Sirensphere -COLUMN-

Sirensphereによるblog。

これで、おしまい

2009-12-31 17:17:23 | ワクワク諸島
 ハサンです。これが、Sirensphere~COLUMNの最後の記事になります。多分。
 しかし皆さん、御安心ください(心配してないにしても)。今年始動した新バンド『融解建築』のHPが、暫定ですが設置されました。コンテンツはまだありませんが。
 というわけで、キリが良いので2009年内でSirensphereブログは終了(まあとっくに廃墟と化してましたが)、2010年からは融解建築ブログをお届けします。するはずです。

融解建築サイトはこちら
http://yuukaikenchiku.web.fc2.com

 心機一転、こちらは毎日更新!はまあ無理でしょう、週一程度を目処にやっていきます。やっていくはずです。宜しくお付き合いを。
 なお、このブログは閉鎖はせず、アーカイブとして一応暫くの間は残しておくつもりです。

 さて、あとは融解建築サイトで、と言いたいところですが、折角なのでこちらにも書いておきます。

 融解建築、満を持しての初ライブが決まりました!

2010年1月6日(水)
19:00開場 19:30開演
@Silver Wings
(東大路通新橋上ル西側 梅本町270 プレステージ祇園1F)
一般1500円 学生1000円(+2オーダー)
with /
ジョン松平とニューアマゾン / 三匹の子豚

 融解建築は、フルート、ギター、キーボード、ベース、ドラムによるインストです。フルート以外はSirensphereの残党ですが、Sirensphereとは全く違う音楽。プログレとポストロックを足して2で割って現代音楽やトランスやフュージョンのエッセンスを振り掛けたような音楽を目指してるつもりですが、プログレ成分過多かもしれません。
 このイベントは対バンも面白く、三匹の子豚は高校生・中学生・小学生の馬鹿テク3兄弟、ジョン松平とニューアマゾンは熱燗ファンクだそうです。
 チケットの御用意は、僕またはメンバーまでお申し付けください。
 因みに会場のSilver Wingsは、祇園のライブハウス。知恩院の門前の天下一品の向かいです。新しくて綺麗な所です。

それでは、良いお年を。来年は融解建築を宜CHIC。

ライブ告知×2

2009-09-10 00:12:49 | ワクワク諸島
 ハサンです。何ともお久しぶり。たまに思いもよらぬところで「ブログ見てるけど全然更新しないね」と言われ、その度に恥じ入る次第です。

 さて、だんだんと秋らしくなって来た折、秋らしい二つのライブの御案内です。キーワードは日本酒。

①『能への誘い 即興演奏の遊』
 9/13(日)
 14時半開場
 15時 開演
 @サケデリック・スペース 酒游舘(滋賀県近江八幡市仲屋町中21)
 前売2000円 当日2300円
  《出演》
 ・吉田篤史(観世流能楽師)
 ・赤野芝人とRagout
 ・7hz tribe archestra

 僕はRagoutの一員として出演します。このRagoutとは、まあアヴァ労(アヴァンギャルド労働組合)版インターナショナルって感じでしょうか。何のこっちゃ。
 吉田さんは、話・実演・体験形式の能楽ワークショップ。7hz tribe archestraは、地元滋賀のカオティックサイケジャムバンドだそうです。
 また、会場の酒游舘は、創業400年近い老舗の酒蔵でありながら、知る人ぞ知る有名ライブハウスでもあります。当日は、蔵元自慢の地酒の他、様々な出店も楽しめる愉快なイベントになるとか。
 ちょっと遠く感じる近江八幡ですが、酒游舘の近くは日牟禮八幡宮や八幡堀など伝統的な景観が保存されたとても風情のある所です。初秋の日曜、散策を兼ねて是非お越しください。

②『秋上がりの夜』
 9/22(火祝)
 16時半開場
 17時 開演
 @金戒光明寺 永運院(京都市左京区黒谷町121)
 当日1500円(酒肴含む)
  《出演》
 ・calembour
 ・Charlie Jones
 ・Cuevox
 ・大平聖
 ・鍵本優

