SONY DATデッキ DTC-2000ESの症例をご紹介させていただきます。
DTC-2000ES 症例① テープパスのずれ
DATデッキ修理 DTC-2000ES 症例 テープパスのずれ
テープパスがずれてノイズが発生しています。
動画は自己録音・再生した時のRF波形です。
テープパスの多少のずれでは自己録音・再生ではノイズが発生しない場合がありますが、ずれが大きいと自己録音・再生でもノイズが発生します。
メカデッキをすべて分解して、適切な処置を行って、再組み立てを行い厳密な調整を施すことで、お直しさせていただいています。
DTC-2000ESは全数処置が必要です。
修理・調整後は安心して録音・再生にお使いいただけるようになりますが、テープパスがずれた状態で録音されたテープは、正常に再生することができません。
DTC-2000ES 症例② 扉の開閉不良
DATデッキ修理 DTC-2000ES 症例 扉の開閉不良
OPENしても扉が固定せず、勝手に閉じてしまう症状です。
一見かんたんに直せそうに見える症状ですが、修理は調整が必要で大変です。
カセットコンパートメントをすべて分解して適切な処置と適切なグリスを適量塗布して開閉の調整を行うことでお直しさせていただいております。
開閉速度を調節するため機種によって使用するグリスを使い分けています。
DTC-2000ES 症例③ 左側の表示が乱れて操作不能
DATデッキ修理 DTC-2000ES 症例 左側の表示が乱れて操作不能
操作すると表示が乱れて操作不能になる症状です。 恒久的な対策はICの交換が必要ですが、部品の供給ができないため、当方では暫定処置をさせていただいております。 暫定処置のため、数年後に症状が再発します。 症状の再発の時期は環境に左右されます。
DTC-2000ES 症例④ 電源を入れるとレベルメーターが振り切れてノイズが発生
DATデッキ修理 DTC-2000ES 症例
電源を入れるとレベルメーターが振り切れてノイズが発生しています。
動画でご覧のとおり録音レベル調整用ボリュームは絞りきっています。
A/D変換回路の故障です。
DTC-2000ES 症例⑤ 録音モニター時にノイズが発生
DAT修理 DTC-2000ES
ヘッド(ヘッドドラム)の不良です。
DTC-2000ESのヘッド(ヘッドドラム)のかんたんなチェック方法についてご説明させていただきます。
①10kHzの正弦波(サインウェーブ)を入力してください。
②LPモード(長時間モード)で録音しながらモニター切り替えスイッチをSOURCEからTAPEに切り替えてノイズが発生しないか確認してください。
TAPE側に切り替えたときにSOURCEに含まれないノイズが混入していないかヘッドホンで確認してください。
DATデッキ修理 DTC-2000ES 修理・調整後
DATデッキ修理 DTC-2000ES 修理・調整後
DTC-2000ESの修理・調整後の動画です。
これが正常な状態です。
当方では、長年メーカーサービスでDATデッキの修理に携わった経験、知識、技術を惜しみなく投入して丁寧に修理させていただいております。
メーカーサービスの中でDATデッキを真に修理できる担当者は私を含めて、極僅かだったことを申し上げさせていただきます。
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貴殿のかけがえのない大切なテープを安全かつ安心して再生できるように、
これまで長年メーカーサービスでDATデッキの修理に携わり、蓄積した修理技術を惜しみなく全て投入して、これが私の最期の修理になっても悔いのないように、そして何よりも私を使ってくださったお客様にご満足いただけるように、DAT愛と想いを込めて、必ずレイテに突入する決意と覚悟で丁寧に仕上げさせていただきます。
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