本日は基地対策特別委員会が開かれました。
そこでの同僚議員の質疑で、許せないことが２つあったので書き留めたいと思います。
1つ目は池子米軍家族住宅地内で現在計画中の生活関連施設整備の内の消防署新築工事での質疑。
これまで、40ヘクタールの共同使用に反対し、事あるごとに国・米軍を批判し反対してきた議員がこもあろうか、下記の「池子住宅地区及び海軍補助施設における消防署新築工事について」の資料に基づき、景観審査委員会の意見を引用し、消防署新築工事にあたり国側にその意見を反映するよう、行政に求めました。
この方、学生時代から住宅建設の白紙撤回、緑を守れと主張していた「緑派」ですし、議会でも度々そのことに触れています。
当時、「緑派」に対して「計画を受け入れて逗子市に不足してる施設（総合病院や運動施設）等を建ててもらおう。受け入れの条件を出そう。」とした側を「容認派」とし、緑派は「緑も守れ！条件闘争はけしからん。」と悪者に仕立て上げ、署名をしない方を地図で色分けし、お店での不買運動等、徹底的に差別し、展開し市を二分した暗い歴史があります。
その緑派、現在でも議会で池子の緑を守れと行政に訴えている方が、「池子米軍家族住宅地内に消防署を建設するなら景観審査委員会の意見を受け入れろ。」と議会の場で発言した訳です。これは条件闘争以外の何物でもありません。自己矛盾も甚だし行為です。
私はこの間、終始、池子問題は国との条件交渉で解決すべき。と主張し、国が40ヘクタールの共同使用を提案した際にいの一番に賛同を表明した私にとっては到底許すことは出来ません。
そもそも市長は消防署を含む生活関連施設整備を容認しており、今回「池子住宅地区及び海軍補助施設における消防署新築工事について」の要望を出したのは、一定国側も条件を受け入れる用意があるとみて間違いはありません。すなわち既定路線であり、議員ならわかります。
であるのにこの発言。きっとこの方、国が条件を受け入れたら、「私が池子の緑を守りました。」って主張するのでしょうね。
２つ目は全般審査での
逗子市の共同利用における財政負担は逗子市が全額を負担している（別予算として実質は国も負担している。）が岩国市では米軍と折半している。
逗子市も同じように国に交渉せよ。との質疑。
この件、以前に陳情が出されたこともあり、地元の衆議院議員の国会質疑を引用して他の議員も同様の質問をしているのですが、そもそも、岩国市と逗子市では立場や共同利用を受け入れてきた歴史が違います。
（池子の歴史を知らない、そもそも池子問題に興味のない国会議員の余計な質問も逗子のことを思うなら控えて頂きたいものですが。）
2006年に２プラス２日米安全保障協議委員会にて 決定した再編実施のための日米のロードマップには
「厚木飛行場から岩国飛行場への空母艦載機の移駐」が記され、岩国市は大きな決断を迫られました。
私はこの数年前まで厚木基地を選挙区とする甘利明代議士の秘書をしていましたから
原子力空母の艦載戦闘機による夜間離発着訓練（NLP）は想像を超える騒音であり、
訓練地の移動と艦載機の移駐は選挙区である大和、海老名、綾瀬、座間市民全体の悲願であることは承知していました。
そして、その移転の受け入れ先を見つけるべく、甘利代議士が奔走していたのを覚えています。
この「厚木飛行場から岩国飛行場への空母艦載機の移駐」を受けて
反対を表明した現職岩国市長に対抗すべく
当時の安倍総理が説得、現職の衆議院議員であった福田良彦氏が議員辞職し、岩国市長選挙に立候補し当選しました。
当選後はすぐに受け入れを表明し、岩国市は国、米軍の立場を尊重しながらしっかりと交渉し、
運動施設等の整備と共同使用を実現してきた経緯があります。
そして2018年3月に空母艦載機の厚木基地から山口県の岩国飛行場への移駐が完了しました。
逗子市はどうでしょうか？
住宅建設においては逗子市から国に求めた33項目を反故にし、出来もしない白紙撤回を要求、その白紙撤回の撤回。
最後は国との和解を求めぎりぎりで3者合意。
2003年の逗子市とは関係ない横浜市への住宅追加建設に反対し、国相手に裁判をし、敗訴。
議会の否決により上告を断念。
国からの提案された40ヘクタールの共同使用を、
返還を後退させる。共同使用は無理だ。と難癖をつける議員が多い逗子市。
どこも受け入れてくれなかった空母艦載機を受け入れた岩国市と
反対ばかりする逗子市を同じ条件で扱えると思っているのでしょうか？
しかもその質問をこの前まで消防署の新築工事を認めなかった議員がする訳です。
私は許せません。
池子の問題に対して、発言に一貫性のない方は
国との交渉の足を引っ張るだけなので黙ってて頂きたいものです。
