※本稿は、2023年11月11日開催の文学フリマ東京37で販売される同人誌『お金が欲しい!』の宣伝を目的として書かれたものです。本稿に書かれている事象についてより詳しいことを知りたい方は、ぜひ文学フリマ東京37のブース番号す-14「創作メルティングポッド」へお越しください。
こんにちは、あとーすと申す者です。
今から2年前、27歳の時にノリと勢いで会社を辞めたのだが、そのきっかけとなった出来事がある。
わずか1時間で書いたアフィリエイト記事が、およそ1週間で400万円ほどの利益を生み出したのだ。
もちろん、長い人生の中で見れば400万円という金額はそれほど大きなものではない。年収400万円と聞けば「まあまあかな」という感じだし、貯金額400万円と聞けば「頑張っているね」という気持ちになるくらいだ。
しかし、1時間で書いた記事が400万円を稼ぎ出したとなればどうか? 時給400万円、分給6万6,666円、秒給1,111円である。なんだか凄そうな気がする。
というわけで、毒になるか薬になるか、あるいはそのどちらにもならないかもしれないが、人生の一標本として、アフィリエイトで400万稼いだ話の顛末を記してみる。
その日は突然に
アフィリエイトはタイミングが重要だ。同じ手法でずっと稼ぎ続けられるわけではない。僕も一度400万円を手にして以降は、それほど大きな額をアフィリエイトで稼げた経験があるわけではない。結局、真面目に働くのが安定した生活を送るのには一番良いのかもしれない。
しかし、逆に言うと、タイミングさえ逃さなければ誰にでも一夜にしてあぶく銭をつかむチャンスがあるというわけだ。
僕が400万円を稼いだのは、とある電子書籍サービスのアフィリエイトだった。詳しいサービス名は伏せるが、「あるキャンペーンで60億円の損失を出したサービス」と言えば分かる人がいるかもしれない。僕は、まさにその60億円の損失を出したサービスで400万円の売上を上げたのだ。
そのキャンペーンというのが、ざっくり言うと「新規登録してくれたら、100冊まで大幅に割引してあげちゃうぞ♪」というものだった。この割引幅があまりにも大きかったため、当該サービスに登録する人が殺到した。
僕も最初は「100冊で何を買おうかな〜〜〜♪ 3月のライオンとか全巻買っちゃおうかな〜〜〜♪♪♪」とうきうき考えていたのだが、ふと「これってアフィリエイトがあるんじゃ?」という考えが頭をよぎった。探してみた。あった。なるほど、どうやらアフィリエイトリンク経由で新規の会員登録がなされると、1人あたり1,000円ほどもらえるらしい。さらに、購入金額のうち10%程度もキックバックされるとのこと。え、ということは10人に登録してもらえれば1万円は固いってこと? 最高じゃん!
そう思って、何の気無しに以前から運営していたブログで記事を書いてみた。
そしたら、最終的に1週間で400万円の収益を生んでしまった。なんで。どうして。
検索エンジンばんざい
僕のTwitterのフォロワーには本好きの人が多いので、まあさすがに10人くらいは登録してくれるんじゃないか、という思惑があった。しかし、その考えは良い方向に大幅に裏切られた。
結局、Twitter経由でどれくらいの人が登録してくれたのかは分からない。分からないくらいには、Google検索で記事を読んでくれた人がたくさんいたからだ。
なぜかというと、「とあるキーワード」で検索1位を取ることができたからだ。検索エンジンで掲載順位を上げるためには通常それなりに長い時間がかかるものだが、局地的に検索されるトレンド性の高いキーワードだったせいか、運良く1位に表示されてしまった。そして、そのキーワードが「今すぐに電子書籍を買いたい! 買わせてください!」という人が検索する性質ものだったため、その記事はそこに存在するだけで次々に購買者を生んでいった。最終的には、1,400人くらいの人が本を買ってくれた。なんだかんだで400万円を超える収益が出た。
何をしたかと聞かれても、これが本当に何もしていないのである。ただ記事を書いただけ。では、一体どのような記事を書いたのか。それは企業秘密だから教えられない。教えられないけれど、同人誌『お金が欲しい!』にはどうやら当該記事のURLが掲載されておりますので、もし知りたいという方がいらっしゃいましたら、2023年2023年11月11日開催の文学フリマ東京37の、ブース番号す-14「創作メルティングポッド」へお越しいただけますと幸いです。お忙しいところ大変恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
ちなみに、どういう検索キーワードで1位を取ったかも書いてあります!
おわりに
生きていれば良いこともある。ブログを運営していればアフィリエイトで一発当てられることもある。アフィリエイト上級者の皆さまと比べれば、1発400万円を稼いだことなんて誇れることでも何でも無いけれど、やはり「時給400万円」と思えば今思い出しても自然と頬が緩んでしまう。
こういう裏技みたいな稼ぎ方がどうやらこの世にはまだまだ存在しているらしいので、虎視眈々とそういうものを今後も狙ってみたい。
さて、この話のもっと詳しい顛末は同人誌『お金が欲しい!』の「たった1時間の作業で400円稼げちゃいます♪」に書かれているのでぜひご参照いただきたいのだが、本書には他にも2編の散文が掲載されている。
1編は、立花実咲さんの「卵子凍結をやめて海外留学を選んだ31歳の話をしよう」だ。キーワードとなる金額は「40万円」。タイトルの通り、お金やその他もろもろの関係で「卵子凍結」or「海外留学」という選択を迫られた立花さんが、どのような経緯で後者を選んだのかについて書かれている。僕自身も30歳を目前として、「これからどう生きるべきか?」と悩んでいる折だったので、少し先を行く立花さんの事例はとても参考になった(もちろん、男の僕が参考にできる部分には限りがあるわけだが)。
もう1編は、小山内彩希さんの「夫婦間の公平感って、どうやったら生まれるんだ?」だ。キーワードとなる金額は「10億円」。年収などが必ずしも同じではない2人の男女の間には、お金に対する「不公平感」が募るものらしい(僕は結婚したことが無いので実感が無い)。その不公平感の解決について取材がなされており、大変参考になった(だからと言って結婚するかどうかは分からない)。
なんだか「参考になった」とのたまってばかりいるが、お金にまつわる他人の生々しい話を聞くことほど面白いものはない。できればもっとたくさん聞きたい。この本が盛り上がれば、みんなもっとお金の話をしてくれるようになるのではないかな〜〜〜? と目論んでおります。
皆さまにおかれましてはお忙しいところ大変恐縮ではございますが、知人友人一族郎党お誘い合わせのうえ、2023年11月11日開催の文学フリマ東京37、ブース番号す-14「創作メルティングポッド」へお越しいただけますと幸いです。道中、怪我のないようお気をつけくださいませ。
【文学フリマ東京37 概要】
🕙11/11(土) 12:00〜17:00開催
📍東京流通センター 第一・第二展示場
🚝東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分
✅入場無料✨