Silvioの「最後に笑う者が最もよく笑う!」日記

日々の暮らしの中で、関心のあること、疑問に思うこと、ノスタルジーを感じることを綴っていく日記。

「敗戦真相記」読了。

2006-07-23 22:29:44 | 日々の暮らしの中で
 永野護著「敗戦真相記」を読みました。敗戦直後の講演原稿から起こしたものみたいで、あっという間に読めました。

 なぜ、我が国が大東亜戦争に敗北したのか、が書かれているわけですが。著者は原因として「人材難」「国策の基本理念の誤り」「自己の過大評価と敵への過小評価」「陸海軍のセクト主義」を挙げています。

 まあ、Silvioの感想は、「わりと冷静にものを見ているが、敗戦直後だけにちょっと自虐的だなあ。あと、自分だって戦時中に国政に携わっていたのに他人事みたいに言いやがって。」ってとこですね。

 ただ、結局のところ、この著書は「我が国にどういう短所があったから戦争に敗れたか」は書いていても、「我が国の自存自衛」という観点から戦争に突入せざるをえなかった、という米英の圧力には触れていない。どこから聞いてきたか分からない情報を基にして、敗因分析を行っているし、米英については手放しに賞賛している。著者の洞察力はなかなかだとは思いますけど。

 この種の手合いは、戦前には庶民よりは遥かに情報が入手できたりする責任ある地位にいながら、かといって権力の中枢というところにまではいなかったので、戦後は美味しいポジションに進めて、自分の責任は棚に上げてシニカルに書いたお手軽本ってやつですね。

 ブログを書いてて思い出したのは、たしかJR東日本の会長をした元運輸事務次官が、官僚批判の書物を書いていたことです。読んだことがないので、何とも言えないところはありますが、自分の責任を棚に上げてる点は一緒でしょう。

 と、エラソーなことを書きましたが、今日のSilvioは、朝ごはん、読書、昼寝、掃除しかしてません。優雅な一日!さっき、「THE21」の堀北真希さんの「まずは自分ができることから、しっかりと果たしていきたいですね。」という記事に心洗われちゃいました。若いのにしっかりしてるなあ。

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