Silvioの「最後に笑う者が最もよく笑う!」日記

日々の暮らしの中で、関心のあること、疑問に思うこと、ノスタルジーを感じることを綴っていく日記。

格差論議が喧しいですが

2006-03-28 23:19:52 | 社会的なこと
 よく「格差社会」といいますが、最近読んだ記事ではSAPIOの新ゴーマニズム宣言で小林よしのりが「格差があるのはやむをえないが、希望を失うことが問題である。収入の格差の論議は重要でない。」と述べていたように思います。

 全くその通りですね。統計上で社会に格差が広がっているのかはある意味どうでもいいですもの。格差は昔からあるわけですし、統計で測れるのは所詮、数値化されうるものだけですから。今、深刻なのは希望を持てるかどうか。持てる者はさらに努力してしまうし、そうでない者は一層努力しないまま。そういう層が少なくない割合で社会の中に存在した場合に社会的に問題だということですね。

 今月号の文芸春秋でも下流社会のルポと称する記事が出ていました。たしか佐野眞一の記事だったと思いますが、東京都足立区が下流社会に属する世帯が多い、ということで取り上げられてました。たしかに統計的にはそうなんでしょうが、それを影響力の大きい雑誌で、あらためて「足立区は」というくくり方で記事にするのはどうなんでしょう。文芸春秋の読者の読解力や良識のようなものを信頼しているということでしょうかね。

 先日の日経の記事で村上龍が喝破していました。「格差を気にしている人は暇だ。」村上龍にしては珍しく仰る通りかも。Silvioも含めて。

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