罪的で無益な戦争を
始めた者たちだと!

無益な戦争、
なぜなら政府が
150万の
ガザ住民に対する
封鎖をやめさえすれば
カッサーム・ロケットを止めることは
できたのだから。

犯罪的な戦争、
なぜなら、なによりもまず、
これは公然にして恥知らずにも
エフド・バラクとツィピ・リヴニの
選挙戦の一部だから。

エフド・バラクを告発する。
国会の議席数をふやすために
イスラエル国防軍の兵士を利用したかどで。

ツィピ・リヴニを告発する。
自分が首相に
なるために
殺し合いを奨励したかどで。

エフド・オルメルトを告発する。
悲惨な戦争を利用して
腐敗と汚職とを
糊塗しようとしたかどで。

ここにいる
勇気と分別ある聴衆を代表して
この演台から
私は彼らに要求する。
今すぐ戦争をやめよ!
無益に私たちの兵士そして市民の
血を流すのをやめよ!
ガザの住民の
血を流すのをやめよ!

地上部隊の侵攻によって
もたらされるは
さらなる惨事、
大虐殺の応酬、
そしてなにより
おぞましい戦争犯罪!

この戦争の後
どの将軍も
戦争犯罪のかどで
逮捕される恐怖を抱かず
欧州の地に
足を踏み入れることはできまい。
他に方法はないと
私たちは言い聞かせられている。
それは違う!!!
今でさえ、そう、まさにこの瞬間にも、
停戦は可能なのだ。
わたしたちが殺人的な封鎖を
解除することに同意するならば、
わたしたちがガザの人々が尊厳をもって
生きることを認めるならば、
わたしたちがハマースと対話するならば。

南部の人々、
スデロット、
アシュドッド、 ビールシェバの人々よ、
聞いてほしい。
私たちとてあなたがたの苦しみは分かる ――
ともに住んでいるわけではなくても、
よく分かっている。
でもこの戦争が
あなたがたの状況を変えはしないということもまた
私たちは知っている。
政治家連中はあなたがたを食いものにしている。
政治家連中はあなたがたに乗じて
戦争を行なっている。
あなたがたも分かっているでしょう!

オルメルト、バラク、リヴニに
要求する。
兵士をガザに送るな!
お前たち 3人とも、戦争犯罪人として告発されるだろう!
お前たち 3人とも、この代償を払うことになるだろう!

今、お前たちに敬礼している
イスラエルの大衆は
明日はお前たちを罰するだろう。
それが第二次レバノン戦争で
起こったこと。
それが今度もまた
起こるだろう!

そしてここに立っているみなさん、
老いも若きも
男も女も
ユダヤ人もアラブ人も、
この身の毛のよだつ戦争に
最初の日から、
最初の瞬間から、
孤立し毒づかれながらも、
抗議の声をあげたみなさん ――
みなさんこそが真の英雄です!

誇りに思ってください、
心から。
みなさんはヒステリーと無知の嵐の只中にいて
吹き飛ばされることもなく
しっかと立っているのだから!
家庭のなかだけでなく、
ここ街頭においても、
皆さんは正気を保っています!

世界中の何百万の人々がみなさんを見ていて、
敬意を表しています。
みなさん一人ひとりに。

一人の人間として、
一人のイスラエル人として、
一人の平和を求める者として、
わたしは今日
ここにいることを誇りに思います。

(引用ここまで)

戦争支持が圧倒的なイスラエルの世論だと
伝えられるなかで「裏切り者」「国家破壊者」「犯罪者」と
ののしられ、国家と極右勢力に弾圧される中で、
ガザ封鎖解除こそ平和への道だと敢然と訴える
イスラエルの1万人の人々の良心にこそ確かな未来を感じます。
今伝えられる、イスラエルの一方的停戦案はガザ封鎖解除を回避するためのものと
いわれているように封鎖こそこの「戦争」の和平へのカギであることを示しています。

         投稿者 Avo


相馬市九条の会ニュース1月号ができました。

2009-01-15 23:13:13 | Weblog
今回は、少し早めに?先週できました。
いつものように「相双地区九条の会ファーラム」の相馬市九条の会のページでご覧下さい。

