退院

ケロが退院した。

病院には、 お母さんか

弟か友達が迎えに来るのか…わからなかったし
ケロの家族と俺が会うのはケロも望んでないと思うから

退院の見送りは病院付近で先生やスタッフの方々に頭を下げて…「ありがとう」をした

その頃にはケロは退院して帰宅中だったかもしれないけど(笑)

冬なのに…ケロの退院の日だけ
春みたいな陽気で…
ケロの退院を祝ってくれてるみたいだった

お昼過ぎ…

何度も通った道を走り…
埼玉へ帰る

ケロが病気を告知されて
俺と初めて会った日にケロが言った言葉…

「ケロ…もうダメかもしれない」

そして…ケロがお参をしていた
ある神社を通りすぎるときに

「神様にお祈りしてたのに意味ないじゃん」

この２つの言葉がね…

いつものケロじゃなくて
すごく俺は戸惑った

大丈夫だよ…それしか言えなかったし



今頃は…寝てるのかな
久しぶりの自宅のベッド
久しぶりのお母さんの作るご飯

だけど…仕事してそうで…少し心配。

病棟から

病棟から見た富士山

太陽が沈むのをケロと2人で見ていた

眺めはいい…展望台に居るみたい

だけど、此処はやっぱり病院

軽い病気で入院して居る人よりも

命を繋げるかどうか…って患者さんが多くて

お見舞いに来てる人だけで居るときの会話は

切なくなる内容が聞こえてくる

患者さんも…体力、精神的に辛そう

もう直ぐケロは退院する

油断は出来ないけど…入院前より元気になって。

何度かお見舞いに行っては

俺が行って良かったのか

行かない方が元気になったのか

考えながらの帰り道だったな

言葉や文字には書かれた文の裏側が見えるときが

あって…

書かれた文と逆の意味を伝えてるんだろうなと…

全体を通して見るとわかるから…

草加から東京まで片道14キロ…

よく走った…

お見舞いというよりは

ケロに会いたくてって感じだったのかもな

最後のお見舞い

今日は朝からケロの入院する病院へ向かった

初めて風のない穏やかな日

いつも…凄い風でハァハァしながら

チャリンコこいでたし😅

退院前に病室に置いていた加湿機の引き取りも

あったから👾👾👾

ケロの病気…病名は

やっぱり口にしたく無いけど

告知されたら…誰もが命を心配する病気

術後…経過は良好なのかな

食欲は病気の前よりあるし

表情は術後とは比べ物にならないくらいイイ😊

病理の結果は後日だから油断はしないけど

今回だけは神様が願いを叶えてくれたのかな

退院の日も晴れ予報☀️☀️☀️

病棟でケロと仲良くなった女性は

ステージ４だと言っていた

だけど…明るく笑いながら言ってた

あの強さは何処から来るんだろ

ケロも凄く頑張った

今回…入院した病院のスタッフの

優しさや対応にも感謝です

イイ病院だけど…また入院しない様にしないといけない

そして…女性は毎年…検診をした方が
絶対にイイ

自分だけは大丈夫…コレは絶対にないと思い知らされたから

病気になる本人も

周りの人も本当に苦しくてツライんだよ

退院の日が決まる

ケロの退院が決まったらしい

半月の入院で手術にリハビリと

過密なスケジュールだけど

歩ける様になったら退院って

なんとなく理解出来る

それだけ手術を待つ患者さんが居るって事なんだな

手術前のケロと同じ気持ちの人が

たくさんいるんだなぁと…

術後…直ぐ退院って不安だけど

腫瘍を身体に温存してる人は

もっと不安だもん

入院前は俺もケロの手術を早くって思ったりしてた

1人で動けるまで快復したケロは

退院して次のステップに行くんだし

とりあえず

おめでとうの日だな

術後8日目

昨日、一昨日とお見舞いには行ってない

ケロのお母さんや友達が

お見舞いに来てくれるならば

ゆっくり話して欲しいから

たった１日だけでもケロの顔色は良くなっていたし

今日も先日よりは快復している事を願っていた

同室の人とも仲良く出来てるし

退屈はしてないのかもな

昔からよく寝るし

ただ…大部屋だからイビキが凄いって言ってたな(笑)


火曜日に病院に行った時に

20代前半？くらいの女性が売店にいた

患者さんで後ろには家族らしき人が歩いていて

なんだか切なくなった

抗がん剤治療をしているんだろう…

手首は細く…ふらふらしている…

なんでこんなに若い子が…

遊びたい時期だろうに…

素直に…元気になれ！って思った

頑張ってとは思えないよな…

限界まで頑張ってる人には…