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元主将ブログ(仮)

主に将棋についてです。

社団戦

2006-07-25 04:21:36 | Weblog
行ってきました。初戦は僕の先手イビアナ対相手の後手四間に。



第1図でぼちぼち仕掛けようかと思い▲75歩~▲24歩~▲35歩と開戦。適当に仕掛けてるようにも見えますが昔こんな形があったようななかったような。感想戦では相手の人から「この仕掛けは無理筋でしょう」と一蹴されたが・・・。

以下第2図に。



▲76歩がなんとなく厳しそうなんじゃないかと思ってたが以下△同歩▲同金△77歩▲同飛△85桂▲同金△同馬と進行。どうもスッキリしない。今冷静に見ると確かに7筋だけ見ると急所っぽいがこの場合49の角がよく効いてて攻めになってないようだ。恥ずかしい。

そして第3図に。



いよいよ本格的に攻めが切れ筋になった上に自玉に火がつき始め、何をするべきか最も悩んだ局面。こうなってから考えるのでは遅いのだが・・・。この局面の前での△29飛▲59歩の交換は後手にとって損なように見えるが、この交換によって私が歩切れになったので一概に損とも言えないようだ。

実戦は1分ほどの熟考の末▲53金と打ち込んだ。今見てもひどい手だが他の手でははっきり速度負けするので(もっともこれでも△86歩▲63金△76桂などで速度負けしてるように見えるが)やむを得ず、というよりヤケクソ。しかし▲53金以下△86歩▲63金△同銀▲同竜△72金▲同竜△同玉▲53角成△62金▲63金と進行し難解に。後手が面倒を見すぎてかえってややこしくなった模様。穴熊の切れ筋模様の攻めを受けすぎて逆に食いつかれてしまうというのは時間の短い将棋でよく起こり得る現象な気がする。一手勝ちの局面で一手勝ちを読み切る力がいかに大事かを思い知らされる。

第4図は最終盤。



この▲77金打を相手は見落としていたようで、実戦では以下△74金▲76金△同玉▲77銀まで私の勝ちとなった。

感想戦では△74金ではなく△87歩成で際どいが後手の勝ち、ということになったが、局後古作さん他OBの方との検討によると△87歩成には▲84銀△85玉▲97桂△同と▲86金△同玉▲64馬以下簡単な詰みであることを一瞬で指摘された。情けない。

検討の中心になったのが、図で△88桂成▲同玉△76桂▲同金△同玉と進むとどうなるかということ。以下▲77銀△76玉に▲58桂(第5図)が妙にいい手なのではないか、ということになった。



この手が非常に受けにくく、△59飛成だと▲67桂が妙手で△同馬▲86銀△76玉▲77歩(ここで△同馬と取らせるしかない局面にするのが▲67桂の意味)となる。どうやら恐らく先手の勝ち、ということで検討を打ち切りかけた頃、古作さんが「この手だと?」





△68銀。一瞬手の意味がわからなかったが、77の地点に効いてくるので先の▲67桂が無効になり、また▲68同金だと△79銀以下詰んでしまう。以下どんなに調べても先手の勝ちは見つからず、結論は後手の勝ち、ということで終わった。

のだが、今こうして日記にアップする作業で気がついた。第4図の局面で検討していたが、実戦ではこの局面では37にこちらの桂があった。つまり第4図で後手の持ち駒に桂がないことになるのだ。


OBの皆さん、本当にすみませんでした。。。

しかしこの幻の検討図のおかげで△68銀という鬼手が見られたので私は結構嬉しかったりもする。やはり将棋は面白い。

藤井システム。

2006-07-23 07:41:54 | Weblog
先日行われた中村四段ー杉本七段戦。先手の中村四段の藤井システムに対し杉本七段が△24歩を突いて居飛車穴熊に囲う最新定跡に。第1図で中村四段が新手を披露するが・・・




第1図以下 ▲23歩成 (図は略)


正直、私はこの手を見たときの第一感は「悪手では?」だった。

本譜も23歩成以下数手進んだ時点で渡辺竜王が「居飛車不満なし」と言い、その後は後手はビッグ4まで組んだ上に大捌きに成功し快勝している。

第1図での定跡は▲56銀左だったような気がするがそれも王座戦の久保ー深浦戦のような展開になると振り飛車が不満なのだろうか。中村四段は何が誤算だったのだろうか?

