このクラウンは平成18年式(2006)です。
車検書の初年度登録年月も平成18年5月です。
しかし11代目S170型{平成11年(1999)?平成15年(2003)}の期間製造販売されたので平成18年式(2006)は存在しません。
この車は平成15年(2003)に製造されトヨタからディラーに売られ9ヵ月有効の完成検査書が切れてしまった車なのです。
ディラーでは9ヶ月以内に販売してしまいたいのですが、どうしても売れ残りが出てしまうことがあります(ナンバーなしで販売することもありますが)。
完成検査書が切れると車検の再所得になるためナンバーを付け新古車として販売します。
こういった車はお買い得です。
車検期間をみると3年間(平成18年5月?平成21年5月10日)になっています。完成検査書が切れてしまった車両は何年経過しても初めて受ける車検で3年間の車検付が付き、車検を受けた日が初年度登録年月日として記されます。
通常で販売された場合、初回3年間の車検付きでその後2年ごとになります。
この車は3年間ナンバーなしで使用され(おそらく広い構内でVIP専用だったのでは)売りに出された車です。
この車を買った人は新車でもない3年落ちの中古車を買ったのに3年間車検がついていて不思議だったでしょう。
この手の車は登録に苦労します。車両保険に入る場合、本来であれば平成15年式で算出しますが車検書に平成18年と書かれているので保険金がびっくりするほど高額になります。
経緯など説明しても無駄、保険会社は車検書だけで(いつ製造されたかは考えない)で判断します。しかし全損事故を起こした場合、合法的に高額の保険金を受け取ることができるように思います。保険会社は大損するでしょうが? ありがとう でもあります。
平成15年式で引き受けてくれる保険会社もあります、経験が違うのでしょう。
新古車は星の数ですが完成検査書切れの車はめったに市場に出ません。しかし存在します。車に詳しい人であれば、お買い得でしょう。
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