前回までのルート:
1日目 (札幌→成田空港→南船橋→武蔵浦和→大崎→)川崎→立川→八王子→横浜
――2013年8月16日(木)――
ここ1年は長旅が多くなってきたため、節約のためにネットカフェに泊まることが多くなってきています。実際には"泊まる"場所ではないので、そこに"滞在している"というのが正しいでしょうが。シャワーがついていても、ネカフェはネカフェ。冷房は効きすぎて寒いくらい(持ってきた上着をかけて寝た)だし、寝違えて首は痛いしで、十分な睡眠はとれていません。でも安いからついネカフェにしちゃう(ry
朝6時にネカフェを後にし、横浜駅に向かいます。旅行2日目が始まります。
[京浜東北線 660A 大船6:07→大宮8:07]
《横浜 6:38発》
まずは京浜東北線に乗って隣の東神奈川へ。
車内で見つけた広告。これは何を言っているかというと、『芸能人のお気に入りになった曲をダウンロードできるサービス』です。東京人は聞く音楽まで自分で決められないのか。そんな人間が音楽を聴いたところで何になるというのでしょうか。これがサービスとして成立してしまうあたり、音楽業界の落ちっぷりが見て取れます。
《東神奈川 6:41着》
3分で東神奈川に到着。
横浜線に乗り換えます。
待っているのはやはり205系。H16編成です。
(編成:八王子方より)クハ205-76+モハ205-211+モハ204-211+サハ205-136+モハ205-212+モハ204-212+サハ204-116+クハ204-76
乗って来たE233系1000番台が時間調整をしている間に発車します。
[横浜線 643K 東神奈川6:44→八王子7:42]
《東神奈川 6:44発》
朝の下り列車なので車内は余裕があります。
それでは、先頭のクハ205-76から横浜線を見ていきたいと思います。
東神奈川駅東方の電留線を見ながら横浜線は高度を上げていきます。
東海道線を跨ぎ越し、列車は左へ大きくカーブします。
大口を出ると、横浜線に3つしかないトンネルの一つ・寺尾トンネルが大口を開けて待っています。
菊名付近で205系とすれ違い。この時間は3分~5分に1本の高頻度で運転されているので、頻繁にすれ違います。
《新横浜 6:54着》
新幹線の高架の真下にある新横浜駅に到着。
小机駅と鴨居駅との間に、2つ目のトンネル・城山トンネル(下りは新城山トンネル)があります。
《鴨居 6:59着》
単線時代の名残でホーム手前でわずかにS字カーブを描いています。横浜線には鴨居駅の他にもこのような駅があります。
住宅地と緑の間を往く横浜線。基本的に線路は真っ直ぐです。
東急田園都市線と接続する長津田駅手前で左にカーブ。右端に東京メトロ8000系の姿が見えます。
《長津田 7:08発》
長津田を出ると、右手には田園都市線の長津田電車区が見えます。
東急田園都市線の車両はもとより、東京メトロ半蔵門線経由で乗り入れる東京メトロや東武の車両もいます。
再び長い直線区間に入ります。
《町田 7:16着》
中間地点に当たる町田に到着しました。2面4線をもつ大きめの駅で、小田急線と接続しています。
《町田 7:16発》
町田を過ぎると、次に他の鉄道線と接続するのは橋本までありません。車窓も住宅地と緑は変わらないものの、次第に山が近づいてきています。
古淵~淵野辺間の堀割にて。
《淵野辺 7:22着》
淵野辺駅も鴨居駅同様、単線由来のS字カーブがあります。
右手に横浜線の205系がずらりと並ぶのが見えると、そこはもう橋本。
出庫する電車と並走します。
《橋本 7:30着》
相模線と京王相模原線と接続しています。将来はリニアが繋がるという話も……?
