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逗子市議会議員 菊池俊一 ブログ

葉山町との生ごみ資源化処理施設は継続審査

総務常任委員会が開催され、付託された事件が審査されました。

多くの議員から質疑があったのは「議案第34号 葉山町と逗子市との生ごみ資源化処理施設の整備運営に関する事務委託に係る協議について」です。

逗子市では葉山町と共同で令和7年3月から開始予定の現在燃やすごみとして焼却処分している「生ごみ」を分別回収し、葉山町に新設予定の生ごみ資源化処理施設では資源化する事業を進めています。

今回の議案は、逗子市の生ごみの資源化処理施設の整備運営に関する事務の管理及び執行を葉山町に委託するにあたり、葉山町と協議することについて、議会の議決を求めるものです。

質疑の中心は、施設の建設改良費(資本費)の逗子市と葉山町との按分についてです。


可燃ごみの焼却処理、し尿及び浄化槽汚泥の処理、容器包装プラスチック処理施設の整備運営の3つですが、いずれも処理量、搬入量と量で按分しています。

しかし、今回示された「葉山町と逗子市との生ごみ資源化処理施設の整備運営に関する事務委託に関する協定書(案)」によれば、建設改良費(資本費)の按分が 「人口で按分」となっています。

当初、逗子市と葉山町は「搬入量で按分」で進めていたものの、葉山町議会で 「人口で按分」の強い意見が出たために、葉山町側が「人口で按分」へと変更し、逗子市は「搬入量で按分」を主張したものの大人の対応で「人口で按分」を受け入れた経緯が、質疑で明らかになりました。

葉山町議会の質疑では「逗子市民が燃やすごみと生ごみの分別を怠り、生ごみを燃やすごみに混ぜたままにすれば、葉山町の処理量が減り、逗子からの収入が減るのでは。」などと、逗子市民に対する侮辱ともとれる発言が相次ぎ、議員の間でも問題になっていました。

逗子市が可燃ごみの焼却や容器包装プラスチックを受け入れる際は、葉山町民に対する質問は無く、逗子市民への周知や近隣住民への理解、トラックの輸送ルートなどの質疑が主だったと記憶しています。

そして、葉山町議会議員が傍聴していたことも、話題になりました。

また、試算によれば1年間の負担額は「搬入量の按分」では9,079,033円、「人口の按分」では10,900,361円と実に1,821,328円増えることになり、20年間の返還では計36,426,560円多く払うことになります。

安易に譲歩せず、逗子市民の利益を主張するのが逗子市職員と逗子市議会議員の務めのはずです。

複数の議員が、建設改良費(資本費)の按分について質問を行いましたが、納得する事が出来ず、採決前に継続審査の動議が出され、賛成多数で動議が成立し、継続して委員会審査を続けることになりました。

「葉山町と逗子市との生ごみ資源化処理施設の整備運営に関する事務委託に関する協定書(案)」の内容について何らかの変更がない限り、進展はないのではと感じます。




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