Triple Field blog

祭谷の個人的日記。コンセプトは脳天気であります。

はやくDVDほしい

2013年11月30日 | 演劇・映画
劇団あとの祭りさんの第32回公演、「鬼の妻」観てきました!今回も笑いあり涙あり、恋に裏切りに追いかけっこと内容特盛で駆け抜けるような舞台でした。

公式ブログの通り、身長26mの鬼と恋に落ちて結婚して、そのまま家庭を営んじゃった女性の物語です。舞台の中の時間がわりと長くて、娘が生まれて成長して結婚して、父親&娘夫婦で三世代同居してたり。母と娘のダブルヒロイン。

母世代と娘世代で、ロマンチックなシーンが二回あってすごいお得感があったなー。きっとこれから先、じゃがりこ見るたびに思い出すんですよ、もう別れたはずの恋人が来てくれたあのシーン。彼がじゃがりこを鼻に刺してたせいで大切な言葉が聞こえなくて、もう一度言ってと涙声でヒロイン②が走っていったあのシーンですよ。言葉にすると奇妙なのに、舞台の上ではすごく素敵に見えて、劇って不思議。

今回、設定が破天荒なのに、庶民のリアルな生活感を失わない描写(演出っていうのかな?)にとても惹かれた。もちろん、鬼という特異な存在故にいろんな組織から追われたり、鬼の血を引く娘が特殊能力を発揮するド派手な見せ場もありましたよ、ええ、すごい迫力で。きっと、以前の自分ならそういうシーンにすっかり目を奪われてただろうなと。特別な運命を持った特別なヒロインの活躍に、試練込みで憧れたり。

このあたり、自分のものの見方が変わったのか、それとも作品の意図した通りの受け取り方なのかよくわからないんですが…今回、現実には起こり得ないムチャな状況下で、身の丈通りの衣食住と悩みを保っている登場人物たちの身近さが非常に印象深かった。実感があるっていうか、いるいるこういう人、わかるわその気持ち、っていう既視感。こういうのを親近感って言うのかなあ。好きだなあ。

きっと私は早苗さんのことを忘れない。「普通、女はね、そういう生き方は選択しないの」と言い放った憎まれ役。けど、あなたのような人生を選ぶ女もなかなかいないと思うんだ、チュニジアで20年以上もハエの研究を続けるなんて。あなたはヒロイン①に夫と別れろと迫ったけど、あなたは仕事と別れようとは思わなかったのですか。がんばれ早苗さん、もう十分がんばった早苗さん、あなたが自分の人生の価値に気づく日が早く来ますように。

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2013/12/2追記
これまで、カテゴリーが「日記」一択だった当ブログですが、今回「演劇・映画」カテゴリーを新設しました。過去記事も演劇や映画について語ったものはカテゴリー変更してありますので、需要のある方はご利用ください。…そんな人いるんかいな。



はろー(真顔)

2013年11月15日 | 日記
マイ教授が、医局員の語学力向上のために英会話の先生をポケットマネーで招聘してくださった。ありがとう、ありがとうボス。

医局員といってもベテランから若手まで幅広くて、語学力もピンキリです。
学会のたびに海外の研究者と舌戦を繰り広げる教授クラス、留学経験があって英語で難しい話ができる講師クラス、英語の論文は読めるけど話す機会はない助教クラス、そして、英語を前にすると辞書やWeb翻訳にしがみつかないとそのまま眠りの底に沈んでしまう祭谷です。泥船です。

というわけで行ってきました、初めての英会話教室。そしてわかったことがある。確かに英語は下手だ、しかし、私、たぶん、日本語でも会話下手だ。受け答えの発想が貧しい。キャッチボールが浮かばない。

英会話の先生の表情が豊かなことにも驚いた。もちろん言語が未発達な相手との会話のために非言語領域でのコミュニケーション手段を重視しているのであろう、ということはすぐわかった。そして自分はその辺も下手だということもよくわかった。とりあえず笑顔さえあれば、どこに島流しにあおうと敵意がないことくらいは示せるというものなのに、もはやそこからダメだ!

というわけで、英会話教室は英語と、会話と、表情まで訓練できる素晴らしいところです。がんばろ。