話はやや変わるが1年ほど前に私がこの形の居飛車側を持って指したとき、振り飛車側が▲25歩と突っかけて以下▲24歩と取り込まずに駒組みを進められた記憶がある。





↑このような感じだった記憶がする。この後▲56銀左~▲25桂以下端と▲45歩の組み合わせで穴熊が滅ぼされた。この場合はこちらがさっさと△26歩~△27歩成と歩を捨てて△23歩と傷を消すのが本筋だったか。しかしそれも△27歩成を▲同金と取られ以下金をモリモリ上がってこられると自信がない気がする。

▲24歩と取り込まれない場合こちらからどう指せばよいか未だにわからないため、私は先手藤井システム相手に居飛車穴熊は組まない。そもそも穴熊は組むのも組まれるのも苦手なのだが・・・。


最近の私はこういう序盤の細かいところを気にするあまり中終盤がひ弱になってしまった気がする。序盤はもちろん大事だが中終盤が非力では何の意味もないので、次回は中盤について書いてみたいと思う。多分。

閑話休題。

2006-07-22 03:37:17 | Weblog
さあみんなでこれを見よう↓

http://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/


これからこれについてのレポート書くので更新はまた後程で。

森下システム対・・・?

2006-07-21 02:58:47 | Weblog
書き直しました。

今回はC級1組順位戦の真田七段ー小林裕六段戦を。先手の真田七段が森下システムに組み第1図に。ここでの小林六段の構想は・・・




第1図以下 △42銀左 ▲47銀 △43銀 (図は略)

なんと小林六段は雁木に組み替えた。見たことのない構想だがもしかしたら既に前例のある将棋だろうか?その後第2図へと進み、先手は雁木の弱点である端を攻めるが・・・




第2図以下 ▲25桂 △22金 ▲13桂成 △同金 ▲14歩 △24金 (第3図)




何とも言えないすごい陣形になった。しかし違和感は感じるがこう進むと確かに上部が手厚すぎて先手の角と銀がまるで働かない。

この後も先手は懸命に迫ったが後手にうまく余されて小林六段の勝ちになった。先手の敗因は私の棋力ではよくわからないが、第2図で先手の狙いである端攻めが決まらないのであれば題2図では既に後手有利なのだろうか。それにしても雁木に組み替える構想と端攻めへの対処の仕方、有利な局面からの勝ち方などが非常に参考になる一局だった。

たった今

2006-07-21 02:41:16 | Weblog
頑張って書いたものが消えて激萎えしました。。。くじけずこれからまた頑張りますが、消した事実を何となく書き残したかったので書いてみました。

石田流ついでに

2006-07-19 02:07:08 | Weblog
竜王戦本戦の鈴木-松尾戦を。先手の鈴木八段の早石田に対し松尾六段が銀冠で対応して第1図、以下の松尾六段の手順が私にとって非常に印象深い。



第1図以下 △92飛 ▲85桂 △82飛 ▲86歩 △84飛 (第2図)




最近何局か指されている手順のようであるが、恥ずかしながら私はこの手順を見たのは本局が初である。2手損の上に一歩損であるのに有力な手段のようで、画期的な指し回しと思ったがもしかしたら遥か昔からある順なのだろうか。

しかしこの後の手順も私にとって相当にインパクトが強かった。

第2図以下 ▲88角 △54歩 ▲77角 △55歩 ▲67銀 △53金 ▲59角 △54金 (第3図)



金を4段目まで盛り上げる構想は指されてみればなるほどと思うが、自力で編み出すのは私にはとてもできそうにない。この後は週刊将棋に書いてある通り松尾六段に絶妙の垂れ歩が出て居飛車の快勝となったが、松尾六段の92飛~82飛~84飛の手順と金を繰り出す構想、まさにプロの技と言うべき決め手の垂れ歩の3つの点で非常に参考になった一局だった。


話は変わるが私の経験上だと3手目▲75歩に対して△42玉と上がるとかなりの確率で▲66歩と止められるが、振り飛車側からすると▲78飛とは回りにくいのだろうか?以下△88角成▲同銀△45角の筋は正直居飛車を持って自信がないのだが・・・。

とりあえず完成?

2006-07-18 02:42:20 | Weblog
という事で自分の指した将棋やプロの将棋で気になる局面などを書いていけたら、と思います。

今回は自分の指した将棋を。先日行われたアマ名人戦多摩地区予選の決勝。相手は東京大学の小林知直君と。相手の早石田に棒金で対抗しようとしてまず第1図。



▲46歩では▲56歩もあるがそのへんの些細な違いに何の違和感も感じずに進行。棒金側としてよく見るのは53銀~42金の形だが、「なんとなく」33銀~31角の形で対抗して第2図に。



ここで指した△74歩が恐らく敗着。以下▲同歩△同金▲65歩で一方的に捌かれて終了した。

しかし第2図で△74歩と突けないようではここでは大作戦負けのようである。局後の感想戦によると、46歩型に対して本譜のような引き角を用いると、先手に▲56飛と逃げるスペースがあるのでよい作戦ではないそうである。

早石田への棒金は序盤がかなり大事なのに、相手の陣形の違いに無頓着なままなんとなくで駒組みを進めた時点で既に勝負はついていた。それにしてもアマ名予選の決勝であるにもかかわらずひどい将棋を指したものである。知識不足と将棋に対する間違った心構えを大いに反省した一局だった。