 僕はcalembourで出ます。というか主催するのです。このバンドは、ドビュッシーやプーランクなどフランス近代のクラシック音楽を、バンド編成にアレンジして演奏します。
 他には、アメリカ帰りの辣腕ベーシストCharlie Jones氏、センチメンタル・エレクトロニカ職人Cuevox氏、孤高のアンビエント求道者鍵本優氏、内省的音響野郎大平聖氏ら、素晴らしいミュージシャン達が並んでおります。
 また、『秋上がりの夜』というイベント名に相応しく、伏見の老舗酒蔵である招徳(calembourのバイオリンの女性がそこの杜氏なのです)の秋上がり(ひやおろし)がたらふく飲める、恐ろしくお得なイベントです。
 会場の永運院は、金戒光明寺の塔頭の一つである非常にゆかしいお寺です。秋の夕暮れ、見事な庭園を眺めながら音楽と日本酒にじっくり浸る、これはこたえられませんよ。

 ①②とも、チケットの御用命は僕までどうぞ。

 もう少しまめに更新しなきゃならないですね…。
 そうそう、Sirensphereは解散しましたが、その後にやっているバンドの名前が遂に(笑)決まりました。「融解建築」です。今は曲をじっくり作り溜めております。また小出しに情報をお知らせします。

 では。また。

『アメリカン』フットボール

2009-06-26 03:35:02 | ワクワク諸島
 ハサンです。アメフトの話ではないです。

 テニスを観ようとテレビを付けたはずが、たまたまチャンネルを回した(この表現、ツマミ式のテレビが廃れてもしっかり根付いてますね)ところ、サッカーに釘付けになってしまいました。
 いやあ、アメリカ、スペインに勝っちゃうのかあ。一昔前の「サッカー不毛の地」は何処へやら、もうすっかりしっかり世界の強豪国ですね。
 何よりアメリカの戦いぶりが良かった。試合は終始スペインがコントロールしていたように思えましたが、とにかくアメリカはがむしゃらにボールに食らいついていって、何度も何度も襲ってきたあわやという局面を、最後まで集中力を保って防ぎきりましたね。やれテクニックだのやれシステムだの、そういうのも結構ですし、実際必要なことでもあるんでしょうが、結局勝負を分けるのはこういう執念なのかもしれません。何事によらず。
 決勝も面白い試合をしてほしいなあ。これで万一南アフリカもブラジルに番狂わせを演じたら、それこそ「アメフトの国」vs「ラグビーの国」ですか。それはそれでゴツゴツして楽しそう。実際アメリカのフィジカルの強さは素晴らしかったですし。まあブラジルに王国の貫禄を見せてほしくもありますが。
 日本ももっと地に足付けた泥臭いサッカーを目指したほうが良いんじゃないですかね。まあ僕が言う筋合いではないけど。
 NFLが待ち遠しい(大して関係無い)。

 寝よ。ではまた。

与作

2009-06-09 20:06:55 | ワクワク諸島
 ハサンです。いやはやお久しぶり。新バンドは少しずつ動き出していますよ。

 さて、世間には、『言いたいことはよく解るが、それは無いだろう(笑)』という類の、罪の無い間違い、または言葉足らずが、割と溢れているものです。
 僕が非常に気に入っているのは、今年の正月に大津市内の国道1号線沿いのガソリンスタンドで見かけた従業員募集の看板です。曰く「危険物所持者歓迎」。いや、解るけど(笑)
 もう半年前の話(ひょっとすると今でもあるかもしれませんが)を何故今更持ち出すかというと、僕の家の近所にもなかなか味わい深い代物があり、しばしば思い出す仕掛けになっているんですね。そちらは、「駐車禁止」と書こうとしたんですが、よく見ると『禁』の『林』の下も『止』に。まあウチの辺りは路駐天国(または地獄)ですから、困り果てていることはよく伝わります。
 駐車禁止といえば、前にフクシマと奈良に行ったとき、「月極駐車場:駐車禁止」というのもあり、大いに笑ったものでした。
 そういや、『人類はいません』という日高敏隆先生の名エッセイもありますね。これは別に間違いの話ではなく(言葉足らずではある)、知らない人が聞いたら奇異に思う、という話ですが。詳しい内容は実際にお読みください。この話自体は数頁ですが、色々面白い本です。

