魚沼国際雪合戦公式ブログ

第34回魚沼国際雪合戦大会
2024年2月11日(日)開催決定!!
今回もたくさんの挑戦お待ちしております☆

火の鳥現代編

2008-11-03 21:22:23 | Weblog
幻の火の鳥を求め、山頂に登った探検隊。はたして伝説の真偽のほどは!?

「いた!」
誰かの叫び声に呼応するように僕の傍らにいた隊員が叫んだ。
「ホントだ!あそこにいる!」

しかし、僕には何も見えない、美しい羽根や尾、凛々しい姿はどこにも見えないのだ。まさか信心深い者しか見えないということか!?僕は隊長としてその存在を信じながらも、心のどこかで存在を疑っていたのではないか!?たしかに僕はいくつかの仮説を建て、その中には存在自体を信じないような怪しい説も考えていた、しかし、それを言うならこの僕の傍らにいる隊員の方が半信半疑なピクニック気分でこの探検に参加しているではないか!もしや心の綺麗な人間にしか見えないということか!?ドラゴンボールの金斗雲的な感じなのか!?いや、そんなことはない、なぜなら隣の隊員より僕の方がどちらかというと心は綺麗だろう!コイツはさっきまで僕に対し汚い言葉を浴びせていたではないか!まさか、隊長の地位を狙っているのか!?隊長には僕ほど心の綺麗な人間にしか勤まらないだろう!こんな僕に火の鳥が見えないわけはないのだ!僕が見えないのであればコイツらが嘘をついているに違いない…

半ば人間不信に陥っていた僕に対し、隊員は続けた。
「あ、また出た。」

何!?またか!今度こそ見逃すか!
僕は隊員の指差す方向を見た。



そこには一匹のハチドリがブーンと。民衆のフラッシュに追われながら。




「…あれのこと?」
「おそらく。」


我が探検隊はおでんを食べてSHAZNAのごとく解散した。
火の鳥は我々の心の中にたしかに存在した。



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