《橋本 7:30発》
橋本を出ると、住宅の数が減り、山のすそ野に近づいていきます。
相原で相模線の205系とすれ違い。
目の前に山が近づいてきました。横浜線はここを相原トンネル(上り)と新相原トンネル(下り)で抜けます。相原トンネルは367メートル、新相原トンネルは985メートルと横浜線最長です。横浜線で最後まで単線だった区間を、H12編成は速度を落とすことなく新相原トンネルに突っ込みます。
トンネルを抜けるとそこは八王子市(写真は片倉駅)。徐々に高度を落とし、八王子駅に向かいます。
《八王子 7:42着》
八王子に定時に到着。H12編成はすぐに折り返し準備に入ります。
14時間ぶりに来た八王子駅の連絡通路を端から端へと移動。
1番線に向かうと、お目当ての八高線の電車が待っていました。
7時47分発の779Eとして待ち構えていたのは、209系3100番台の71編成。209系らしくない顔をしていますが、それもそのはず。元をたどればりんかい線の70-000系でした。70-000系のベースが209系だったので、制御システムは共通です。新造車の3000番台と一緒に、八高線・川越線で走っています。
どうしてこんな車両が生まれたかは、八高線の電化事情に関わるのでのちほど。
八高線に乗って、さらに北に上がります。
[八高線(・川越線) 779E(→778H) 八王子7:47→川越8:50]
《八王子 7:47発》
八高線は八王子と群馬県の倉賀野をほぼ一直線に結ぶ路線です。といっても、八高線の列車は高崎まで乗り入れている(八『高』線の由来はここから)のですが。
首都圏にありながら、相模線と並んで電化が遅かった路線の一つで、八王子~高麗川の電化がされたのは1996年のこと。現在も高麗川から倉賀野までは非電化です。高麗川からは川越経由で大宮に向かう川越線が伸びていて、一足早く(1985年)電化されていた川越線とは電化した時から直通運転をしています。川越線非電化時代は気動車で直通運転があったので、再開と言った方がいいのかもしれません。
さて、電化するにあたり、4両編成の209系の新造車(3000番台)を4本投入し、川越線にいた同じく4両編成の103系3000・3500番台6本(内3500番台1本)とあわせて運用していました。しかし、103系3500番台は元京葉線・京浜東北線の0番台、3000番台に至っては、旧型電車の72系の外身を利用してできた車両でした(下回りは103系)。
このため、山手線がE231系に置き換わり大量の205系がいらない子になるタイミングを見計らって、八高線・川越線の103系は205系に置き換えることになりました。
当初の計画では増発も鑑みて、205系を4連7本導入する予定でした。ところが、埼京線でも増発することになり、改造予定だった車両が埼京線に転入。サハ205を無理やり先頭車に改造したものの、4連5本しかできませんでした。
困ったJR東日本が目を付けたのが、りんかい線の70-000形です。この時の70-000形は埼京線直通用の10両編成と区間運転用の6両編成がいましたが、埼京線との直通運転拡大のために全て10両化することになりました。組み替えるときに付随車しか新製しなかったので、最終的に先頭車4両と電動車2両が余っていました。
双方の思惑が合致し、りんかい線から6両が転入。電動車2両を新たに作り、4両編成2本ができあがったのでした。これが209系3100番台です。新製された電動車は71編成に組み込まれました。
《拝島 8:05発》
青梅線・五日市線・西武拝島線が集う拝島では、同じ209系3100番台の72編成とすれ違いました。72編成は中間車も含め4両すべてが元70-000系です。
次の東福生でも交換。八高線はほぼ全駅で列車交換をしています。
箱根ヶ崎駅との間で不思議なコンクリート壁の間を抜けます。近くに横田基地があるため、飛行機の部品が落ちても大丈夫なように覆いがあったのですが、電化するのに邪魔だったので取っ払われ、側壁だけが残っています。
《金子 8:19着》
金子では205系3000番台とすれ違いました。一目で改造車と分かる顔つきをしています。
《高麗川 8:30着》
川越線を分ける高麗川に到着。
乗って来たクハ209-3101(元70-020)。
(編成:川越方から)クハ209-3101+モハ209-3101+モハ208-3101+クハ208-3101
列車はここから778Hとなって川越線に入っていきますが、ここで下車。
高麗川からは、八高線でさらに北に向かっていきます。
続く!
