鈴木頌の「なんでも年表」

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第7章のための準備

2020-10-28 20:53:50 | マンロー
2020年10月28日


第7章のための準備

この1章だけで「先史時代の日本」を要約するのはとてもできませんが、「マンロー学」への入り口としてお読みいただければ幸いです。

ということで、「先史時代の日本」の要約を書き始めたところだったが、ふとしたことから、すごい論文を見つけてしまった。

それが先日あげた2020年10月23日 アバさんのマンロー論 である。

当時の考古学の状況、到達点など知らない私には「先史時代の日本」の大著は手に余った。

一応、序説を読んだところでその梗概でお茶を濁そうと思ったが、アバさんは全巻を通読した上で、当時の学会の到達状況も見渡しながら評価しているので、いまのところは決定版と行ってよいだろうと思う。

「伝播主義」史観について

ただし、メソポタミアから西域を伝わってさまざまな文化が伝播してきて、それが中国文明を形づくったという壮大な提起は、アバさんからは壮大なほら話として受け止められているようだ。

この話は実は序説部分に展開されており、中国の先史時代に関する相当の知識がないと読み込めないところである。

支石墓(ドルメン)文化の扱い

さらに支石墓(ドルメン)文化の扱いは慎重にやらないと、せっかくの議論を相殺してしまう恐れがある。

この点については、アバさんの議論に付け加えなければならないので、これだけでもうひとつの章(第8章)を追加したいと思う。

第6章の追補

後もう一つ、アバさんの論文の前半には「先史時代の日本」執筆に至るマンローの考古学的活動の経過が記載されていて、そこにはわたしにとっで新しい事実も含まれているので、第6章の修正もしなければならない。

それまで生きていられるかどうか、少々心配になってきた。

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