松凬からくり帖

松凬さんが73年の人生と吟道50年からの体験や、これから起こるであろう!未体験談を写真と共にお届け!

三橋節子さんの夫・鈴木靖将さんとの出会いは、偶然?必然?

2016-10-19 10:29:07 | 日記

三橋節子さんが、お亡くなりになられたのが41年前私がそのお名前を知ったのは翌年の事

京都新聞に三橋節子回顧展の記事が大きく取り上げられたからです・・・35歳で亡くなったと

三井の晩鐘の絵が大きく記事の真ん中に?あったような気がしています

記事には亡くなる二年ほど前に右腕の鎖骨に癌を発見、そして手術・・・右腕が無くなるのです

命だけは何としても欲しい・・・二人の子供のために・・・一大決心をされたと思います・・絵が描けなくなる

しかし・・・此処からの節子さんが凄いんです、入院中にしかも、手術終わってまなしに、左手を使う練習を

退院後は左手で絵を描き続けるのです、右手の時よりも凄い絵が・・・魂の籠った名画が次々と

その中でも私の一番好きな【三井の晩鐘】はその伝説と、その時の節子さんの子供への愛情がダブります

このお話は、羽衣伝説のような内容なんです・・・竜の化身の女性が結婚して子供が出来るのですが・・・

湖に帰らなくてはならなくなって・・・琵琶湖の底に帰って行きました、その時、「困ったら三井寺の鐘を鳴らして」と

或る時、子供が泣いて泣いて、中々泣き止まないので、三井寺の鐘を鳴らします・・・すると湖の底から竜が・・

竜に戻った母親ですから、「これを舐めたら・・お腹もふくれるでしょう」と片方の眼球を差し出します・・・でも又

今度は二度目です・・・竜が言いました「もう片方を与えると、何も見えなくなり上がってくることは出来ません」と

「お願いがあります・・・毎晩三井寺の鐘を鳴らしてほしいのです、二人が元気でいる証を下さい」と・・・

それから毎晩、三井寺の鐘を鳴らすようになった・・と云う三井の晩鐘に纏わる伝説です

このお話を思い浮かべてもう一度ご覧ください・・・・この子供、息子さんの草麻生〈くさまお〉君にそっくりなんです

この回顧展は今出川萬里小路の角にある【思文閣】だったと記憶しています

ちょうどその時、私の吟道松凬流では〖近江八景〗を勉強していた時なので、お弟子さんに熱く語りました

皆感動しておりまして、〖近江八景〗の出来が大変良かったことを思い出しています

私が司法書士【松藤事務所】にお世話になるのが、6・7年先の事になります

何で!司法書士事務所の話と思われるでしょうが、不思議な事に遭遇するのです

或る時、松藤節雄副所長の家の本棚に【三橋節子画集】を見つけて、「僕も持ってます」と・・

すると副所長が、「三橋節子の御主人が事務所によく来るよ」と云ったのです

そして逢わせて頂いたのが、今日まで続いているのです、いや~出会いって凄い奇跡を生むのですね

或る時、三橋節子さんの墓前で【近江八景】を吟じたことがありました。

三橋節子美術館が誕生するのは・・・・もっと先の事になります

美術館の開館祝賀会で【近江八景】を吟じさせて頂いたのも、このような流れからなんです

そして、平成二年には中国旅行に鈴木さんらと、行かせて頂きました、費用は副所長が

この時の素晴らしい思い出は山ほどありますが、今でも鮮明に覚えているのが、西安のホテルでの一言

鈴木さんが突然『松凬さん』と声を掛けてくれたのが!私を励ます言葉だったのです・・・

『わし!な~今迄、個展を開こうと何回も思ってきたけど、わしの絵を観て・・・なんやこの絵は、

との批評が怖くて今迄、思い切れなかったんや、そやけど、もうちょっとしたら50歳やで~

怖がっていたら何時まで経っても前へ進めへん批評は批評として素直に受けて行こうと思うね』

その後の言葉を聞いて、ああ~僕のために云ってくれたんやな~と思ったのです

『松凬さんも、当日声が出なかったらどないしょー・・・と思ってたら一生自分の詩吟の会が出来ひんで』と

そして、翌年の平成三年に初めて入場料を頂いての吟道25周年記念リサイタルが開けたのです

もちろん鈴木さんや松藤節雄さんたちの協力を得て、【李白を吟う】をナレーションと曲を付けて

その5年後に【良寛・月・恋】を京都コンサートホールと、その翌年、大津市伝統芸能会館とで開催

松藤事務所に入れて頂いたお陰で・・・こんな素晴らしい出会いが用意されていたんです

すべては、三橋節子さんから始まったと云っても・・決して過言ではありません

改めて・・・三橋節子のご冥福を心からお祈りいたします

鈴木靖将 2017年 万葉カレンダー原画展

    =併催:沖縄・佐渡の旅からの小品展= 

  2016年 10月20日〈木〉~30日〈日〉 11:00 ~ 19:00 入場無料

       ギャラリー 高瀬川・四季AIR

  

22日〈土〉 18:00~〈定員25名〉       23日〈日〉 13:00~〈定員20名〉

   ギャラリートーク             秋の草花をスケッチする

    鈴木靖将 「沖縄と佐渡の旅」       指導: 鈴木靖将 〈参加費2000円〉 

   レセプション〈参加費 2000円〉       *スケッチブック・鉛筆・水彩絵具 持参

    万葉酒と寿司のレセプション

 

 私は20日と22日には参加します・・・素晴らしいカレンダーですよ



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