「メディアとガザ報道」

2009-01-14 23:42:32 | Weblog


Day by day」によればガザ攻撃19日目の犠牲者は
パレスチナの死者は1010人、負傷者は4700人となっています。

「NPJ」に新しい写真集へのリンクがありました。
ガザへのイスラエルの攻撃
上の写真はその一枚ですが、他に「衝撃の強い写真」が多数ありますのでご注意下さい。

同じく「NPJ」に
メディアとガザ報道 ガザ報道に携わるメディア関係者及びその報道に接する人々へ」のリンクがあります。
「40年間、中東問題を専門に取材・発表してきました広河隆一」さんの自己紹介から始まる、各メディアへの手紙です。
今回のガザ攻撃の発端を「ハマスのロケット攻撃」とする報道に対して、その事実誤認を訂正するよう求める説得力ある文章です。
麻生首相も「ハマスのロケット攻撃から始まった問題ですから、なかなかむずかしい」などと炉辺談話のような「ノーテンキ」なことをおっしゃっているわけで、、この発端問題はとても重要だと思いますので、ご覧下さい。

ついでに「ハマスのロケット」について
「低気温のエクスタシーbyはなゆー」の記事
〔アルジャジーラ動画〕ハマス戦士の訓練風景など 」の動画にチラッとでてきます。「ホームメード」のロケットといわれている意味が納得できたような。
どこに飛んでいくかわからないというか、的外れどころか的に照準をあわせることもできない兵器であることは一目瞭然。
イスラエルが最高水準のアメリカ製兵器の供給を受けて(これは武器密輸とは呼ばない!!)、「ピンポイント」攻撃の性能をもつ武器で民衆を「誤爆」しているのとは大違いです。あらゆる点で非対称な「戦争」であることがよくわかります。

●「上意でござる」記事
米大使、憲法解釈見直しを要望 集団的自衛権で」 東京新聞 1/14
一部引用します。

(引用ここから)

日本の集団的自衛権行使について「解釈を見直すべきだ」と繰り返し言明、日米両国でミサイル防衛(MD)を運用するに当たり、日本政府が憲法解釈の変更に乗り出すべきだとの見解を示した。

 またアフガニスタン情勢に関して、医師や技術者、看護師、教師などの文民派遣により、日本がより積極的な人的貢献を行うよう要求。ソマリア沖の海賊対策にも主体的に取り組むよう促した。

(中略)

現行解釈を理由にMD機能を持つ海上自衛艦が米国に向かう弾道ミサイルを迎撃できなければ「米国民が日本と同盟を組む価値を理解しにくくなる」と指摘。

(引用ここまで)

「米国民が日本と同盟を組む価値を理解しにくくなる」といわれて、恐れひれ伏す政治家がわんさといるんだろうな。米大使はこれが決め言葉になると体験的に知ったのでしょう。米国の「おぼえめでたい」政治家になるにはMD・アフガン・ソマリアを一生懸命取り組まなくちゃ。

            投稿者 Avo

ガザ攻撃15日目(ガザからの叫びより)

2009-01-12 23:19:28 | Weblog
NPJの「ガザからの叫び」が更新されていました。
そのまま全文を引用します。

(引用ここから)

日時:2009年1月10日(土) 20:31
件名:ガザ攻撃15日目

  どこもかしこも死で覆われている。昨晩の空襲は70回以上、さらに今日は30回!
  これらの空襲で何百人もの子どもたち、女性たちが死んだ!
  あなたがたには想像できるまい、このすさまじい破壊の姿を。人々は継続する爆撃になす術もない。爆撃された建物の瓦礫の下敷きになって、一家全滅した家族がいくつもある!

  複数の戦車がガザ市に向かってゆっくりと移動している。夜はただひたすら恐ろしく、 夜明けの光を目にすると子どもたちは歓喜の声を上げる!
  子どもたちは続けて何時間も眠ることができない。こっちで空襲、あっちで砲撃、遠くで激しい機関銃の音という状況なのだから。
  今、F16が私たちの頭上を飛んでいる。

  ガザ市全体が食糧難に陥っている;当然のことながら果物や野菜などまったくない。
  電気と水の状況も依然、ひどい。今日、ガザのいくつかの地域で2時間、電気が供給された!
  ガザは人道的・環境的危機の限界にある!  健康をめぐる状況も貧弱な病院も崩壊しつつある!  時折、自分のまわりで起きていることをことばにできなくなることがある!

アブデルワーヘド教授
ガザ・アル=アズハル大学
教養・人文学部英語学科

(引用ここまで)

               投稿者 Avo