ファシズム(全体主義?)は,ムッソリーニによってミラノで発足したファシスト(=結束する者)に端を発し,ヒットラーやチェコスロバキアの チャウシェスクが冒頭で紹介される。
ヒットラーは,第一次大戦後クーデターに失敗・服役後,ミラノを訪れ国民を魅了させるムッソリーニのやり方を研究し,後に共産党員を投獄した。
当初ムッソリーニはヒットラーを道化師と称していこと,レーニンはスターリンを後継者として粗暴がゆえ不適格と見ていたとは面白い。その結果トロツキーが引き継いだが,スターリンはトロツキーの成功を讃える映画からそのシーンを抹消させたという。
当時ファシズムの可能性について,チャーチルは議会制民主主義は民意を反映せず限界を感じており賞賛していたことや社会主義者 バーナードショーもはじめは理解者だったとは興味深い。ただし,数年後ナチスとソ連は敵対するのだから真意は分からない。
その後,最愛の妻を亡くしたスターリンは近しい人に対して不信に陥り,次々に無実の者を侵略国のスパイ等の名目で粛清を行なっていった。
その後,独ソ不可侵条約締結後,ポーランド侵攻等の後ドイツはソ連に侵攻し4000万人もの犠牲者を出したという。
19世紀末に建造されたエッフェル塔が当時国内では無用の長物とされたこと,ヒットラー政権時に大パリ都市圏軍事総督に任命され8月9日にパリに着任し,パリ市死守または破壊するというヒトラーの命令を無視したコルティッツ,ベルリンの世界首都構想を受けた若き建築家で後に軍需相となったシュペーアの証言,戦後 パリで豪華な女性服を発表したデザイナークリスチャン ディオールがパリでは非難され米国で賞賛されたこと,ベルリンの壁崩壊後 東ドイツの少女メルケルの言葉,エンパイヤステートビルの建造と日本企業買取と若き不動産王トランプによる買い戻し等を示す映像が流された。
最後に生き残ったのはスターリンのみで,その後毛沢東等との連携が描かれている。
(注: 社会主義国とは,狭義にはマルクスレーニン主義を掲げる国家、広義には社会主義的諸政策を推進している国家である。)
それらは一般には知られていない事実ではあろうが,現在NHKも中国や韓国系資本の影響を受けていることを考慮すると,世界中どこでもみられる誰か知らぬ人の命を受けたプロパガンダとも考えられるため要注意である。
(20世紀前半に日米等で暗躍したコミンテルンとは,スターリンがボスだということになろう。)