1日目 (札幌→成田空港→南船橋→武蔵浦和→大崎→)川崎→立川→八王子→横浜
――2013年8月16日(木)――
ここ1年は長旅が多くなってきたため、節約のためにネットカフェに泊まることが多くなってきています。実際には"泊まる"場所ではないので、そこに"滞在している"というのが正しいでしょうが。シャワーがついていても、ネカフェはネカフェ。冷房は効きすぎて寒いくらい(持ってきた上着をかけて寝た)だし、寝違えて首は痛いしで、十分な睡眠はとれていません。でも安いからついネカフェにしちゃう(ry
朝6時にネカフェを後にし、横浜駅に向かいます。旅行2日目が始まります。
[京浜東北線 660A 大船6:07→大宮8:07]
《横浜 6:38発》
まずは京浜東北線に乗って隣の東神奈川へ。
車内で見つけた広告。これは何を言っているかというと、『芸能人のお気に入りになった曲をダウンロードできるサービス』です。東京人は聞く音楽まで自分で決められないのか。そんな人間が音楽を聴いたところで何になるというのでしょうか。これがサービスとして成立してしまうあたり、音楽業界の落ちっぷりが見て取れます。
《東神奈川 6:41着》
3分で東神奈川に到着。
横浜線に乗り換えます。
待っているのはやはり205系。H16編成です。
(編成:八王子方より)クハ205-76+モハ205-211+モハ204-211+サハ205-136+モハ205-212+モハ204-212+サハ204-116+クハ204-76
乗って来たE233系1000番台が時間調整をしている間に発車します。
[横浜線 643K 東神奈川6:44→八王子7:42]
《東神奈川 6:44発》
朝の下り列車なので車内は余裕があります。
それでは、先頭のクハ205-76から横浜線を見ていきたいと思います。
東神奈川駅東方の電留線を見ながら横浜線は高度を上げていきます。
東海道線を跨ぎ越し、列車は左へ大きくカーブします。
大口を出ると、横浜線に3つしかないトンネルの一つ・寺尾トンネルが大口を開けて待っています。
菊名付近で205系とすれ違い。この時間は3分~5分に1本の高頻度で運転されているので、頻繁にすれ違います。
《新横浜 6:54着》
新幹線の高架の真下にある新横浜駅に到着。
小机駅と鴨居駅との間に、2つ目のトンネル・城山トンネル(下りは新城山トンネル)があります。
《鴨居 6:59着》
単線時代の名残でホーム手前でわずかにS字カーブを描いています。横浜線には鴨居駅の他にもこのような駅があります。
住宅地と緑の間を往く横浜線。基本的に線路は真っ直ぐです。
東急田園都市線と接続する長津田駅手前で左にカーブ。右端に東京メトロ8000系の姿が見えます。
《長津田 7:08発》
長津田を出ると、右手には田園都市線の長津田電車区が見えます。
東急田園都市線の車両はもとより、東京メトロ半蔵門線経由で乗り入れる東京メトロや東武の車両もいます。
再び長い直線区間に入ります。
《町田 7:16着》
中間地点に当たる町田に到着しました。2面4線をもつ大きめの駅で、小田急線と接続しています。
《町田 7:16発》
町田を過ぎると、次に他の鉄道線と接続するのは橋本までありません。車窓も住宅地と緑は変わらないものの、次第に山が近づいてきています。
古淵~淵野辺間の堀割にて。
《淵野辺 7:22着》
淵野辺駅も鴨居駅同様、単線由来のS字カーブがあります。
右手に横浜線の205系がずらりと並ぶのが見えると、そこはもう橋本。
出庫する電車と並走します。
《橋本 7:30着》
相模線と京王相模原線と接続しています。将来はリニアが繋がるという話も……?
