こんにちは。オリジナル雑貨製作を行なっております卒業生代表です。
日々新しいアイテム開発に取り組んでいるのですが中には品質が安定しない、作るのに時間やコストがかかり過ぎる、通販に向いていない、途中で情熱が冷めてしまった…などなどの理由でお蔵入りしたアイテムもたくさんあります。
ここではそのようなアイテムたちの紹介や(商品として成立しそうな)一部のアイテムは販売しハンドメイド雑貨の製作現場の雰囲気をお伝え出来ればと思います。
記念すべき第一回のアイテムはこれです
Twitterにも投稿したのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、「昔ながらの刺し子の小銭入れを蛍光色の糸やカラフルな布で作れば素敵なアイテムになるのでは…？」と思い付き、基本の伝統柄から練習してオリジナルの柄を考え、金具を入手しなんとか形にはなったものの、量産化にはいろいろ困難がありこれは老後の趣味にしよう…と思ったアイテムです。
まずは刺し子部分ですが、刺し子の中でも一目差しという手法が技術的には簡単でパズルのように模様が浮かび上がるのが面白くて、伝統柄の練習からはじめて新しい柄を考えたり作業をするのはとても楽しかったです。楽しいですがめちゃくちゃ時間がかかります。オリジナル柄を考えようとするといろいろ制約があり頭を使うのできっと老後の趣味にピッタリ。
そしてこの小銭入れのもう一つの要素であるこの金具なのですが、これには思い入れがありまして子供のころ家にあった小銭入れのパーツと全く同じなんですよ…！
袋の両端を三角に織ってスナップボタンを留める、三徳金具という金具らしいです。
ちょっとキモカワなガマガエルのモチーフをよく覚えていたので間違いありません。メールで発注して到着報告を掲示板に書き込むというクラッシックスタイルなネット通販で届いた金具ですがこれが一番のハードルとなるとは…
スナップボタンで留めるのですがこのスナップが専用の金具で打つタイプなんですよ。私はこれをまっすぐ打つが苦手で…木槌に打つ簡易的なタイプの工具では歪んでしまうし、本格的なハンドプレス機械はガチ業務用価格で手が出ないし…
そうだ、縫い付けタイプのスナップボタンを買ってきてメスパーツを縫い付ければ良いのでは？と思いつくもスナップボタンは統一規格が無く、メーカーによって微妙にサイズが違うのでガマ型のオスパーツと合わず…
最終的に中国製の安いハンドプレス機で無理矢理打ってなんとか形にしました…
後から調べたのですがスナップボタンはメーカーによって工具の互換性も無く、当然日本のメーカーと中国のメーカーの互換性も無いので工具とパーツは同じメーカーで揃えるのがセオリーらしいです！
ちなみにこのガマガエル以外のモチーフの三徳金具もあって、工具無しで取り付けられるマグネットタイプもあるので気になる方は検索してくださいね。でも…私の中では三徳金具といえばこのガマモチーフなんですよ…！
と極めて地味な情報を発信して終わりますがここで使えそうな試作品を出品します。
出品していないものはスナップの取り付けが怪しいか強く打ちすぎて生地が破れてしまったものです…
薄い生地を使っているので軽くてコンパクトです。ちょっとした小物やアクセサリー入れにもなると思います。
物好きな方はご検討くださいませ。（7種類出品しています。ショップの商品一覧からごらんください）
