2009年12月18日
昨日の天気予報の通りで、朝起きて布団から出てみると、空の色や風の音で寒い気配がしていた。だけど体が寒いわけではなかった。
『本当に寒いんだろうか?』
そう思いながら、ぽくはテレビをつけた。テレビは地元の寒そうな場所を選び、寒い景色を映し出している。雪の積もった所もあるという。
『昨日の天気予報の通りで、やはりこの冬一番の寒さなのだ』
そうは思うものの、体に寒さを覚えないぼくは、まだ疑っていた。
そこで窓を開けて、外の寒さを確かめた。強い風が部屋の中を駆け巡り、こたつの上に置いている書類を四、五枚吹き飛ばした。
「寒い、閉めてっ!」
化粧している嫁さんに叱られた。
だけど、ぼくはやっぱり寒くない。布団から出た時のほうが、少しは寒かったような気がするだけだ。
出勤時、幹線沿いにある温度計が摂氏五度を示していた。
『やっぱり寒いんかなあ?』
しかし寒さを感じないぼくは、ヒーターを入れず、少し窓を開け、さらに薄着をして車を運転していった。