《橋本 7:30発》
橋本を出ると、住宅の数が減り、山のすそ野に近づいていきます。
相原で相模線の205系とすれ違い。
目の前に山が近づいてきました。横浜線はここを相原トンネル(上り)と新相原トンネル(下り)で抜けます。相原トンネルは367メートル、新相原トンネルは985メートルと横浜線最長です。横浜線で最後まで単線だった区間を、H12編成は速度を落とすことなく新相原トンネルに突っ込みます。
トンネルを抜けるとそこは八王子市(写真は片倉駅)。徐々に高度を落とし、八王子駅に向かいます。
《八王子 7:42着》
八王子に定時に到着。H12編成はすぐに折り返し準備に入ります。
14時間ぶりに来た八王子駅の連絡通路を端から端へと移動。
1番線に向かうと、お目当ての八高線の電車が待っていました。
7時47分発の779Eとして待ち構えていたのは、209系3100番台の71編成。209系らしくない顔をしていますが、それもそのはず。元をたどればりんかい線の70-000系でした。70-000系のベースが209系だったので、制御システムは共通です。新造車の3000番台と一緒に、八高線・川越線で走っています。
どうしてこんな車両が生まれたかは、八高線の電化事情に関わるのでのちほど。
八高線に乗って、さらに北に上がります。
[八高線(・川越線) 779E(→778H) 八王子7:47→川越8:50]
《八王子 7:47発》
八高線は八王子と群馬県の倉賀野をほぼ一直線に結ぶ路線です。といっても、八高線の列車は高崎まで乗り入れている(八『高』線の由来はここから)のですが。
首都圏にありながら、相模線と並んで電化が遅かった路線の一つで、八王子~高麗川の電化がされたのは1996年のこと。現在も高麗川から倉賀野までは非電化です。高麗川からは川越経由で大宮に向かう川越線が伸びていて、一足早く(1985年)電化されていた川越線とは電化した時から直通運転をしています。川越線非電化時代は気動車で直通運転があったので、再開と言った方がいいのかもしれません。
さて、電化するにあたり、4両編成の209系の新造車(3000番台)を4本投入し、川越線にいた同じく4両編成の103系3000・3500番台6本(内3500番台1本)とあわせて運用していました。しかし、103系3500番台は元京葉線・京浜東北線の0番台、3000番台に至っては、旧型電車の72系の外身を利用してできた車両でした(下回りは103系)。
このため、山手線がE231系に置き換わり大量の205系がいらない子になるタイミングを見計らって、八高線・川越線の103系は205系に置き換えることになりました。
当初の計画では増発も鑑みて、205系を4連7本導入する予定でした。ところが、埼京線でも増発することになり、改造予定だった車両が埼京線に転入。サハ205を無理やり先頭車に改造したものの、4連5本しかできませんでした。
困ったJR東日本が目を付けたのが、りんかい線の70-000形です。この時の70-000形は埼京線直通用の10両編成と区間運転用の6両編成がいましたが、埼京線との直通運転拡大のために全て10両化することになりました。組み替えるときに付随車しか新製しなかったので、最終的に先頭車4両と電動車2両が余っていました。
双方の思惑が合致し、りんかい線から6両が転入。電動車2両を新たに作り、4両編成2本ができあがったのでした。これが209系3100番台です。新製された電動車は71編成に組み込まれました。
《拝島 8:05発》
青梅線・五日市線・西武拝島線が集う拝島では、同じ209系3100番台の72編成とすれ違いました。72編成は中間車も含め4両すべてが元70-000系です。
次の東福生でも交換。八高線はほぼ全駅で列車交換をしています。
箱根ヶ崎駅との間で不思議なコンクリート壁の間を抜けます。近くに横田基地があるため、飛行機の部品が落ちても大丈夫なように覆いがあったのですが、電化するのに邪魔だったので取っ払われ、側壁だけが残っています。
《金子 8:19着》
金子では205系3000番台とすれ違いました。一目で改造車と分かる顔つきをしています。
《高麗川 8:30着》
川越線を分ける高麗川に到着。
乗って来たクハ209-3101(元70-020)。
(編成:川越方から)クハ209-3101+モハ209-3101+モハ208-3101+クハ208-3101
列車はここから778Hとなって川越線に入っていきますが、ここで下車。
高麗川からは、八高線でさらに北に向かっていきます。
続く!
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