尊厳

私にとっての私の尊厳や人権は
生死ではない　
最低限の生きる場所や食事　拘束とか物言えぬことでもない
そのようなことはなければ困るけど　そう言うこととは違う

世間の言う尊厳や人権がない所での話

どのような形で縛られていようと心が自由で在ることと存在が全て　
存在とは　姿かたちじゃないよ
姿あるもの　それを追い求めたら私は生きては行けない
追い求めるのには葛藤がある
生きるのに辛いことばかりが降りかかる

それが現実
追い求めるのを諦めるのとは少し違う
ならば心だけでも自由に　守りたいと思った
尊厳　それは心

この疑心暗鬼はそれが傷ついたからだろうと結論付けた　
身体がどうなろうと　私の心を守ってくれた人がいる
それがあなたです
私の心を裕福に育ててくれた
これ以上の喜びがこの世にあるだろうか

私の尊厳はあなたが守った
でも私は人を信じれない
あなたを信じていても　他の人は違う

他の人は　うちの親戚や家族もそう
同情はしても　自分がある意味　主人公となり酔う　そのうち私の存在は消え　うちに通うことが大義名分となり　優越に浸る
そう言う現実もある
そうなのよ　うちのそらちゃんはね　まだなんとかなのよ　とか　堂々と病室やいく先々で笑いながら話すのよ　なんどそれを聞いたことやら　
確かに治らないし歩けないし　言葉も話せない　事実だよ事実　
でもさ　聞こえたら気持ちよくない

だから親戚はおばあちゃんのみ　出入りして欲しくない　
もう引っ越したから来れないけど　

そう言うのって　誰のどこをみて話してると思う？
話してる人自身の優越を満たすためにだよ　
自分の手を離れたら　心なんかない　ただの話　噂話　可哀想だねってだけ

可哀想な人生なんだ　
そうなんだねと思わず相づちうちそう

他人事だよね
でも私の心は　その人の中でさえ尊厳はもうない
そこには可哀想な他人がいるだけ
尊厳を失ったそれに私は用はない

私の心は犯されたくない
私の尊厳と人権は心だから
愛する人に可哀想って思われたらいやだよね　
だから懸命に生きる
尊厳を失わないように自分を保って

何も知らない人のイメージは儚げで可憐な感じ　そうであったら良かったけど　
病気と闘うってそんなもんじゃない
苦しくて苦しくて　よく言う泥水飲んでって感じ　血をなめ身体を切り刻み激情に駆られ諌めなだめ抗い　狂い泣き崩れる
暴れても傷ついても現状変わらず　虚しくて虚しくて　それでも生きるのは　まだ希望があると信じてるから　
人への失望は普通の人が考えてるより強い　多分説明できない
こんな風に考えてしまう自分が本当は嫌なんだけど　心のうちを見せないと通じない時もあるしね
仕方ないよ　普通の女の子とは違いすぎる
申し訳ないとも思う
でも　あなたはそれで救われたのだから　それはきっと間違ってはいないと思う
私とは違うというだけの話です
認められて安心も得たと思うしこれからの励みにもなるんだと思う　
ひとりで悩むより全然いいことだと思うよ
それでいい仲間に出会えたし　生きるはりあいにもなるもの
だから私あなたが笑って過ごしてる毎日があるのは　私も嬉しい　矛盾してる？
してるのかな
私が人を信じれないのがダメなのよね