Sirensphere -COLUMN-

Sirensphereによるblog。

また見つけてしまいました

2008-05-14 00:42:03 | 天然家族
どうも、ご無沙汰してます、Mioです。いかがおすごしでしょうか?
わたくし、趣味といいますか、無意識の習慣がありまして、それは他人の空似をついつい発見してしまう、ということなのです。ただ顔がそっくり、という場合もありますが、骨格や話し方・声など、似ているポイントはそれぞれいろいろあるんですけどね。年を重ねるにつれ、身近な人から有名人まで、その発見頻度がどんどんと増えつつあります。で、いつも見つけるなり誰かに早く教えたいっっ、という衝動に襲われ居てもたってもいられなくなるので、どうかこの場で皆様と共有したいなと思います。ただ万が一ピンと来なかった場合はあしからず。
今回見つけてしまったのは、「稲垣吾郎と内野聖陽」です。このお二方、意外に同じ系統です。どうですかね。現在、1997年のドラマ「ラブジェネレーション」の再放送を夕方にやってまして、それに出ているかなり若い内野聖陽を見て。結構いいところ付いてると思うんですけどね。
また、報告します。

髪は関係無い

2008-05-06 22:04:07 | ワクワク諸島
 ハサンです。GWも終わりですね。例によって間が開いてしまいましたが、またしても映画の話です。

 先週、みなみ会館で、「聖なる映画作家」とすら称されるカール・ドライヤーの特集上映がありました。日本での上映権が切れるということで、「日本最終上映」と銘打って5本が取り上げられてましたので、折角だし全部まとめて観てきました。さすがに疲れましたが、充実してましたね。

 『吸血鬼』
 無声映画です。タイトルどおり、吸血鬼の話です。はっきり言ってストーリーは無いに等しいですが(笑)、映像がとにかく奇妙でしたね。輪郭と遠近感が曖昧で、非常に現実感に乏しいです。悪夢ってこんなんだよなあ。「怪奇映画の古典」という言葉がありますが、この作品は「怪」より「奇」な映画でしたね。狂ったバスター・キートンって感じ。とはいえ、単なる不思議作品ではなく、要所はしっかりしています。特に女優の演技は印象に残りました。

 『裁かるるジャンヌ』
 無声のみならず、全くの無音。ジャンヌ・ダルクの異端審問から火刑に処されるまでを、実際の裁判記録に綿密に当たって描き出した、映画史の金字塔と讃えられる傑作です。90分以上に及ぶ作品の実に半分はジャンヌの顔のクローズアップなんですが、飽きるどころかぐいぐい惹き付けられます。人間の恐ろしさ、そして逆説的にその生の素晴らしさをも表現していると思います。ゴダールの『男と女のいる舗道』で、これを観て涙するシーンがありますな。

 『怒りの日』
 トーキー。公然と魔女狩りが行われていたノルウェーの小村での、ある女性とその周りの人々の運命を描いています。冒頭のグレゴリオ聖歌「怒りの日」から圧巻のラストまで、恐ろしい緊張感で片時も目が離せません。第三帝国支配下の母国デンマークで撮られたこの作品ですが、個人の自我とファナティックな共同体との凄絶な対立は、決してただの昔話ではなく、むしろ現代に生きる我々に強く警鐘を鳴らすものです。

 『ゲアトルーズ』
 遺作。舞台劇といっても通用しそうな、じっくり味わい深い人間ドラマです。恵まれた(と思われている)女性が自我に目覚め、困難ながらも自己に忠実に生きていこうとする道を選ぶ様は、『人形の家』を思い起こさせます。ただし、ノラは隷属的な愛を捨て家を出るのに対し、ゲアトルーズはむしろ愛に飢えそれを求めて家を出るのです。愛に生涯を捧げたゲアトルーズ、静かで透明な自信に満ちたラストシーンが美しいです。

 『奇跡』
 変な言い方ですが、ドライヤー作品の中では「最も映画らしい」と言えるかもしれません。彼には、「信仰とは」「愛とは」という、ともすれば陳腐に陥りがちな難しいテーマに挑んだもの(そして見事に結実させているもの)が多いのですが、中でもこの作品は、解り易くドラマに富んだストーリー性という意味では白眉です。何なら同じ脚本を用いて「全米が泣いた感動巨編」を撮ることも可能でしょうが(笑)、ドライヤーの抑制的な演出がそうはさせませんな。

 ところで、前回まで「映画四昧」と題しておきながら2本しかものに出来てないですが、誠に遺憾ながら今日は続きを書く気力と時間が尽きてしまいました。かといって「また今度」とするといつになるかわからない(偏に僕のだらしなさ故)ので、一応タイトルだけは挙げておきます。
 『ジプシー・キャラバン』
 『フローズン・タイム』
ついでに、その後観に行った作品も。
 『長江哀歌』
 『パンズ・ラビリンス』
いつか感想を書きたいと思います。ああ、FUJIもこんなこと言ってたなあ…。

 人生って儘ならないですね。時々物凄い焦燥感に襲われます。いや、バンドがなかなか思うようにいかないせいも大きいですが。青野春秋『俺はまだ本気出してないだけ』がやけに沁みます。
 まあそれでも楽しくやってます。バンドも必ず軌道に乗せますよ。では。