11月26日(月)
キトからガラパゴス諸島へ。
空路2時間15分、バルトラ島へ。空港から桟橋へバスで移動、3泊4日の島巡りの船レジェンド号へ乗船。
船籍:エクアドル 総トン数:2746G/T 全長:91.5m 全幅:14.3m 最大速度:19ノット乗客数:110名で今回私達のツアー90名のみであった。
ガラパゴス諸島はエクアドルの西900kmの太平洋上に浮かぶ19からなる火山諸島で、今も火山活動が続いている。ガラパゴスは「ゾウガメ」という意味。
1535年スペイン人の司教により発見され1835年チャールズ・ダーウィン上陸。
10数種類いる鳥類「フィンチ」のくちばしの大きさや形が種ごとに違う事から進化論の着想を得たとされる。
1859年「種の起源」出版。1978年世界自然遺産登録第一号、1990年頃より急速な観光地化、人口増加、環境汚染等で2007年危機遺産に登録される。
船内オリエンテーション後、最初の島チャイニーズハットに上陸。
このクルーズ客船では殆どの島に上陸できないので15名位乗れるバンガというゴムボートに乗っていく。上陸方法は2つあり桟橋がある所はドライランディング(足が濡れない)、ない所はウェットランディング。ガラパゴスアシカ、ガラパゴスペンギン(世界で2番目に小さい)、グンカン鳥等見る。アシカは人が近寄っても全然動じない。
夜、ウエルカム.カクテル.パーテイ。
部屋は2人部屋でエンジンルームの近くで相当うるさかったが、疲れていたのか船に慣れたのかぐっすり眠れる。
アシカの子供 アメリカグンカン鳥
11月27日(火)
午前サンタクルス島にドライ・ランディング人口1.5万で緑の多い島。
バスで国立公園に移動しダーウィン研究所の職員の説明を聞く、その後外来種に押されている在来種の「スカレシア」(猫のつめという)、成長がとても早い厳密に言うと草の植林。
外来種は1本1本、薬剤を注入し枯らしているという、大変な作業だ。
テレビ東京が植林の様子を取材に来ていた。動物はガラパゴスゾウカメ(リクガメ)を沢山見る。
ピンタ島最後のオスガメ「ロンサムジョージ」は研究所の中で大切に飼育されていて一般の人は見られない。
午後はフロレアナ島に上陸。大きな湖にたった6羽のフラミンゴ、寂しそうに見えた近づいても動じず。波打ち際では沢山のウミガメ、エイを見る。ウミガメは産卵のため夜になるのを待っているのだ。
又この島には無人の郵便局があって木製のポストがあり郵便局を通りかかった旅行者が、自分の国あての手紙を探し、帰国後切手を貼って出すという何とロマンチックな・・・日本宛ての物はなかった。
“生物の進化をつぶさに見ておりぬダーウィンのガラパゴス諸島”
11月28日(水)
午前エスパニョーラ島上陸、ドライ.ランディング。
ウミイグアナ、ヨウガントカゲ、ネッタイチョウ、カツオドリ、マネシツグミ、アシカ等観察。
午後はサンクリストバル島にドライ.ランディング。
ウミイグアナ、ダーウィンフィンチ等観察。フィンチはスズメ目アトリ科の鳥の総称。
どの生物も人を全然怖がらず(怖いという事を知らないのだ)、フィンチなど近寄ってきた。こんな近くで観察できるなんて動物好きな人には堪らないと思う。
午後6時帰船後ジャグジーに入り、南太平洋に沈む夕日を見ながら“海”などを皆で唄う・・・極上のひと時。
夜、フェアウェル.カクテル.パーティ、現地のスタッフの皆さんに日本の“茶つみ歌”など教え一緒にやる。
11月29日(木)
午前、ノース.セイモア島にドライ.ランディング。
アシカ、ウミイグアナ、カツオドリ等観察2時間。
船着場で現地の中学生に「日本を知っているか」と尋ねたら「知らない」というので「トヨタ、ホンダ、ソニー」と言ったら分かって貰えた。小さな島にも日本車は走り、ゴムボートのエンジンは日本製だった。
天敵となるような大型の陸棲の哺乳動物が存在しないガラパゴスは動物たちにとって楽園であるが、観光客の増加等による環境破壊で個体に変化があるという。
これ以上この楽園が変わらないようにと願う。
下船後バスでバルトラ島へ空路グアヤキル乗り換えリマヘ。
リマからバスでカヤオ港へ(ペルー)トパーズ号へ合流。
マチュピチュからガラパゴスへ8泊9日の旅は終る。
海抜0mから3400mまで2,3時間しか眠れない日もありで過酷な旅であった。
トパーズ号の船内が新鮮に感じられる。
ベットの上に日本からの手紙がおいてあり嬉しかった、パナマ港気付けで来たのだ。
“トヨタ、ホンダ、ソニーは知れども日本は知らぬと言えりエクアドルの子ら”
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