 ではまた。忘れた頃に。

助六

2009-04-25 20:04:06 | ワクワク諸島
 ハサンです。

 先日友人に尋ねられて、改めて書こうと思ったのですが、Sirensphereは解散しました。以前の記事の文面から皆さんお分かりでしょうが、はっきり解散とは書いてなかったですね。重ね重ね今までありがとうございました。
 で、実は、残ったメンバーを中心とした新しいバンドの構想があります。まだ詳しいことは言えないのですが、Sirensphereとは全く違うものになるはず。お楽しみに。

 ところで本題です(と言う割にたいした話じゃない)。助六寿司ってありますよね。あれ、何で助六っていうか御存じですか?
 だいぶ以前、友人達と飲んでいるときにその話題になり調べたのですが、ちょっと感動してしまったのです。何でも、歌舞伎の演目に助六というのがあり、それから来てるらしいんですね。これは、江戸中期に京都の男達(おとこだて:まあヤクザです)万屋助六が島原の遊女と心中した、という実話を元にした話で、浄瑠璃や歌舞伎で脚色・上演され大当りしたそうです。
 でも、寿司と何の関係が?それは、相手の遊女の名前が揚巻(あげまき)だから!稲荷寿司と巻き寿司で「(油)揚げ(海苔)巻き」!
 こういう粋な言葉が残っているのは、生活を豊かにしてくれますね。

 ではまた。

愛護昂じてアホになる

2009-04-12 20:26:25 | ワクワク諸島
 ハサンです。そろそろ京都では桜も終わりですね。

 さて、珍ニュースを聞いたのです。
 かの PET SHOP BOYS が、動物愛護団体 People For The Ethical Treatment Of Animals に、Rescue Shelter Boys に改名するよう求められたそうで。曰く「改名によって、ペットショップの動物が劣悪な環境で飼われている状況を、広く認識させることが出来る」。勿論バンドは改名しません(が、考える価値の有る問題だとして、自身のサイトに動物愛護団体へのリンクを張ったみたいです。大人やなあ)。
 冗談にしか聞こえないんですがね。一昔前に『政治的に正しい~』シリーズが流行りましたが、あれを思い出しました。

 僕も動物は好きですし、動物虐待には心を痛めもしますが、ここまでいくともうファシズムですよ。徳川綱吉公(悪評が目立ちますが、実は仁政を領いた名君でもあったらしい)が聞いたら何と言うでしょうか。
 大体、この手の活動家(環境保護なんかにもいますな)は自分が正義だと頭から信じ込んでいて、その物差しで他者を排他的に分類する嫌いがあります。その二元論以外に価値・倫理規準があるなんて考えもしない。別に動物愛護や環境保護自体が悪いわけではないけど、教条を盲目的に押し付けるだけなら、植民地政策と何ら変わりは無いですよ。こういう手合いが欧米に特に多いのは、さすがってとこですかね。

 ま、ともかく今日も地球は回ってますな。

ありがとうございました

2009-04-01 13:33:50 | ワクワク諸島
 ハサンです。

 まずは、本来ならばコメントとして申し述べるべきことでしょうが、全ての方々への思いを勝手に込めて、ここに書かせて頂きます。客1さん、コメントありがとうございました。そう言って頂けると救われる思いです。
 表現するということは難しいことだと、日々痛感しています。我々はその手段に音楽を選びましたが、作り手がやりたいことと受け手が望むこと、オリジナリティとポピュラリティ、作りの凝り具合と聴きやすさ、などの間でバランスを如何にとるかという葛藤は常にありましたし、表現ということを続ける限りは永遠に逃れられない問題なのでしょう。
 このような事情でSirensphereとしての活動に幕を引くのは心残りではありますが、我々はこれからもそれぞれの音楽に向かい、葛藤を続けるつもりです。客1さんはじめ今までSirensphereを応援してくださった方々に、また何処かでその葛藤の成果を問えることを切に願っています。
 皆さん、今までありがとうございました。そして出来れば、これからも宜しくお願いします。

 なお、このblogは暫くは残しておくつもりです。頻繁な更新は無いでしょうが(まあ今までもそうでしたが)、少なくとも新しいHP等を用意するまでは、たま~に、雑文や、それに交えた活動の告知なども出来たら良いなと思ってます。

 『めぞん一刻』で(いきなりですが)、五代君に惚れた女生徒・八神さんが、自身の手紙の「long good-bye」というフレーズを「so long! good-bye」に書き加える、というシーンがありますが、何だかそんな心境です。
 では、とりあえず。So long!

