吹く風ネット

通り名2

 ・・・続きです。

2001年4月11日
 甘栗ちゃんがぼくのところにきて、「携帯の調子が悪いんです」と言った。メールの送信ができないのだそうだ。
 しかし、専門外である携帯電話のことを聞かれても、ぼくにはわからない。そこで、
「ジャガーさんから買ったんだから、ジャガーさんに聞いたらいいやん」
 と、ぼくはジャガーさんの電話番号を教えてあげた。
 早速、甘栗ちゃんはジャガーさんに電話をかけ、
「キャハハ、ジャガーさんですかー? ケータイのチョーシが悪いんですよー・・」
 と、大声で話していた。

 ジャガーさんとはTさんという40代(当時)の男性である。副業で携帯電話の販売をやっている方だ。ジャガーというのは、彼が副業を始めた頃、強くて機敏という印象を人に与えるようにと、ぼくがネーミングした通り名である。
 そのネーミング以来、ぼくはTさんのことをジャガーさんと呼び続け、その影響でぼくの周りの人もみなそう呼ぶようになった。しかし、ジャガーさん自身はジャガーと呼ばれることを好んでないようだった。

 翌日、甘栗ちゃんの携帯はショップで修理する、とジャガーさんから連絡が入った。
「それはそうとしんたさん、あの子にショップでジャガーさんと言わんように伝えといて下さいよ」とジャガーさんは言った。
「えっ、何かあったんですか?」
 なんでも甘栗ちゃんは、ジャガーさんの店に入るなり、大きな声で
「ジャガーさんいますかー?」
 と言ったらしいのだ。周りにいた人はクスクスと笑っていたという。

 ぼくがその旨を甘栗ちゃんに伝えると、
「そんなこと言うわけないじゃないですかー。それに私、大声なんて出しませんよー」
 と大きな声で言った。ぼくが、
「さっきジャガーさんから電話が入って、そう言ってたよ」
「えっ、そうなんですかー。私言ったかなあ?・・。それはそうとしんたさん、ジャガーさんって本名ですか?」

 ・・・ということで、昨日の記事の最後の会話に続きます。

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