もう40年も前のこと
3つ年下の人形作りの男の子の知り合いがいた
四谷シモン氏の人形が好きだと言っていた(ような気がする)
身の丈20センチほどの
ちゃんと手足が動く和服姿の少女の人形を作っていた
着物は母上が縫ったそうで、
何体か作っていた
そのうち一体を譲ってもらったのが、いつもの喫茶店のママだ
わたしも欲しいな
と思ったが言わなかった
すごく欲しい、でも手に入れて置いておくには妖しすぎる人形だった
「時々しらない間に動いてんだよね。ちょっとだけ位置がズレてたりするんだ」
などと言っていた
というようなことを思いだす
その男の子ももう還暦を三年後に控えている
制作は三次元から二次元になり
日本画のようなアクリル画の絵描きさんだ