Sirensphereと美人

2009-03-04 22:20:45 | ワクワク諸島
 ハサンです。『Sirensphereと美人』というタイトル、ただ単に今回のトピックス(告知です)を並べただけなのですが、思いの外「むむ?」という感じになって喜ばしいです。


 まずはSirensphere。
 先代ドラマーのフクシマ脱退から一年余り、後任探しのため活動休止を余儀なくされていたSirensphereですが、いよいよ満を持して復活です!
 もう本当にすぐなのですが、

  3/7(土) 8(日)
  京都大学吉田寮旧食堂 (東山近衛北東角)

にて行われる、吉田音楽製作所(吉音)のイベントに出演させて頂きます。
 Sirensphereの出番は、

  7(土)19時過ぎ

の予定です。
 なお、全体の開演は各日とも14時です。
 チケットは一日券のみ、前売400円、当日500円です。僕またはメンバー、あるいはこのサイト左のメニューからバンドのアドレスに御連絡頂けたら、何と100円もお得な前売券を取置致します。安い! 当日の連絡でも結構ですよ。
 Sirensphere以外にも、夜間学校やルーテンなど独創的で質の高いバンドもたくさん出ます。また、ドリンクやフードなども、充実した品々が格安で販売されるようですので、ライブを楽しむのは勿論、ちょっと一杯やるにも良いと思いますよ。


 次は美人。
 僕が音楽を担当するお芝居です。

  ユニット美人 http://www.eisei.info/unitB/
 『紫式部の言うとおりッ!』
  3月13日(金)19:00
   14日(土)15:00/19:00
   15日(日)13:00/17:00
 会場:真宗仏光寺派 大善院(京都市下京区新開町397-9)
 前売:一般2000円(学生1500円) 当日:一般2500円(学生2000円)

 三十路手前OL(彼氏いない歴3年)の前に、千年前のインテリ・紫式部が現れた、という感じの、くだらなくも面白いお芝居です。
 会場の大善院は、お分かりのとおりお寺です。仏光寺のそばにある塔頭の一つです。
 チケットの御用命は僕までお気軽にどうぞ。勿論、こちらもバンドのアドレスでもかまいません。あるいは劇団サイトやe+等でもお求めになれます。日時指定であり、回によっては完売も有り得ますので、観に行こうかな、という方は早めが吉ですよ。


 という感じです。皆様宜しく。

 次はもっと早く更新します。ミオさんやタンバくんにも書いてほしいなあ。書いてほしいよね?
では。

タイガー次郎

2009-02-07 18:06:46 | ワクワク諸島
 ハサンです。ちょっと間隔が空いてしまいましたね。いかん遺憾。

 またしても映画『男はつらいよ』(言わずと知れた寅さんシリーズの記念すべき第一作目)を観てしまいました。僕はこれが好き過ぎる…。
 内容については皆さんよく御存じでしょうし、御存じじゃない方は可及的速やかに観るべきだと思うので、くどくど述べるのは止めます。とにかく素晴らしい!
 ギネスブックに載っているくらい長期に渡って制作されたシリーズですが、このファーストはやっぱり特別ですね。勿論それ以降の作品も(後半になるにつれ失速していくのは否めないとはいえ)充分面白いのですが、原点にして最高峰なのは誰しもが一致するはずです。逆に言うと、この作品が完璧だったからこそ、毎年続編が作られ、毎年ヒットしていたわけですから。
 例えば、イギリスを代表するコメディは間違い無くモンティ・パイソン(特に『フライング・サーカス』)であり、アメリカを代表するコメディは『奥さまは魔女』だと思いますが、『男はつらいよ』は日本を代表するコメディであると言えるでしょう。単に質の高さや人気・知名度だけではなく、その国の気質や文化をよく表しているという側面も重要ですよ。上記の3作品がいずれも1960年代後半~70年代前半の制作なのは、非常に興味深いことです(寅さんの場合は90年代まで続きますが、やはりピークはその時代かと)。大戦が終わって20年余り、国民の生活にもゆとりが戻ったものの、グローバリゼーションの波はまだ世界を覆うには至っていない、そんな幸せな時代の最後の記憶なのかもしれません。
 余談ですが、「とらや」という老舗の和菓子屋があるじゃないですか。あの本店は赤坂にあるのですが(創業は京都で明治維新の際に天皇と一緒に東京に来たそうな)、この映画のおかげで最近までずっと柴又にあると勘違いしてました(笑)

