大阪商業大学高等学校サッカー部

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全国高校サッカー初Vの前橋育英 選手ミーティング重ね「5原則」徹底、雪辱果たす

2018年01月18日 10時47分22秒 | 心・技・体
流通経大柏は昨年夏の全国高校総体(インターハイ)で敗戦した相手だった。「相手の守備は固かったです。でも、絶対に自分たちが決めてみせるという気持ちでいました」と振り返るのは、後半アディショナルタイム、頂点に導くゴールを決めたFW榎本樹(2年)だ。大会得点王に輝いたFW飯島陸(3年)のシュートのこぼれ球をゴールにたたき込んだ。

「選手ミーティングを密に」
昨年の選手権決勝で、前橋育英は青森山田(青森)相手に0-5と大敗を喫した。MF田部井悠(3年)は「試合後のロッカールームで山田(耕介)監督から怒られたんです」と苦笑交じりに回顧する。ただ、全ての面で差を見せつけられたショックが成長への第一歩となった。
 中心で引っ張ったのは、主将のMF田部井涼、副将のMF塩沢隼人(ともに3年)だった。常に大切にしたのは、選手だけで実施するミーティングだったという。
 「内容の悪い試合があれば、すぐに開きました」(田部井涼)、「試合内容から普段の練習に臨む姿勢まで、30分以上話すこともたびたびありました」(塩沢)。DF松田陸(3年)は「(ミーティングで)チームが引き締まった」と振り返る。練習は、試合さながらの強度で行われるようになり、実力アップにつながったという。

「5原則を徹底」
決勝はその集大成だった。コンセプトである「攻守の切り替え、球際の強さ、ハードワーク、声、ボールに競り合って拾う、の5原則」(田部井涼)が徹底されていた。しかし声の部分は、4万人超の大観衆が詰め掛けた決勝では互いに聞き取りづらく、意思疎通が難しいように見えた。それでも「監督の『落ち着け』『冷静になれ』というジェスチャーに気づいた選手がすぐ、周りの選手に素早く伝えてくれました」(田部井涼)と、各選手がいち早く行動することで勝利につなげた。

「監督を男にしたい」
選手たちは「初優勝をプレゼントして監督を男にしたい」(田部井悠)とも話していたという。その言葉通り、屈辱の大敗からたくましく頂点に立った。

「高校生新聞・高校生スポーツ 2018年1月20日掲載」
http://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/3408
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