皆さん、こんにちは、お元気ですか?
今日は、永井龍雲の中から「つまさき坂」です。
永井龍雲も、本当に良い曲をたくさん作っていますが、この曲も名曲です。
寂しい感じではありますが、透明感の高い龍雲の声で、かつて心を通わせたかつての恋人同士が、思いがけず「つま先坂」で出会い、声をかける事もかなわず、すれ違って行く情景を、せつせつと歌っています。
---- 歌詞 ---
「つま先あがりの、坂道で偶然で君と出会ったのは、春の日にしては肌寒く、日差しの頼りない午後のこと。うつむき加減に降りてくる君を、僕はもうとくに、立ち止まり見ていた。ふと目を上げたその顔は、まるで病葉が散る様に、かすかに揺れた。」
「その場に二人は立ち尽くし、しばらくは想いでに迷い込む。再びざわめきが戻ってくると、軽く会釈をして通りすぎた。すれ違いざまの、あるなしのそよ風に、君の香水の香りが漂う。それはいつでも君からの、便りにそっとさりげなく添えられていた。」
「随分君も変わったね、薄く口紅も引いてたみたい。お化粧嫌いの君を誰が、そんなに自由に操っているのか。いたずらに過ぎる時に戸惑いながら、僕はまだ君の面影にためらう。足早に行く君の背は、雲にこされた日の光に虚しく消えた。雲にこされた日の光に虚しく消えた。」
本当に涙が出てきそうなくらいの名曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=tsva7xhyPJw