 ところで、旬を逃したので長々とは書きませんが、今年もスーパーボウル面白かったですね。締まった試合とは言い難い(反則が多かった!)ですが、最後まで勝負の行方がわかりませんでしたし、ビッグプレーあり珍プレーあり、観てて愉しい好ゲームでした。今季はパッツ・ファンの僕としては残念な感じでしたが、来期はブレイディが
復帰して、再びパーフェクト・シーズンの夢に挑んでくれることでしょう。頑張れペイトリオッツ!

 では、また。

バーン

2009-01-24 01:00:47 | ワクワク諸島
 ハサンです。うはははははは。

 今日難波Hatchでデヴィッド・バーンのライブを観てきたんですが、いやはや素晴らしいの何の!完璧なパフォーマンスでした。
 ステージ上のメンバーは11人。御大バーンがボーカルとギター、ドラム、パーカッション(時々アコギも弾く)、ベース、キーボード、コーラス×3(♀×2・♂×1)、ダンス×3(♀×2・♂×1)でした。で、ざっくり言うとかなりキメキメのライブだったんですが、それが尋常じゃないんですよ!
 まず楽曲/演奏のクオリティが高いのは勿論。そもそも曲が好きで観に行ってるわけですから。
 ただ、それだけには全く留まらず、どの曲もかっちり振りが決まっていて、いや振りが決まっているというと語弊(スカコアとかでよくある「皆で動きを合わせました」的な振りを連想したら駄目です)があるのですが、そんなんではなくかなり腕のあるコリオグラファーが綿密につけたであろう振付が、全曲に施されているのです。それもダンサーのみならず、コーラス隊や、バーン御大にも!
 こう書くと、隅々までデザインされつくしたパフォーマンスのように思われるでしょうが(実際その通りでもあるのですが)、キチキチした堅苦しさは全く無く、全員がのびのび演っている(ように見える)のです。いやほんまに、演奏・振付・照明・衣装(全員白ずくめ!)など全てが同じ方向にシンクロしてて、冷静に考えると「かなりリハーサルを重ねたんだろうなあ」としか思えないのですが、いざ目の前で観るとあたかも「いやあアドリブなんだけど楽しすぎて思わず揃っちゃったよ」みたいに感じてしまうのです。
 加えて言えば、先程「楽曲/演奏のクオリティが高いのは勿論」と書きましたが、実際『勿論』の質を表現出来るのは凄いことですよ。しかも、過去の曲も最新の曲も(最新作からMy Life in the Bush of Ghostsまで、勿論トーキング・ヘッズの曲も)、音源とはアレンジも雰囲気もかなり変えてあって、それがまたライブで映えるのです。様々な発見がありました。
 まあ残念だったのは、客が少ないこと…。前売チケットには「オールスタンディング」と書いてあったのですが、会場に入ってみたらフロア一面が椅子で埋め尽くされていて(大体横浜公演なんてキャンセルになってます)。ああよっぽどチケットが売れなかったんだろうなあとは思いつつも、こんなにも素晴らしいものは可能な限り大勢が目の当りにして然るべきだという義憤(?)に駆られて辛かったです。
 ただ、その場にいた客は大いに盛り上がってましたよ!客層は、若かりし頃にリアルタイムでトーキング・ヘッズのファンだったであろう40~50代のオジサマ・オバサマが殆どでしたが、皆熱い熱い!どアタマの御大登場と同時に一斉に立ち上がって、最後まで踊りっぱなしですよ。バンドにもその空気は十分伝わったようで、アンコール3回という熱演でした。
 さて、来週火曜&水曜は東京公演です。時間の都合がつく方、是が非でも行ったほうが良いですよ!!