第二次世界大戦後、進駐軍が羽田空港拡張のため、そこにあった神社を移転させようとした。
ところが、ご神体は無事移転できたのだが、鳥居だけはできなかった。鳥居を動かそうとすると、なぜか事故が起きるのだ。そのため、鳥居だけはそこに残すことになったという。
ぼくが通った高校のグラウンドの隅に、大きな磐がある。そのため、グラウンドをいっぱいに使うことができなかった。
グラウンドを作る時にそれを退けようとしたらしいのだが、羽田と同じく事故が起きたという。それで、そこに残してあるらしいのだ。
その磐は、猿田彦を祀ってあるのだという。
隣の区のある場所に、なぜか道路を塞いでいる祠がある。取り除けば道はまっすぐになるのに、その祠のせいで、そこだけ道はロータリーのようになっている。
地元の人に、
「どうして、あんなところに祠があるんか?どこかに移転させればいいのに」と言うと、
「昔、あの祠を退けようとして、バチが当たった人がいるらしく、それで退けられないんよ」と言っていた。
ぼくの住む区にも、道の真ん中にしめ縄をした樹木があるところがある。道はその樹木をよけるように作られている。そこも、先の話と同じような言い伝えがある。
こういう話を信じない人にとっては、「偶然そうなっただけ」だとか、「馬鹿らしい。迷信じゃないか」ということになるのだろうが、実際にそういう人たちの言う「偶然」や「迷信」を根拠に人が動いているのだ。これを否定することは出来ないだろう。
こういうことはどうして起きるのだろう。
それは、そういったものがあるところが、然るべき場所だったからだ。
神社や祠というのは、日本全国いたる所に存在する。しかし、それは意味なくそこに建っているのではない。それなりに由縁があるのだ。
然るべきところにあるものだから、そっとしておくのが然るべきことなのだろう。
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