第4回定例会に提案されている「議案第59号 一般会計補正予算(第7号)」には「一次救急医療対策事業負担金」として20,919,000円が計上されています。
これは、逗子市・葉山町からの委託を受け、逗葉地域医療センターが実施する休日・夜間等急患診療事業について、新型コロナウイルス感染症の影響により、受診者数が大幅に減少したことによる令和3年度の経常収支赤字部分について補填するものです。

平成30年度は受診者数が6,654人で収入が63,358,272円だったものが、令和3年度では受診者数1,846人で収入が31,391,948円となり、受診者数は72.8%の減、収入は50.5%の減となっています。
私は総合病院を誘致し、現在、逗葉地域医療センターで行っている一次救急を総合病院に担って貰い、今回のコロナ感染症拡大においては、発熱外来やPCR検査などへ柔軟に人を配置することによって、迅速に市民が利用できる医療を提供し、赤字補填などという事態は極力減らせると考えます。
そもそも、2006年の聖ヨゼフ病院誘致の際、2次救急の業務委託費1億3千万円を問題視した地元医師会は、前回の葵会の病院誘致の際も赤字補填は絶対に認められないと主張していました。
公益財団法人逗葉地域医療センターは逗葉医師会理事が理事長を務め、実務は医師会が担っています。
逗子市は「休日・夜間等急患診療事業補填金に係る要望書」が理事長名で提出されていますが、コロナの影響を考えれば、赤字補填について、これまでの主張を変更するのはやむを得ない苦渋の選択だったと感じます。
