goo blog サービス終了のお知らせ 

多言語話者Simonの読書メモ

読んだ本で気づいたことなどの記録用としてこのブログに書いていきます。

マルチリンガル教育への招待

2019-01-26 15:10:13 | 
本情報
タイトル: マルチリンガル教育への招待
作者: 中島和子

要点
①言語の社会的地位によって、加算的か減法的な効果が現れる
母語がその社会で少数派であれば、そに言語は他の言語に取って代わられる

→第一言語を守りつつ、加算的にバイリンガルにする必要がある

②バイリンガルの分類

まず言語を操る時を4つに分類する

A: 指をさして買い物をする
C:メモがきをする。買い物リストを作る
B: 理科の実験とか視覚的な情報あり
D: レポートを書いたり発表したり。教室で行われるようなこと



上の段: 言語能力低
下の段: 言語能力高

モノリンガル: 大丈夫
下の段一言語、上の段一言語: モノリンガルと同じ
上の段二言語: limited bilingualism 認知にとって良くない
下の段二言語: proficient Bilingual 高度バイリンガル 認知面に良い影響

③子供をバイリンガルに育てる注意
a、言語のルールを決める
父が英語、母が日本語など
外では日本語、家では英語とか

b、日本語を蔑ろにせず、本を読むときも、日本語と英語両方バランス良く

c、英語を学ぶ環境ではコミュニケーションが大事、いい先生、生徒の関係を大事に

d、子供はいきなり英語が喋れるわけではない、沈黙期があるので、そのときも慌てず
子供が話すのを待つ→親は言語を教えるにではなく話してみせる


④カナダのbrown校の例

4歳児:L1で教育
5歳: 教師が100%フランス語で話す(生徒はどの言語を使っても良い)
1年生: フランス語で授業が始まる(生徒もフランス語で返答することが期待される)
3年生: 10〜20%がL1になる
5、6年生: 50%がL1になる(日によってとか、科目によって)


⑤幼児移民の言語問題
幼児期に移民してきた子供は、5歳までにL1を失う、それによってl2の言語発達、学習能力の発達が遅れてしまう。
👉必要な支援はL2のサポートだけでなくL1でのサポートもいる
*第一言語がしっかりした子供は学習についていけるし、第二言語もうまくいく



⑥インテンシブフレンチ
半年間1日の半分の授業をFrench で行い、残りの半年は英語でやる
こうすることで、生徒のフランス語に対するモチベーションや興味がアップした。



⑦イマージョンの定義
L2で授業
カリキュラムはL1の学校と同じ
加算バイリンガルをめざす
L2との接触が教室だけ
教師がバイリンガル

最新の画像もっと見る

コメントを投稿